2020年7月10日 福井県議会本会議での佐藤正雄議員の反対討論です。
◯議長(畑 孝幸君) これより、討論に入ります。
佐藤君より反対討論の通告がありますので、許可することにいたします。
佐藤君。
〔佐藤正雄君登壇〕
21◯27番(佐藤正雄君) 日本共産党の佐藤正雄です。
最初に、今回の九州はじめ各地の豪雨被災にお見舞いを申し上げます。
また、予算案では杉本県政のもとで、県民の苦難改善ですね、コロナウイルス感染症に対する負担軽減に対する予算は評価をいたします。
反対討論ですが、第56号議案福井県個人番号の利用等に関する条例の一部改正については、マイナンバー事務の拡大であり反対です。マイナンバーの課題は、さきの国民1人10万円給付金事務でも、県内含め全国で混乱が起きたことは御承知のとおりであります。
次に、第58号議案福井県長期ビジョンの策定についてです。コロナウイルス感染症が引き続き世界を席巻しております。コロナ後の社会がどうなるか不透明な下で、決め打ち的な将来の社会像を土台とした2040年を目指す長期ビジョンを策定するには、時期が悪過ぎると思います。
また、新幹線推進はこれまでも指摘してきましたが、福井県民にとっては、北陸新幹線沿線自治体の中で実質的に最大の負担金となります。さらに北陸の中でも、交直両用車両導入など一番負担の重い並行在来線、第三セクター鉄道の運行を担わされることになります。一番小さい福井県が、新幹線の建設費用負担でも在来線の三セク化でも一番重い負担を担うことになります。明るいばら色だけのビジョンとは裏腹に、県財政や市町財政にとっても、さらには新幹線や在来線利用の県民一人一人にとっても、旅行や通勤・通学の際の負担が増えることになります。
さらに2040年まで原発推進を続けることは県民理解を得られません。現在、県内の全ての原発は40年を超え、老朽化していくわけです。将来にわたって原発依存に県民を拘束するような長期ビジョンの議決には賛成できません。
次に、請願についての委員長報告に反対の討論を行います。
請願第13号日本政府に核兵器禁止条約への賛同と批准を求める意見書の提出に関する請願は採択を求めます。この請願を出された実行委員会の皆さんは、コロナ禍の下でも様々な工夫をされて、福井県内の全ての自治体で平和行進をされました。今年の全日程参加の通し行進者は、福井県史の編さんにも携わられた松浦義則福井大学名誉教授御夫妻でした。行進の皆さんは各自治体を訪問されたわけですが、各地で歓迎を受けました。ある役所では、町長、議長、職員等、四十数名が出迎え歓迎されたとか、ある役所ではヒバクシャ国際署名を50名分集めて待っていてくれたなど、お聞きをいたしました。元教員の、ある教育長さんは、「教員時代は非核三原則がありながら核兵器に依存している日本のことを生徒に話すのが苦しかった」と挨拶をされたそうです。福井県民は核兵器廃絶を強く願っております。
さて、人類史上初めて核兵器を違法なものとして定めた核兵器禁止条約が国連で採択されて3年がたちました。81か国が署名し、39か国が批准し、条約発効まであと11か国と迫っております。核保有国9か国は、昨年1年間に日本円で約7.8兆円もの財政を核兵器関連予算に充てています。核兵器禁止が実現すれば、このような予算が世界の貧困問題の解決や新興感染症対策に回せることにもつながります。福井県内の被爆者数も、高齢化に伴い44人にまで減っております。新たな核兵器の犠牲者を絶対に生み出してはなりません。肉親や友人たちを瞬時に木の葉のように焼き殺され、生きながらも原爆症の苦しみを与え続けた原爆の一日も早い廃絶を願い続けながら、県内でも多くの原爆被爆者の皆さんが亡くなられております。県内44名の被爆者と県民の皆さんの元へ福井県議会の意見書採択と核兵器禁止条約発効の朗報を届けるために、採択をお願いするものであります。
最後に、請願第14号新型コロナウイルスの影響を大きく受ける医療機関・介護事業所の昨年度収益を確保し安全・安心の医療・介護を存続していくために新たな公的資金の導入を求める意見を国に提出することを求める請願の採択を求めます。この請願を提出した福井県社会保障推進協議会には、福井県内各地から98もの医療機関・介護事業者から賛同署名が寄せられております。ぜひ党派を超えて、全会一致での採択をお願いいたします。
さて、先日、社会保険診療報酬支払基金から重大な事実が公表されました。4月中の診療に対する社会保険診療報酬支払基金の医療機関への支払額が前年同月比で10%減少し、延べ患者数も23%減少したとのことです。減少のトップは東京都の18%減少、次は福井などの15%減少です。外来では東京都が23%減少、次が福井県の22%減少です。歯科では東京が26%減少、次が福井県の20%減少であります。人口比でコロナ患者数が東京に次いで多いなどと報道されていた時期でもあり、それが反映した数字とも言えます。
しかし、東京などではテレワークなどで都外から都内へ通勤の方々の医療機関利用も減少した面も強いでしょうから、福井県の減少状況はより深刻と見るべきでしょう。国民健康保険については、厚生常任委員会の質疑では理事者も承知していないとの答弁でしたが、高齢者加入も考慮すれば社会保険同様かそれ以上の減少と考えられます。つまり、この事実は何を示すのでしょうか。福井県の歯科を含む医療機関では、コロナ禍の下で……
22◯議長(畑 孝幸君) 佐藤君に申し上げます。
今の討論は議案とは関係ありませんので終了してください。
23◯27番(佐藤正雄君) (続)全国トップレベルでの減収が起こっているということではありませんか。このような結果を受け、全国で最も被害の大きくなっている福井県の県議会としては、全国に先駆けて医療機関支援を国に強く求めて当然であり、医療機関と命がけで働く皆さんの御苦労を踏みにじる不採択などは許されません。あわせて、かかる福井県の状況を踏まえた県独自の支援策も強く求めて討論を終わります。
◯議長(畑 孝幸君) これより、討論に入ります。
佐藤君より反対討論の通告がありますので、許可することにいたします。
佐藤君。
〔佐藤正雄君登壇〕
21◯27番(佐藤正雄君) 日本共産党の佐藤正雄です。
最初に、今回の九州はじめ各地の豪雨被災にお見舞いを申し上げます。
また、予算案では杉本県政のもとで、県民の苦難改善ですね、コロナウイルス感染症に対する負担軽減に対する予算は評価をいたします。
反対討論ですが、第56号議案福井県個人番号の利用等に関する条例の一部改正については、マイナンバー事務の拡大であり反対です。マイナンバーの課題は、さきの国民1人10万円給付金事務でも、県内含め全国で混乱が起きたことは御承知のとおりであります。
次に、第58号議案福井県長期ビジョンの策定についてです。コロナウイルス感染症が引き続き世界を席巻しております。コロナ後の社会がどうなるか不透明な下で、決め打ち的な将来の社会像を土台とした2040年を目指す長期ビジョンを策定するには、時期が悪過ぎると思います。
また、新幹線推進はこれまでも指摘してきましたが、福井県民にとっては、北陸新幹線沿線自治体の中で実質的に最大の負担金となります。さらに北陸の中でも、交直両用車両導入など一番負担の重い並行在来線、第三セクター鉄道の運行を担わされることになります。一番小さい福井県が、新幹線の建設費用負担でも在来線の三セク化でも一番重い負担を担うことになります。明るいばら色だけのビジョンとは裏腹に、県財政や市町財政にとっても、さらには新幹線や在来線利用の県民一人一人にとっても、旅行や通勤・通学の際の負担が増えることになります。
さらに2040年まで原発推進を続けることは県民理解を得られません。現在、県内の全ての原発は40年を超え、老朽化していくわけです。将来にわたって原発依存に県民を拘束するような長期ビジョンの議決には賛成できません。
次に、請願についての委員長報告に反対の討論を行います。
請願第13号日本政府に核兵器禁止条約への賛同と批准を求める意見書の提出に関する請願は採択を求めます。この請願を出された実行委員会の皆さんは、コロナ禍の下でも様々な工夫をされて、福井県内の全ての自治体で平和行進をされました。今年の全日程参加の通し行進者は、福井県史の編さんにも携わられた松浦義則福井大学名誉教授御夫妻でした。行進の皆さんは各自治体を訪問されたわけですが、各地で歓迎を受けました。ある役所では、町長、議長、職員等、四十数名が出迎え歓迎されたとか、ある役所ではヒバクシャ国際署名を50名分集めて待っていてくれたなど、お聞きをいたしました。元教員の、ある教育長さんは、「教員時代は非核三原則がありながら核兵器に依存している日本のことを生徒に話すのが苦しかった」と挨拶をされたそうです。福井県民は核兵器廃絶を強く願っております。
さて、人類史上初めて核兵器を違法なものとして定めた核兵器禁止条約が国連で採択されて3年がたちました。81か国が署名し、39か国が批准し、条約発効まであと11か国と迫っております。核保有国9か国は、昨年1年間に日本円で約7.8兆円もの財政を核兵器関連予算に充てています。核兵器禁止が実現すれば、このような予算が世界の貧困問題の解決や新興感染症対策に回せることにもつながります。福井県内の被爆者数も、高齢化に伴い44人にまで減っております。新たな核兵器の犠牲者を絶対に生み出してはなりません。肉親や友人たちを瞬時に木の葉のように焼き殺され、生きながらも原爆症の苦しみを与え続けた原爆の一日も早い廃絶を願い続けながら、県内でも多くの原爆被爆者の皆さんが亡くなられております。県内44名の被爆者と県民の皆さんの元へ福井県議会の意見書採択と核兵器禁止条約発効の朗報を届けるために、採択をお願いするものであります。
最後に、請願第14号新型コロナウイルスの影響を大きく受ける医療機関・介護事業所の昨年度収益を確保し安全・安心の医療・介護を存続していくために新たな公的資金の導入を求める意見を国に提出することを求める請願の採択を求めます。この請願を提出した福井県社会保障推進協議会には、福井県内各地から98もの医療機関・介護事業者から賛同署名が寄せられております。ぜひ党派を超えて、全会一致での採択をお願いいたします。
さて、先日、社会保険診療報酬支払基金から重大な事実が公表されました。4月中の診療に対する社会保険診療報酬支払基金の医療機関への支払額が前年同月比で10%減少し、延べ患者数も23%減少したとのことです。減少のトップは東京都の18%減少、次は福井などの15%減少です。外来では東京都が23%減少、次が福井県の22%減少です。歯科では東京が26%減少、次が福井県の20%減少であります。人口比でコロナ患者数が東京に次いで多いなどと報道されていた時期でもあり、それが反映した数字とも言えます。
しかし、東京などではテレワークなどで都外から都内へ通勤の方々の医療機関利用も減少した面も強いでしょうから、福井県の減少状況はより深刻と見るべきでしょう。国民健康保険については、厚生常任委員会の質疑では理事者も承知していないとの答弁でしたが、高齢者加入も考慮すれば社会保険同様かそれ以上の減少と考えられます。つまり、この事実は何を示すのでしょうか。福井県の歯科を含む医療機関では、コロナ禍の下で……
22◯議長(畑 孝幸君) 佐藤君に申し上げます。
今の討論は議案とは関係ありませんので終了してください。
23◯27番(佐藤正雄君) (続)全国トップレベルでの減収が起こっているということではありませんか。このような結果を受け、全国で最も被害の大きくなっている福井県の県議会としては、全国に先駆けて医療機関支援を国に強く求めて当然であり、医療機関と命がけで働く皆さんの御苦労を踏みにじる不採択などは許されません。あわせて、かかる福井県の状況を踏まえた県独自の支援策も強く求めて討論を終わります。