亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

本日の米雇用統計に対する金市場の反応は見もの

2015年02月06日 17時43分32秒 | 金市場
さて日本時間の本日22時30分に発表される米雇用統計は、就業者数が前月比23万人台が市場予想の中心値となっている。失業率の方は、5.6%とする予想が多く、5.5%に低下との見方もある。 このところの米国指標に減速を示すものが目立っており、雇用関連の数字も落ちているものが増えている。それゆえ就業者数の増加を前月の25万2000人より少なく予想する向きが多いわけだが、振れ幅が大きいのもこのデータの . . . 本文を読む
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ギリシャ国債は特例解除、担保として認めず

2015年02月05日 23時52分40秒 | 金市場
現在ジャンク債(非投資適格)となっているギリシャ国債。ECBは特例として担保として受け入れ、ギリシャ国内の金融機関に低利の資金供給を行ってきた。ECBが、その特例を2月11日に解除すると発表。つまり担保として認めないことになった。 新政権発足後、ギリシャ国内では警戒感から預金流出が目立っており、流動性不足に陥った銀行は、ECBへの資金供給を要請している。その際に担保になっているのが、ギリシャ . . . 本文を読む
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Bright sideを見る市場(ギリシャによる債務交換提案)

2015年02月04日 22時53分19秒 | 金市場
昨日、ロンドンの取引時間帯の中盤で伝えられたギリシャがEU(欧州連合)やECBからの反発が強かった債務減免ではなく、債務の交換を求めたと話。ギリシャの債務問題の解決に道が開けるのではとの観測が広がり、市場全体の警戒感が緩む中で、当のギリシャ株を含め欧州株は全面高となり、また原油相場の上昇も見られ、さらに市場に安心感が広がることに。一方で逃避的な買いが膨らんでいた金市場では、まとまった売りが出され . . . 本文を読む
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減速を示した2日の米指標

2015年02月04日 00時07分55秒 | 金融市場の話題
さて今週の注目指標のひとつ1月のISM製造業景況指数が発表されたが、他の多くの指標のように、悪くはない・・・というより、むしろ良い数字だったものの、比較の問題で減速を示す内容となった。1月は53.5と前月の55.1から低下し、市場予想の54.5も下回ることになった 指数の低下は3カ月連続で、先行指標とされる新規受注や在庫が悪化したことから、先行きの減速を示唆しているとの指摘もある。 同じ2日に発 . . . 本文を読む
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制限のある時間の中で政治的落としどころを探るギリシャ問題

2015年02月02日 23時56分25秒 | 金市場
先週末の米10-12月GDPが2.6%と前期の5.0%から大きく減速となったことは、市場予想が3.0%となっていたことから見ても、想定はされていたもの。問題は、内容・・・程度の問題だった。原油の急落が影を落としたと見られるが、それが企業サイドでは石油関連企業の投資中止や延期というかたちで企業の設備投資に影響を与える一方で、ガソリン価格の大幅な下げが個人に余裕を与えて消費を後押ししたと見られる。こ . . . 本文を読む
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