山が冷気を降ろし 里に氷も張れば蝶の姿を見る機会も極端に減る。
過去の一時期はわたしが蝶の神秘を信じなかったために
あり得ない奇跡を何度も見せ付けられた。
それは車へのダイビングであり冬の陽だまりでの飛翔であり天女の舞いであった。
さすがにわたしはそのあり得なさに畏敬の念を持った。そして 心から『蝶』との
自然共振『場』に素直に導かれるようになった。
表層脳意識偏重で自然深奥との共振を断てば自然の神秘は何も観えない。
ただのバイオ生命体「人間」としてその儚い運命を弄ばれることになる。
自然神はそれを嘆かれ『人』として神の代行存在として在ることを望まれる。
自然は厳しく冷たいのではない。 あり得ない愛に溢れた生命神秘の宝庫である。
その至れり尽くせりの超立体構造を観透し
吾が心魂体そのものがその顕われであり 自然量子(神)の花であることを
覚るのが『人』に課せられた使命なのである。