残業も終わり、そろそろ帰ろうかと思ってたら、弟から「従兄弟で集まって飲んでいるから今から来ないか」と携帯に電話。会社帰りに合流する。場所は某寿司屋。オープンしたのは2年前くらいだが、行くのは初めて。中は広々としてて、料理もまずまず。だがスタッフの愛想が悪い。給仕するアルバイトの女の子たちは笑顔一つない。最近こういう店って逆に少ないよな。帰宅してからも何故か彼女たちの印象が強く残っている。
風呂に入ってから、今回の芥川賞を受賞した田中慎弥のインタビューをネット動画で観る。態度は悪いわ、愛想は悪いわ、暴言は吐くわで、久しぶりにパンキッシュなヤツをみた。でも会場のウケは悪くない。インタビューする記者たちも、そして私自身も、その不埒さを面白がっている。
社会も経済も、成長期から成熟期に入り、CSR・コンプライアンス・CSなどといった概念がより重視されてきている。要するに「行儀良く」ということ。ここを押さえておかないと企業は立ち行かなくなる。
若者の間では、トンガった向上心や競争心よりも、「調和」や「共感」といった空気が支配している。個性重視と言われて久しいが、むしろ「一億総没個性」の方向へ向かっているのかもしれない。
これらのコンセプトは一歩間違うと「元気のなさ」に収斂されていくのではないかと危惧する。
インタビューの中で田中は、「故郷の下関ってどんな町ですか?」と聞かれ、「乾いた町」ですと答えていた。
この人自身は、決してdryではなくむしろwetである。もちろんfiriendlyではなくhostileだ。でも人さまから嫌われ切れない(変な表現だが)何かがある。何だろうか、しばらく考えた。おそらくメンタルの強さだろう。
とりあえず受賞作は読んでみる。
風呂に入ってから、今回の芥川賞を受賞した田中慎弥のインタビューをネット動画で観る。態度は悪いわ、愛想は悪いわ、暴言は吐くわで、久しぶりにパンキッシュなヤツをみた。でも会場のウケは悪くない。インタビューする記者たちも、そして私自身も、その不埒さを面白がっている。
社会も経済も、成長期から成熟期に入り、CSR・コンプライアンス・CSなどといった概念がより重視されてきている。要するに「行儀良く」ということ。ここを押さえておかないと企業は立ち行かなくなる。
若者の間では、トンガった向上心や競争心よりも、「調和」や「共感」といった空気が支配している。個性重視と言われて久しいが、むしろ「一億総没個性」の方向へ向かっているのかもしれない。
これらのコンセプトは一歩間違うと「元気のなさ」に収斂されていくのではないかと危惧する。
インタビューの中で田中は、「故郷の下関ってどんな町ですか?」と聞かれ、「乾いた町」ですと答えていた。
この人自身は、決してdryではなくむしろwetである。もちろんfiriendlyではなくhostileだ。でも人さまから嫌われ切れない(変な表現だが)何かがある。何だろうか、しばらく考えた。おそらくメンタルの強さだろう。
とりあえず受賞作は読んでみる。