随分と久しぶりに広島市北郊の阿武山(586.2m)を歩いてきました。阿武山は2014年8月20日に起きた広島市豪雨土砂災害の現場になった山です。多くの家々が倒壊し、多くの方々が亡くなったた災害から間もなく4年になりますが、この山を歩くのはやはり鎮魂の登山となります。今回は、阿武山の隣の緑井権現山の憩いの森まで車で上り、そこから阿武山へピストンしました。〔5月22日(火)〕
↓ 太田川を挟んだ安佐北区口田から見た緑井権現山(左側の小高いピーク)~鳥越峠~阿武山(右手の高いピーク)のスカイラインです。
↓ 緑井権現山の外れにある阿武山登山道の入口です。ここから尾根伝いに鳥越峠を経由して阿武山に登山道が通じています。
↓ 阿武山登山道入口付近の木の間に阿武山の山頂部が望めました。
↓ 緑井権現山(396.8m)と阿武山(586.2m)の間にある鳥越峠(306m)に立つ道標です。七軒茶屋駅方面へ下った峠の入口の緑井8丁目も水害で甚大な被害を蒙りました。
↓ 木漏れ日の静謐な尾根道が暫く続きます。
↓ 標高約350mの地点で進路が3つに分かれます。歩きたかった西廻りコースが通行止めであったため阿武山への直登コースを採りました。もう一つの遊歩道コースは下山時に使うこととしました。
↓ 直登コースは昔ながらの尾根筋に続く踏み跡然とした道です。
↓ 標高450mから550mにかけての直登コースは胸突きの長い急坂です。樹々が大きく育って木陰になっているのが救いでした。
↓ 山頂近くに祀られた貴船神社です。水の神様で、水の恵みへの感謝や雨乞いにご利益があるようです。
↓ 阿武山の山頂広場です。かつてはもう少し広い広場であった記憶がありますが、樹々が育って木陰の山頂広場となっていました。
↓ かつては二ヶ城山、呉娑々宇山まで見渡せる広い視界が開かれていましたが、現在山頂から見えるのは高陽ニュータウン方面だけになっていました。
↓ 山頂広場に木陰を提供する新緑の樹々です。
↓ 山頂の周辺や遊歩道沿いの所々にヤマツツジが咲き誇っていました。
↓ 下山は遊歩道ルートを採りました。
↓ 遊歩道ルートの木の間から広島市街地~広島湾の島々が望めました。
↓ こちらは宮島をも望む大きな眺望が広がっていました。
↓ 花々の端境期でした。この時期ガクウツギは貴重な花でした。
↓ 尾根沿いの登山道からは殆ど水害の傷跡は見えませんでしたが、唯一遊歩道ルートの標高350m程の地点の直近から土砂が流れ始めた谷筋が見えました。今見ても恐怖を覚える景色でした。