goo

抜き書き帳『正岡子規』(その24)

2016年05月18日 | O60→70(オーバー70歳)
【450~452ページ】《明治29年》
(冬)
・無為にして海鼠(なまこ)一万八千歳
《明治30年》抜粋
(新年)
・悩む人の雑煮喰ひけり直り口
(春)
・春の夜や灯をともしたる村芝居
・庭踏んで木の芽草の芽なんど見る
(夏)
・余命いくばくかある夜短し
・熱くるしく乱れ心地や雷を聞く
(秋)
・犬が来て水のむ音の夜寒哉
(冬)
・野と隔つ垣破れたり葱畑

【452~453ページ】《明治31年》抜粋
(春)
・初午に鶯春亭(おうしゅんてい)の行燈(あんど)哉
(夏)
・一群の鮎眼を過ぎぬ水の色
・昼顔の花に乾くや通り雨
(秋)
・蜩(ひぐらし)や神鳴り晴れて又夕日
・西行や糸瓜(へちま)の歌はなかりけり
(冬)
・鶏頭の黒きにそゝぐ時雨かな

[ken] 私は花々の中で、ケイトウ(鶏頭)とタチアオイ、コスモスが好きではありませんでした。とくに、ケイトウは本物のニワトリのトサカに似ているので、なおさら見るのも嫌でした。しかし、栃木県で過ごした23年間のなかで、年齢とともに多種多様なケイトウを見るにしたがい、だんだんと好きになってきました。
正直申し上げて、俳句にはさほど面白みを感じていませんでしたが、その理由を考えてみれば、年齢を重ねるたびに自分の周囲への目線があいまいであったからではないか、と考えるようになりました。つまり、ただ周囲を見ているだけでは四季折々の変化や、草木花々の区別さえつきません。
また、祖母や父母を亡くしていくなかで命の儚さを実感し、草木花々、昆虫、動物も同じ命であるという認識が育まれ、周囲への目線も変わってきたのだろうと考えています。なので、本書の俳句については今後の鑑賞力に合わせながら、時に応じて再読していきたいテキストであると位置づけています。(つづく)
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

サバだしラーメン!

2016年05月18日 | O60→70(オーバー70歳)
先日、東松島市在住の義母から、石巻市と石巻専修大学が産学・異業種連係開発商品として販売している「サバだしラーメン」を食べました。原材料もすべて地元産を使っています。東日本大震災の復興について、少しずつではありますが、確実に前進していると思いながら、美味しくいただきました。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )