愛媛県東温市の鶴羽神社の裏山のオンツツジ(ツツジ科ツツジ属)が咲き始めていたので訪ねました。人間の背より高い大振りな樹に咲く深紅のツツジで、所謂「襲速紀(そはやき)要素」の植物の一つで日本では紀伊半島、四国、九州に分布していると言われています。かつては春ともなればこの辺りの山野に咲き誇っていましたが、庭木用などに持ち去られて今では自生しているものを見掛けることは殆どありません。神社関係者の方々が築山のような小山に移植してその保護を図っていると聞いています。〔4月15日(月))
↓ オンツツジが小丘を深紅に染めて咲き始めていました。
↓ 神社裏の丘のような小山の山頂部をオンツツジが占めて咲く景観はなかなかのものです。晴れたこの日は青空によく映えていました。
↓ オンツツジの深紅に紫のコバノミツバツツジ、それに枯れ枝の間に芽生えた若葉の黄緑と、春の山は多彩でした。
↓ オンツツジを主体にした春の山肌は幾種の色合いに満ちているのでしょうか!?眺めるほどに心地よい春景色でした。
↓ 踏み跡を探してオンツツジの花園に侵入してみることとしました。深紅の花に急接近して行きました!
↓ 下生えの羊歯の中に身を擡げて咲き誇るオンツツジです。オスのように雄々しく咲くことから命名されたようです。ちょっと散文的な名前と感じます。
↓ 背の高い樹の先っぽまで花が付いて咲き誇る姿はやはり豪快です!
↓ 五裂した大きな花弁が咲き誇っていました!
↓ 隣の杉林の緑、上空の青とよく調和した深紅の花園でした。
↓ まだこれから咲き始める蕾の樹もありました。春の歩みが速まって行きます!
↓ 小山の麓は丁寧に手入された柿畑でした。小山の頂部分の深紅のベルトは季節の進行に伴ってまだこれから深まって行きます。