洗心 senshin

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伊吹山

2015-09-09 10:19:00 | ノンジャンル

伊吹山に初めて登った。


登ったといっても

伊吹山ドライブウェイを経て

頂上駐車場に車を止め

遊歩道を歩き

1377メートルの山頂に

この身を置いたに過ぎない。


四季を通じて

その美しい姿に

いつも憧れていた。


琵琶湖周辺には何度も

訪れているが

その雄姿を強く意識しながらも

花々が咲き乱れる天空の楽園を

夢見るだけであった。


それが

急に計画が持ちあがり

雨予想の天気を押して

山頂を目指した。


ところが

雨予想はからくも外れ

時々晴れ間も見える曇り空となった。


ゲートを通る時

係員からの

「場所によっては霧が発生しています。

お気をつけて。」

その言葉にワクワクし

登坂を開始する。


中腹まで登ると

来た来た!!

凄い霧だ。

霧の塊が山肌を取り巻き

激しく流動している。

凄い凄い。

数メートル先は霧の中である。


頂上駐車場に着くと

うそのように霧は晴れ

停めてある車は数台か

誰もが悪天候を予想したのだろう。


人影もない

静かな遊歩道を

踏みしめて歩く。


周辺は一面のお花畑。


秋の気配が迫り

花ざかりの夏のにぎやかさには

較べるべくもないだろうが


飾り気ない高山植物群が

天空の楽園を彩る。


この山は生きている。


霧を呼び 雲を呼び

雪を集め

水脈命脈を

山自体が

循環させている。


この山にしかない

数々の花々

飛び交う蝶々たちも

大型化した個体が多い。


数億年の時空の連なりが

何かとても大切なことを

語りかけてきた。