5月15日のNY市場の金価格は4営業日続伸で終了となった。この日も歴史的悪化を示す経済指標の発表が続いたことに加え、米中対立激化への懸念から相対的な安全資産と目される金を買う動きが強まった。前日同様にアジアからロンドンの時間帯は、プラス圏をやや上回る水準を安定的に推移した金。NYの通常取引入り後に発表された4月の米小売売上高の記録的落ち込みに反応する形で騰勢を強め、節目の1750ドルを突破。その買 . . . 本文を読む
5月14日のNY市場の金価格は続伸となった。前日のウェブ・セミナーにて米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、米経済が前例のない下振れリスクに直面していると指摘。追加の財政出動の必要性に言及し、対応策の遅れが家計や企業に長期的な打撃を及ぼす恐れがあるとした。議長の前日の発言が、引き続き金価格を押し上げることになった。議長は追加の財政出動はコストが伴う可能性があるが、その価値はあるとした。足元の . . . 本文を読む
パウエルFRB議長が米ピーターソン国際研究所主催のウェブセミナーの形で講演。想定通りの内容との指摘があったが、先行きを見るスタンスは以前に比べ警戒感が増している印象が強かった。議長は「先行きが非常に不透明で大きな下振れリスクがあることを踏まえると、(財政出動など対応策は)最終章ではない可能性がある」とした。むしろ足元でFRBの資金供給策や財政出動で目先資金にメドが立ったものの、回復がもたつき予想外 . . . 本文を読む
このところあらゆるデータが統計開始以来の低下や悪化になっているので、一定の慣れというと語弊がありそうだが、思っている以上に悪いのだろうとの予見があり、発表された数字を見て、やはり悪く、、、そうだろうなぁ・・と。12日は米CPI(消費者物価指数)だった。前月比0.8%下落と、2008年12月の金融危機後の景気後退期以来の大幅な落ち込みに。前年同月比では0.3%の上昇だが、もともと2%程度の上昇が経済 . . . 本文を読む
米国株を中心とした株価の戻りも、さすがに一巡かと思わせる新型コロナ感染関連のニュースや米中摩擦再燃の可能性が伝えられている。
株式市場については、すでに書いてきたようにFRBを筆頭に主要中銀による空前の規模の資産買い入れ策により、経済全般とりわけ企業金融のカネ詰まり(流動性危機)は回避されたことが大きい。今月に入って始まった都市封鎖解除の動きは、回復への期待感を高め、米株の急反発につながっている . . . 本文を読む
この1カ月NY金は1700ドルを挟んだ1680~1730ドルのレンジ取引で、終値では1700ドルを少し超えた水準で滞留している。先週末に発表されたNY金先物取引におけるファンドのポジションは、前週比でネットの買い越しが重量換算で約40トンほど減少していた。ファンドの買い越しは2月下旬から3月末にかけて250トンも減少し、NY金が1700ドル台に乗って以降、ここまで1カ月ほとんど移動がない。具体的に . . . 本文を読む
週末5月8日のNY市場の金価格は反落となった。ここまで発表された多くの経済指標が「統計開始以来」の悪化を示す中で、この日市場の注目を集めたのが4月の米雇用統計。前日に大きく水準を切り上げていたNY金は、アジアからロンドンの時間帯をプラス圏で推移。前月比での就業者数と失業率双方ともに記録的な悪化が予想されていた米雇用統計の発表を控え、ロンドン時間のお昼前には前日の取引時間中の高値を超える1735.5 . . . 本文を読む
注目の米4月の雇用統計は、前月比での(非農業部門)雇用者数(NFP)は約2200万人減少、失業率は16%への上昇予想に対し、NFPは2050万人減少、失業率は14.7%となった。おおむね予想に沿った内容だが、下回ることになった。いずれも過去最悪となる。従来のNFPの減少数で最大は第2次世界大戦後の1945年の196万人減とされる。2カ月前には考えもしなかった環境の激変だが、市場の受け止め方はこの数 . . . 本文を読む
ワシントン大学が新型コロナによる米国の死者予想数を大きく上方修正したとのニュースがあった。5月末まで厳しい行動規制を続ける前提で8月上旬までの死亡者数をメインシナリオで6万人超としてきたが、ここに来ての規制緩和(31州で5月11日までに行動規制緩和)を条件に盛り込み改めて試算すると死者数は9.5万~24.3万人のレンジで、メインシナリオは13万5000人になったとされる。予測自体が倍増となるが、足 . . . 本文を読む
週明け5月4日のNY市場の金価格は続伸となった。NYコメックスの通常取引は前週末比12.40ドル高の1713.30ドルとなった。日本と中国が連休中のアジアの時間帯からプラス圏で推移。NYの午前には1726.00まで見たが押し戻された。シルバー、パラジウムは売られ、プラチナは反発778.50ドルで終了。先週は金との価格差がやや縮小するかに見えたが、再び900ドル超に戻っている。
先週、トランプ大統 . . . 本文を読む