亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

減速を示した2日の米指標

2015年02月04日 00時07分55秒 | 金融市場の話題
さて今週の注目指標のひとつ1月のISM製造業景況指数が発表されたが、他の多くの指標のように、悪くはない・・・というより、むしろ良い数字だったものの、比較の問題で減速を示す内容となった。1月は53.5と前月の55.1から低下し、市場予想の54.5も下回ることになった
指数の低下は3カ月連続で、先行指標とされる新規受注や在庫が悪化したことから、先行きの減速を示唆しているとの指摘もある。

同じ2日に発表された、個人消費支出は前月比0.3%の減少。減少は11ヵ月ぶり。減少率も09年9月以来・・・といっても当時は0.9%の減少だったが、いずれにしても、それ以降で最も大きい落ち込みとなった。ガソリン安で伸びると期待されている個人消費だが、1月はそうではなかったという結果に。・・・・となると、1-3月期GDPの個人消費がこの先どうなるかということも気になってくる。

本日は、為替関係を中心に関心の高かったオーストラリア準備銀行(RBA)が、0.25%の利下げを発表した。今年に入り、金融緩和合戦というと聞こえはいいが、実質的な通貨安競争が展開されている。景気減速に対抗するために、財政の支援を求めたいが、それがままならぬ状況の中で、どの国も金融緩和に頼りカネ余りを演出し、通貨安環境を作り出し輸出競争力を高めようという魂胆。かつて近隣窮乏化政策と呼ばれた状態に似た環境が生まれている。1930年代の大恐慌時代の話だが・・・。

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