修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

カザグルマに逢いに県北へ

2018-05-06 07:19:34 | 

 広島市の自宅周辺を散策していると民家の庭に中国からやって来たテッセンの花が綺麗に咲いているのをよく見掛けるようになり、近似種の日本原産のカザグルマももう咲いているかも知れないと考えて県北の自生地を訪ねてみました。例年比で1週間ほど早かったものの、陽だまりではもう開花していました。昨年新しい自生地を教えて戴いた地元の農家の方に再会しお話をお聞きすると、心無い盗掘被害が相変わらずあるとのことですので、自生地の具体的場所は伏せさせて戴きます。〔4月26日(木)〕

↓ この日最初に出合ったカザグルマの花です。車道沿いの斜面に一輪だけ咲いていました。

↓ 田圃の高畦の斜面に沢山咲いていた中の一輪です。カザグルマはキンポウゲ科センニンソウ属の落葉性つる性の多年草です。

↓ カザグルマに花弁はなく、花弁のように見えるのは萼片とのこと。8枚が基本形とのことですが、個体によって6~13枚と多様と言います。

↓ 萼片の枚数も色々ですが、色合いも微妙に多様です。

↓ 100本を超える紫色の雄しべが白色の雌しべを包んでいます。雌しべの本数も多数のようです。

↓ 萼片が7枚と8枚の花のペアです。カザグルマは広島県では準絶滅危惧種(NT)に指定されているとのことです。

↓ 濃い紫の色合いの萼片が6枚と8枚のペアです。

↓ 谷間の主に林縁に自生することが多いようです。この自生地も林縁ないし林縁に近い所でした。

↓ カザグルマの蕾です。すっきりとした良い形です!

↓ この日、別のところで出合った小さな花です。本来は日本海沿いに多い花で、広島県では珍しいもののようです。備忘のため載せました。

↓ ニョイスミレの群落です。