中国の外貨準備が8500億ドルを超え日本を抜き世界一になったというニュースは、それ自体は時間の問題とされていたので目新しさはない。問題は、通常は四半期ごとに発表されるものが2月のデータを急遽発表したことに現れる“突出した外貨準備の政治的材料化”だろう。経済大国へと着実に歩みを進めていることを誇示するとともに、その影響力の大きさを暗に示したものと思われる。
金市場では、中国の外貨準備の拡大が折に触 . . . 本文を読む
NYの状況が楽しみだというニュアンスで書いたら、結局ファンドの主戦場でもあるコッメックス(COMEX)で買い上げられたものの、そこから帰ったスッポット市場で売られて、東京は為替もあって前日比変らずでバトンタッチされ、そのま利食いモードで反落。そうは簡単にイキマセンという展開。そら、そうだ。最近はIndex買いという「(商品)指標」に連動する運用が機関投資家の間で流行で、集めた資金が投じられると、各 . . . 本文を読む
さて4-6月期入りということで、派手な展開になっているのは日本株で、日経平均が273円高。ディーラーから外国人、個人と全員参加型と見られるが、高値更新で回転が利き、信用買残も気にならなくなってきた。「順」のパターン。金の方は、東京市場でNYで小幅(4ドル台の値動きは、いまや小幅?)売られたところを為替の円安で吸収しながら、買い上がる展開にドル建てスポットも素直に反応し、先週末の期末利食いモードをク . . . 本文を読む
NYコメックス金は、前日比で4.9ドル安。31日に書いたように、ここで利益確定の売りが出るのは当然といえる。前日が13.4ドル高もしていること、加えて週末、月末、クォータリーの期末と末、末、末の“トリプル末(?)”もあってこう書いた。したがって31日の東京市場で売りが先行したのも不思議は無かった。一度ここで、益を確定させておこうという動きが出たとしても何ら不思議はないわけだ。それと形としては、いわ . . . 本文を読む
「我々は戦術的な誤り、それも非常に多くの誤りを犯した」イラク侵攻から何か教訓を得たかという質問に対するライス米国務長官の答えだ。フセイン打倒という戦略は正しかったとするが、さすがに従来の強気スタンスからは、後退しているのは否めない。支持率低下でホワイトハウス内の人事に手を付け始めたブッシュ政権は、秋の中間選挙を睨んでおおわらわだが、財務長官人事が話題になってきた。もともとこの政権は国防総省に比べて . . . 本文を読む