ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

大阪弁ブンガク論~江広穀

2021-09-22 07:07:07 | 本の少し

 

☆☆☆☆

日本で生まれて育つと日本語でものを考える。「大阪」に置き換えると、大阪で生まれて育つと大阪弁でものを考える。まさにこの通りでおます。生粋の大阪人を自負する私がいかに大阪弁で物事を考えているか。

短歌を詠む時どれだけひらがなに引っ張られるか、話し言葉で表現したくなるか、話し言葉、大阪弁では字数が嵩んで泣き泣きことばを置き換える。でも、この悩み、まさに大阪人の証ではないかと、ちょいと納得。

この本では、町田康さん、黒川博行さん、川上未映子さん、柴崎友香さん、さかのぼっては、谷崎潤一郎さん、司馬遼太郎さん、山崎豊子さんと、多くの大阪弁の名作がある。全て「・・・」内の話し言葉に味がある、これってまさに落語やおまへんか。

大阪弁が好き、落語が好き、短歌が好き、洒落が好き、お喋りが好き、まさに今の“ごまめ”の存在を整理してくれるような本でおます。

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