昨日は、かねもと幸枝書記長、山田和雄国政対策委員長らと街頭演説、会議や、新幹線問題の打ち合わせなどでした。
街頭演説では、いま「大問題」になっている福井駅前再開発ビル問題も取り上げました。・・・・・
朝日新聞・・・・福井駅再開発ビル、NHK「入居困難」 計画頓挫の恐れ
2010年11月12日
JR福井駅西口の再開発ビルに入居を検討していたNHKが、福井市に「現計画ではビルへの入居は困難」と回答していたことが分かった。市が11日、記者会見で明らかにした。事業の核と位置づけられたNHKの誘致は迷走を重ねて固まった経緯があり、駅前再開発の計画自体が行き詰まる恐れが出てきた。
「近接している分譲マンションの住民から、将来にわたって苦情を言われるリスクがある」。この日、東京都渋谷区のNHKを訪れた東村新一市長に、担当の専務理事は再開発ビルへの入居を承諾しなかった理由を説明した。
福井駅西口駅前広場の南側約5600平方メートルの敷地に、2棟型のビルを建設する計画。市は駅寄りの約2500平方メートルに分譲マンションなどが入る地権者棟、隣の約2千平方メートルに保留床棟を建て、後者にNHKを誘致する方針で交渉してきた。
記者会見した東村市長や市幹部によると、放送用アンテナを付近に建設すると景観や取材車両の騒音の苦情がマンション住民から出る可能性があり、現計画では入居は困難とNHKは説明したという。
東村市長は「1年以上前から現プランを示してお願いしていた。県などの後押しを得て事業の全体像がまとまろうという時期に、急に参画しないとは。憤りを感じる」と、NHKの対応を批判した。
「なぜ契約もトップの言質もないまま計画を進めたのか」という質問に、市長は「NHKは中心市街地の活性化に前向きだった」と、手応えがあったことを強調した。
藤岡啓太郎・都市戦略部長兼特命幹は「交渉は決裂ではなく継続している。NHKの懸念を和らげる策を模索し、別のプランも考えることを含めて戦略の練り直しが必要」と話し、地権者や県と計画を再検討する選択肢も示した。
市は交渉の継続を強調するが、NHKから具体的な改善点の要望は示されなかったという。地権者の住居スペースは再開発事業の敷地内に配置する必要があり、NHKと一定の距離を置くのは難しい。新たに地権者用の土地を取得する場合も、大幅な遅れは避けられない。市はNHKの参画を得て年内に再開発組合の認可申請を目指していたが、計画が拒絶されて日程の見通しは立たなくなってきた。
地権者でつくる再開発準備組合の角原馨理事長は「詳しいことはわからないが、突然の事態に戸惑うばかりだ」と、困惑した表情を浮かべた。12日に市の担当者から説明を受ける予定という。16日に市議会の県都活性化対策特別委員会があり、その議論を見ながら組合の方針を検討する。角原理事長は「分棟案や床面積など、NHKの要求にこれまで何度も応じてきた。それなのになぜ今さら……」と言葉少なだった。
保留床棟に入居予定の県は不満をあらわにした。市の要請を受け、議会から反発を受けながらも10月、科学体験型施設の入居案が了承されたばかりだった。旭信昭副知事は「県もNHKの入居を前提に計画を進めてきた。あまりに唐突な話で到底納得できない」と話した。県が入居を予定している4階部分から撤退する可能性については、「今は答えられない」と述べるにとどまった。
再開発ビルの中核施設を巡って市は08年12月、当初予定していたシティーホテルの誘致について福井商工会議所が「協力は難しい」と回答したため、断念。代替案として市民福祉会館を移転する案を発表したが、市議会から猛反発を招いた。NHK案は二転三転した結果、ようやく固まった方針だった。
NHK福井放送局は「(入居予定のフロアが)マンションと隣接することや技術面で懸念される課題があり、現在のプランに参画することは難しい。ただ、移転候補地としては好適地なので、市と協議を継続し、新プランが提示されれば改めて検討したい」とコメントした。・・・・・
これはなかなか市民からみればわかりづらい問題です。
この間のマスコミ報道などをみれば、「当然、福井市などとNHKは入居で合意してすすめていた」と多くの市民は思っていたでしょう。
しかし、「そんな確約はなかった」というのですから呆れたはなしです。
福井県もだいたいこのような県も加わる計画ではその詳細を「熟知」しているのが当然です。「唐突な話」で済まされません。もし、本当に「課題」などの詳細が知らされないまま、県施設の入居を決めたのだとしたら、県民にたいして無責任な決定をした県と県議会の責任も問われます。
ふりかえれば、駅東の再開発ビル計画の際に、わたしも「ビルを公共施設で穴埋めするのではなく、老朽化しているNHKなどの入居を考えたらどうか」と提案したことがあります。それは、再開発ビルをつくっても結局さらに税金で施設をつくり維持していくことの問題点と、県内マスコミも中心市街地問題をいうのなら自分たちも率先垂範すべき、との観点からでした。
さて、いま巨額の税金投入での再開発ビルの建設そのものが市民ニーズに合うのかどうか。
抜本再検討のいい機会となったのではないでしょうか。
街頭演説では、いま「大問題」になっている福井駅前再開発ビル問題も取り上げました。・・・・・
朝日新聞・・・・福井駅再開発ビル、NHK「入居困難」 計画頓挫の恐れ
2010年11月12日
JR福井駅西口の再開発ビルに入居を検討していたNHKが、福井市に「現計画ではビルへの入居は困難」と回答していたことが分かった。市が11日、記者会見で明らかにした。事業の核と位置づけられたNHKの誘致は迷走を重ねて固まった経緯があり、駅前再開発の計画自体が行き詰まる恐れが出てきた。
「近接している分譲マンションの住民から、将来にわたって苦情を言われるリスクがある」。この日、東京都渋谷区のNHKを訪れた東村新一市長に、担当の専務理事は再開発ビルへの入居を承諾しなかった理由を説明した。
福井駅西口駅前広場の南側約5600平方メートルの敷地に、2棟型のビルを建設する計画。市は駅寄りの約2500平方メートルに分譲マンションなどが入る地権者棟、隣の約2千平方メートルに保留床棟を建て、後者にNHKを誘致する方針で交渉してきた。
記者会見した東村市長や市幹部によると、放送用アンテナを付近に建設すると景観や取材車両の騒音の苦情がマンション住民から出る可能性があり、現計画では入居は困難とNHKは説明したという。
東村市長は「1年以上前から現プランを示してお願いしていた。県などの後押しを得て事業の全体像がまとまろうという時期に、急に参画しないとは。憤りを感じる」と、NHKの対応を批判した。
「なぜ契約もトップの言質もないまま計画を進めたのか」という質問に、市長は「NHKは中心市街地の活性化に前向きだった」と、手応えがあったことを強調した。
藤岡啓太郎・都市戦略部長兼特命幹は「交渉は決裂ではなく継続している。NHKの懸念を和らげる策を模索し、別のプランも考えることを含めて戦略の練り直しが必要」と話し、地権者や県と計画を再検討する選択肢も示した。
市は交渉の継続を強調するが、NHKから具体的な改善点の要望は示されなかったという。地権者の住居スペースは再開発事業の敷地内に配置する必要があり、NHKと一定の距離を置くのは難しい。新たに地権者用の土地を取得する場合も、大幅な遅れは避けられない。市はNHKの参画を得て年内に再開発組合の認可申請を目指していたが、計画が拒絶されて日程の見通しは立たなくなってきた。
地権者でつくる再開発準備組合の角原馨理事長は「詳しいことはわからないが、突然の事態に戸惑うばかりだ」と、困惑した表情を浮かべた。12日に市の担当者から説明を受ける予定という。16日に市議会の県都活性化対策特別委員会があり、その議論を見ながら組合の方針を検討する。角原理事長は「分棟案や床面積など、NHKの要求にこれまで何度も応じてきた。それなのになぜ今さら……」と言葉少なだった。
保留床棟に入居予定の県は不満をあらわにした。市の要請を受け、議会から反発を受けながらも10月、科学体験型施設の入居案が了承されたばかりだった。旭信昭副知事は「県もNHKの入居を前提に計画を進めてきた。あまりに唐突な話で到底納得できない」と話した。県が入居を予定している4階部分から撤退する可能性については、「今は答えられない」と述べるにとどまった。
再開発ビルの中核施設を巡って市は08年12月、当初予定していたシティーホテルの誘致について福井商工会議所が「協力は難しい」と回答したため、断念。代替案として市民福祉会館を移転する案を発表したが、市議会から猛反発を招いた。NHK案は二転三転した結果、ようやく固まった方針だった。
NHK福井放送局は「(入居予定のフロアが)マンションと隣接することや技術面で懸念される課題があり、現在のプランに参画することは難しい。ただ、移転候補地としては好適地なので、市と協議を継続し、新プランが提示されれば改めて検討したい」とコメントした。・・・・・
これはなかなか市民からみればわかりづらい問題です。
この間のマスコミ報道などをみれば、「当然、福井市などとNHKは入居で合意してすすめていた」と多くの市民は思っていたでしょう。
しかし、「そんな確約はなかった」というのですから呆れたはなしです。
福井県もだいたいこのような県も加わる計画ではその詳細を「熟知」しているのが当然です。「唐突な話」で済まされません。もし、本当に「課題」などの詳細が知らされないまま、県施設の入居を決めたのだとしたら、県民にたいして無責任な決定をした県と県議会の責任も問われます。
ふりかえれば、駅東の再開発ビル計画の際に、わたしも「ビルを公共施設で穴埋めするのではなく、老朽化しているNHKなどの入居を考えたらどうか」と提案したことがあります。それは、再開発ビルをつくっても結局さらに税金で施設をつくり維持していくことの問題点と、県内マスコミも中心市街地問題をいうのなら自分たちも率先垂範すべき、との観点からでした。
さて、いま巨額の税金投入での再開発ビルの建設そのものが市民ニーズに合うのかどうか。
抜本再検討のいい機会となったのではないでしょうか。