10日の米欧2つの中央銀行の発表は、既に金市場では織り込み済みといえ、目立った反応は見られなかった。
欧州中銀(ECB)の政策理事会は、予想通り政策金利は据え置いた。すでに年内は利上げなしの方針を打ち出しているが、ドラギ総裁の記者会見が注目されていた。総裁は景気後退の可能性は「依然として低い」としながらも、「年内は成長率が低い状態が続く」とした。またインフレも今後数ヵ月で低下する見込みと述べ、発 . . . 本文を読む
主な経済指標の発表のない中で目立ったのは、リスクオンからオフへの針の振れ方だった。
4月9日のNY市場の金価格は、ここまでの米国株高、中国株高に象徴されるリスクオン・センチメントが後退する中で、続伸となった。国際通貨基金(IMF)が最新の世界経済見通し(WEO、World Economic Outlook)を発表。2019年の世界全体の実質経済成長率を6ヵ月で3回目となる下方修正を発表したことから . . . 本文を読む