マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

医は食源に在る。

2022年01月01日 00時00分02秒 | 松見歯科診療所にようこそ
無何有庵のブログにようこそ。
無何有庵 庵主の松見千奈美(たま)です。

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黒体セラミック鍋<DIWAMON ぢわもん>公式ブログ

初めて開いてくださったゲストの方はどうぞここからお読みください。この記事からブログ内歯科相談のカテゴリーまでは固定になっていますので、新しく更新した記事はその後のカテゴリーからお読みいただけます。最新日記はこちらからご覧ください。スクロールして、前の日記をクリックしていただくと、ご覧いただけます。カテゴリーの内容は、私、松見の徒然な日記と、院長の連載、スタッフからのメッセージ、当無何有庵で開催しております各コースごとに記事を読んでいただけるようにしております。

 食養塾 無何有庵は、香川県高松市の片田舎で開業する松見歯科診療所がプロデュースする、マクロビオティックをベースとしたホリスティックな空間です。
無何有とは、荘氏が提唱した理想郷の名前です。ここ香川は真言宗の空海(弘法大師)の地で、無何有の何という字が梵字の<きゃ・・・空という意味です。残念ながら漢字がPCではあらわせませんが。>という字に似ているので置き換えて無何有庵(mukhayuan)と名前を付けました。何もないけれど自由にお使いいただける空間になればとの気持ちを込めました。(真言宗は密教なのでこの梵字を使います。とても大切なものなので、真言宗の色々なお寺さんに相談、ご理解をいただき名付けをいたしました。)

 さて、無何有庵のブログに入る前に、是非みなさんに松見歯科診療所を知ってもらいたいと思います。今の私たちの活動は歯科診療から一つ一つ積み上げた、お口と身体の健康を目指すものです。その手段の一つが無何有庵の活動なのです。まずは、私たちの本業からご紹介したいと思います。


【松見歯科診療所】  <院長・松見哲雄>


≪玄米先生(松見歯科診療所)の診療方針≫             

玄米先生は出来るだけ歯を抜きません。削りません。

  
1.乳歯に問題を起こしてご来院された時、永久歯に悪い影響を残さない最善の治療を目指します。

2.永久歯、歯肉、歯根に問題を起こしてご来院された時、できるだけご自身の歯を大切に残すことを目指します。
  
3.8028(はちまるにぃはち)、80歳の時に28本の歯の全てを失わずに、健康な人生を送っていただけることを目指します。


玄米先生は一般の歯科診療と異なることをたくさんします。


1.お口と身体の健康カルテ
患者さまお一人お一人に「健康カルテ」を作成し、お口の中を通じて全身の健康管理を行っています。花粉症、アトピーなどのアレルギー疾患から生活習慣病まで様々なお悩みの解決に取り組んでいます。
  
2.食生活指導
おいしく、簡単な玄米ごはんをすすめ、病気の予防を中心とした治療を行います。栄養士、食養指導・管理士、カウンセラーなど、歯科以外の有資格者をスタッフに加え、チーム医療のコンビネーションであなたに合うケア、予防を実現します。

3.赤血球検査
サラサラ血液を目指して、あなたの血球の様子を画像でチェックいたします。

4.血糖値検査
たった20秒で血糖値をチェック。かくれ糖尿病予備軍をいち早く見つけ薬を使わず根本から予防、改善致します。

5.食養塾 無何有庵(マクロビオティック料理教室)
食生活指導の一環で、砂糖不使用、ノンアニマル、ノンケミカルな玄米菜食の料理指導を行っています。(無何有庵とは・各コースのご案内のカテゴリーをクリックしてください)
  
6.自律神経免疫療法
福田・安保理論に基づいた、自律神経免疫療法を実施。交感神経、副交感神経のバランスを整え免疫力を高めて様々な全身疾患に対応致します。

7.調和道丹田呼吸法
呼吸を整え心身の調和をはかり、健康作りをバックアップ致します。

8.ストレッチ
身体を適度に動かし、ストレスやエネルギーの発散を促します。

9.三井式温熱療法
身体に注熱することで、さまざまな疾患の改善を目的に実施します。

10.母乳育児のすすめ
母乳育児の大家、故山内逸郎先生の指導に基づき必ず母乳育児を成功させる方法をアドバイス致します。

11.学校給食完全米飯化運動
ミリオンセラー「粗食のすすめ」の著者 幕内秀夫氏の提唱する「ごはん給食」に賛同し、子どもたちの健康を取り戻すための運動を実施いたしております。
 

玄米先生は歯槽膿漏の治療が得意です。
しかし、重症の歯槽膿漏の方の歯を抜かずに 維持していくことは高度な歯科技術だけではなく、患者さまご自身が完治を目指し、ブ ラッシングや食生活の指導をしっかりと守っていただくこと、治療に相当の時間(年単位)と費用がかかることをご承知ください。

≪私たちは、お口の中から身体全体の健康を維持管理できる歯医者を目指しています。≫

■当ブログでご紹介しています自然療法は、リフレッシュを目的としたもので医療 行為とは目的を異しております。病気になる前の未病のうちに、健康維持をはか りましょう。予防が一番大切です。

松見歯科診療所 プロデュース 食養塾 無何有庵

2022年01月01日 00時00分01秒 | 無何有庵とは
私たちの仕事はお口の問題を治すことです。
虫歯や歯周病などの問題を根治させるための
最の方法として選択したものはごく当たり前のことでした。
それが<マクロビオティック>です。

お口の中の環境が変わらなければ問題に変化は起こらない。
食養を抜きにしてお口の問題解決はありえないことを臨床は語りかけてきます。
マクロビオティックは変化<治癒>を起こす自然医食の原点として
私たちの仕事に生かされています。

<食養塾 無何有庵>は私たちがプロデュースする
マクロビオティックへの扉です。
まずは料理教室で健康を味わってみませんか。


マクロビオティックは身土不二、一物全体食、陰陽調和などの考えを元に、玄米(穀類)と野菜を中心にし、砂糖不使用、動物性食品の排除、化学添加物無しの料理を提案いたします。あれもダメ、これもダメと、一見不自由に思える料理法ですが、実はここに本当の美味しさが潜んでいます。誰もがそんな発見をしていただけるように食養塾 無何有庵では美味しい玄米ご飯、滋味深い野菜料理の手ほどきをお手伝い致します。

香川県高松市香西西町7
電話087-881-2323
E-mail otoiawase@matsumishika.jp

各コースご案内

2021年12月31日 23時59分58秒 | 各コースご案内
松見歯科診療所<食養塾 無何有庵>からマクロビオティック生活始まります。
私たちが<食養塾 無何有庵>で提案するマクロビオティックとは・・・・。

■理(ことわり)のコース■
なるほどと納得できる実践への早道
 玄米ご飯の簡単炊飯実習と、玄米の良さ、砂糖の危険性、パンの常食への警報をミーティング形式で学習し、主食のあり方を玄米ご飯の試食会でご指導致します。現代栄養学や西洋医学の落とし穴や目からうろこの最新情報を解りやすい言葉でご説明致します。これから玄米ご飯を始めたい方や、食改善を目指す方にはおすすめの講座です。松見歯科の患者さまには必須コースとしてご参加いただいております。(基礎クラス)月2~3回実施。

■養(よう)のコース■
玄米の炊き方・出汁の取り方・ごま塩や常備菜の作り方など、マクロビオティックの基本を気軽に学習できるコースです。初めてマクロビオティックをされる方への質問に答えながら楽しくおいしく体験していただきます。マクロビオティックにご関心のある方なら、どの回からでも髄時受講いただけます。月1回実施。

■飯(はん)のコース■
基本をしっかり、毎日にいかせます
 玄米ご飯の色々な炊き方やバリエーション、砂糖不使用でも甘くて美味しい野菜料理やデザートなど、ご家庭で簡単実践できるマクロビオティックメニューをご提案。初めてのマクロビオティックが楽しくておいしくて身体に嬉しいと知っていただくための体験スターターコースです。(初級クラス)半年10回コース。

■羹(こう)のコース■
美味しいから、楽しいから続けられます
 マクロビオティックテクニックが身に付いたら、ワンランクアップのメニューに挑戦!和食もフレンチもイタリアンも中華だって自由自在。お肉も牛乳もバターだって使ってない!! 本当にノンシュガー?!って、びっくりの腕前になります。毎日のごはんからウイークエンドのスウィーツまで、アレンジができるようになったらもうあなたもマクロシェフ合格です。(中級クラス・食養お手当てもしっかり学ぶコースです。)半年10回コース。

■霽華(さいか)のコース■
話題のカフェや、うわさの名店に負けないおもてなし
 料理は見せ方も大切。霽れ(はれ)の日・褻(け)の日の、霽れの日のおご馳走を素敵にコーディネートしてウンと頑張りたいそんな日のためのメニューをご提案致します。野菜の切り方や盛り付け方、メニューの組み立て方やテーブルコーディネートまで、楽しく身に付けてご家庭で活用できるようご指導いたします。隔月1回、年間6回コース。

■庫裏(くり)のコース(玄米ミニランチ付)■
日本人だから守りたい大切な伝統の味
 お味噌作りや糠漬け、梅干しや豆腐、濁酒、福神漬け、金山時味噌、切干大根や干し柿などなど、簡単に日本の伝統食ができるのを知っていますか。こんなに素晴らしい手作りの味を次代に伝えないで忘れてしまうのは勿体ないですよね。お手軽インスタントな加工食品よりずっとヘルシーで美味しいおふくろの味を再現します。月1回。

■茶菓(ちゃか)のコース(玄米ミニランチ付)■
パティシエも注目のレシピ、マクロビオティックスウィーツ
 ノンシュガーなのにとってもスゥィート♪バターや牛乳も使わないのにお洒落なケーキやクッキー、粋な和菓子まで気軽に作れるレシピをご紹介いたします。マクロビオティック初めてでも大丈夫!ダイエットはしたいけどお菓子大好きな欲張りさんに、子育て真っ最中の賢いママにおすすめのコースです。月1回。

■月例 『mihokoのマクロ日和』料理教室
毎月1回開校。玄米おむすび屋「飯'z」を主催しながら無何有庵アシスタントとして活躍していますmihokoちゃんの料理教室です。お得意のカフェメニューや和のスイーツなどアイディアあふれるレシピは普段使いにもOKと好評です。マクロビオティック料理初めてでも丁寧にご指導いたしますのでお気軽にご参加いただけます。

 Monthly マクロビオティック・カフェ  ゆるりまんま  (月1回・12:00~13:30 OPEN)
無何有庵のマクロビ料理が食べた~いという皆さまのあったかいご要望にお応えして、月に一度だけ、無何有庵がカフェ『ゆるりまんま』に変身!素敵な笑顔とおしゃべり、おいしいマクロビオティックメニューでおもてなし致します。料理の手ほどきも致しますのでご希望の方は朝の準備からご参加いただけます。(お1人1000円・ドリンク、デザート付)

■「リビング文化教室」マクロビオティックなお菓子教室(玄米ミニランチ付)

毎月1回、高松リビング新聞社主催のリビング文化教室として無何有庵にて、お菓子教室を開催。砂糖不使用、乳製品など動物性食材、イーストやベーキングパウダーなどケミカル素材を一切使わない、安心安全でダイエタリーなお菓子を作ります。こんなに素材の制約をしているのに(しているからこそ)本当に甘くておいしいデザートがお家で簡単に作れちゃうからうれしいね。(日程やメニューはリビングたかまつ紙に掲載。お問合せお申し込みは087-812-1777「リビング文化教室」係まで)



■出前出張いたします!■



学校やPTA、婦人会などの集まりに、出張講演を実施いたしております。食生活の大切さや、歯と健康について、マクロビオティックのお話し、自然医食のお手当法、料理教室など、ご要望に応じたお話をさせて頂きます。開催主旨により講師料などのお気遣いは一切ご無用です。

      

食育の時代といわれる昨今ですが、本当の食育とは健康になる食事のあり方をしっかりと学び実践され全ての人が当たり前に健康であるということがなされなければ絵に描いた餅となり、形骸化されたものとなります。真剣に食を考え、次代に伝えて行く事が私たちの大切な仕事です。

  

院長 松見哲雄

2021年12月31日 23時59分57秒 | スタッフ紹介
 1950年生まれ。早稲田大学理工学部を4年まで行くがやりたい事が見つからず、日本大学歯学部に。卒業後歯科医となり勤務医を2年程経て家業をを継ぐ。豊中市の歯科医・片山恒夫氏の指導をを受け、虫歯や歯周病の再発防止を目的とした治療を行ううち、食生活の改善で生活習慣病やアレルギーなどが治癒することを確信、食養の方向へと進む。未病を作らない、未病のうちに癒すということを診療方針にしている。

 歯周病(歯槽膿漏)治療が得意。重度歯周病の方も諦めないで欲しいと訴える。
 
 故・桜沢如一先生のマクロビオティックをベースにした食事療法だけではなく、福田安保理論に基づく自律神経免疫療法や、帯津良一医学博士の指導を仰ぎ調和道丹田呼吸法などのホリスティック医療を導入し、お口の中から身体全体の健康まで視野に入れて指導を進める。

■日本自律神経免疫治療研究会 会員
■マクロビオティック望診法指導士

趣味はテニス、釣り。こよなく酒を愛している。
血液型 A型 五黄土星(五黄の寅)
性格は、温厚だがこうと思ったら梃子でも動かせない。思った事はやり抜く、いい意味での頑固。体育会系だが、ちょっとお茶目。

無何有庵 庵主 松見千奈美

2021年12月31日 23時59分56秒 | スタッフ紹介
 1959年生まれ。京都の広告代理店勤務後、23歳で独立し、大阪で企画会社を設立。コピーライターとしてCM、番組、雑誌などを制作。実家の事情で27歳で帰郷。製パンメーカー神戸屋(坂出工場)に勤務し、お客さまセンター、販売促進、マーケティング、営業企画、商品開発、パッケージデザインなどを手がけた後、総務課長に就任し、人事、労務、能力開発を担当する。店舗デザインも好きで、瀬戸大橋博覧会での神戸屋の店舗や直営店の店舗、地元のアウトドアショップ・ベースキャンプゆめタウン店、当無何有庵のデザインなども。

 39歳で結婚、玄米に出会う。玄米を頂き砂糖無しの生活が始まり、患者さま対象の料理教室を開く。この頃マクロビオティックを知り、マクロビアンとなる。医院の裏に【食養塾 無何有庵】を開校。料理などマクロビオティックな生活の普及に努める。

◆産業カウンセラー、フードオーガナイザー協会認定食養管理士、自然医食フォーラム認定食養指導士、正食クッキングスクール師範、自然医食フォーラム嘱託講師、マクロビオティック望診法指導士。リビング高松文化教室講師、十字屋カルチャーセンター高松講師など
◆趣味 キャンプ、ガーデニング、料理

血液型 B型 五黄土星(亥のしし座) 通称たま   

歯科技工士 大住隆之

2021年12月31日 23時59分49秒 | スタッフ紹介
 院長の片腕として長年松見歯科の技工を担当。無理難題にも果敢に取り組み、患者さまに最も適した技工物を作成しています。歯科技工は24時間体制で作るものも多く大変なのですが、当院の診療方針を理解しいつも頑張ってくれています。
 
 温厚で優しい彼は、スタッフの良き相談相手でもあります。院長と同様、お酒をこよなく愛しています。


歯科相談はこちらから

2021年12月31日 23時59分00秒 | ブログ内歯科相談
歯科でのお悩み・ご質問などございましたらこちらに書き込みをしていただきましたら、歯科医師、歯科衛生士がお応えいたします。
お気軽にお問い合わせください。

ゲストの皆さんこんにちは。ここから最新の記事が始まります。

2021年12月01日 09時35分40秒 | コメントお待ちしています。
■無何有庵のスケジュール

只今、工事中👷


<今月の予定>は次のページにご案内いたしております。

只今、工事中👷





















いまだからこそ「直耕の思想」

2020年04月10日 14時43分11秒 | 自然医食の基本食
16年前、<マクロビオティックの食と暮らし>をテーマに松見歯科に併設した食養塾 無何有庵を設立したタイミングで、
道元禅師の教えに出会うチャンスに恵まれました。
時を得て、当庵のマクロビオティック料理教室の名前は道元禅師が説いた「典座(てんぞ)教訓」の中から頂きました。

道元禅師は、修行僧だけのことをひたすら思い、毎日、来る日も、来る日も、ご飯を作るという仕事を担うお坊様のことを「飯頭(はんず)」と名付けられました。
ちなみに、おかずを作る係のお坊様は「羹頭(こうず)」と呼ばれています。
この食事を作る係の「飯頭」「羹頭」は<典座>という名を持ち、とても高い役職に位置づけられています。
「典座教訓」には飯頭、羹頭たちへの事細かい決め事と教えが綴られており、今の時代にも通じるありがたい心得でもあります。
飯頭も羹頭も、職を全うすることこそが修行であり、その修業は高職に値すると認めていたほど、道元禅師は「食」をとても大切に捉えていたのです。食は生き方そのものであると捉えていたのではないでしょうか。

とてもありがたく、基礎クラスは「飯」、応用クラスは「羹」。。道元禅師の思いを込め名付けました。

基礎クラス「飯のコース」はご飯を頂くということを中心に置きたいという願いも込めたクラスです。なので、このクラスでは、マクロビオティックで言う、5号食、4号食という段階の食事の構成で献立を組みました。
応用クラス「羹のコース」は動物性食品こそ使いませんが、サラダやデザート(砂糖不使用)までのコース仕立ての献立です。



マクロビオティックの食事法には10段階のレベルがあり、7号食というのが一番シンプルな食事の在り方で玄米ごはんだけというものです。具体的には、最低10日間、一日1合の玄米ご飯を数回にわけて頂く。それ以外は水か三年番茶を350ccから500ccくらいの範囲で許されているという食事体系の究極の在り方です。(7号食は、デトックスの効果が強く、ひ弱になった現代人では、指導者の管理のもとで実施しないと、瞑眩反応(好転反応)による排毒の対応ができない方が多いので、耳齧りでされるのはお勧めできません)

7号から数字が小さくなりマイナスに向うに連れて、動物食や、甘いものの摂取が入ってきます。
私的見解を申しますと、この段階もマクロビオティックの考えに基づいた食事法の範囲なのだと思っております。
つまり、それくらい、マクロビオティックはオールOKだということです。

そして、何をどのように選択するかは「生き方」であるのだというマクロビオティックの教えは道元禅師の教えと繋がるものがあります。
マクロビオティックを根拠なき拡大解釈することなく、ベーシックでありながら、囚われることなく、自由に自己の意思を育みながら感受できるようにありたいと思っております。
「食べることは生き方」なのです。
「生きること」には常に「選択」を突き付けられており、それぞれがそれぞれで選び、それぞれのイノチをそれぞれに生きていきます。
数えきれない選択ミスの積み重ねと、わずかな成功の積み重ねの結果です。
より良き選択を試され、自己の責任を負いながら人類は今に至っているのです。

しかし、私たちは、イノチを守る最も基本の「食べもの」についてさえ「今、自分が、何を、どのくらい食べるべきか」の正しい感覚を失ってしまい、天然の甘みと、化学合成品の判別もおぼつかなくなってしまいました。

おそらく、数万年前までの私たちの祖先の人々は、他の生物と同様に、鋭敏な体覚を持っていたに違いありません。そして、人間が他の動物から大きく進化することになった大脳皮質の発達も、その初期にはこの体覚に基づいて、つまり「アタマはココロと一体となって、イノチを守るために働く」という本来のまともな姿を保っていたはずです。

本来のまともな姿とは、自然界のすべての生物がそうしているように、本能や学習によるチエによって、自分の食べるべきものを選択し、その年の寒さや地震を予知して、安全に暮らすべき場所を定め、敵から身を守って、ふさわしい異性にめぐり合い子孫を残すということです。他の生物がいずれも備えているこのチエを、最も進化したはずの人類はどのように発達させてきたのでしょうか?

本来、科学や哲学というものは、人間の生存意欲と好奇心から出発して、自然界や人間社会の現象事象の実相を探り、その本質本性を追及して、実生活の幸福向上に奉仕しようとする学のことをさすのではないでしょうか?

実際、人間にとって最も必要なことは、自分たちの常識を健全に育成することにあります。

それによって、私たちは時々刻々起こってくる身の周りの事柄を判断し、処置し、未来を予見して、できる限り将来の仕合せをはかって、生命を全うすることができるのです。

あらゆる学問が出そろった感のある今日ですが、それら従来の学問は全て人間の側からの判断を出ないものです。神や仏を云々する場合でさえ人間の側の視野です。

要するに人類は「人間意識」の自我の伸長につれて、かつて人類が持っていた宇宙を生み出した天然と密着した一体感を喪失し、直感性能は退化し、人間の側からの視野に固定してしまったのです。

私たちはこのことを直感し、人間の側の意志やハタラキを極力抑えることにより、天然の姿を感受して、人間の社会を離れ、できるだけ人間的な欲望や関心を没却することに目覚めなくてはいけません。

それによって、生物本来の在り方を学ばなくてはいけません。

自然のここかしこに、八百万の神様を観ることができた、直観力。
潜象の物理を、もう一度取り戻すために、マクロビオティックの哲学、食事法が一役を担うのではないでしょうか。

皆さんは、どうお感じになられるでしょうか?

直耕・・・直ら耕す(てづからたがやす)、それが「自り然る(ひとりする)」にシフトし、天然の姿の感受につながる気がしています。
権力だけではなく、この世の現象潜象全てにおいて支配、被支配のない自立こそ、私たちが生き延びる道です。
「生きることは食べること」
食の選択により、あるようにある自然世への初期化となれば……。
今こそ、直耕の思想を持ち、難を乗り越える時です。

休診のお知らせ。

2020年04月08日 12時40分26秒 | お知らせ


新型コロナウイルス対策として、7都府県に緊急事態宣言が出されました。
香川県は感染者2名と比較的心配がないようですが、これは嵐の前の静けさなのかもしれないという警戒心は持っていないといけません。
大都会のように、感染拡大を招かないように先手先手の対応が大切なのだと痛感いたします。

不要不急の外出を控えるようにとの政府の要請を受けて、
香川県はまだ緊急事態とはなっておりませんが、県外患者さん8割の当院には
関西、関東、九州からの患者さんも多くいらして、
また、重篤な持病をお持ちの方も多数おられますので、
それらを考えると医療機関としてどうするべきがベストかを迫られました。

発症当初は、松見歯科の食事指導をしっかり守ってくださっている患者様ばかりなので、
大丈夫とも考えておりましたが、もう事態はそんなに甘くはない!!

肺がんの患者さまもいらっしゃるし、喘息の患者さまもいらしゃる。
皮膚疾患のある方もおられますし、高齢者も大勢受診していただいております。
赤ちゃんを連れてこられるママさんもいらっしゃいます。

遠方からの患者さまからは、私がウイルスを連れて行ったらいけないしと、
気を使ってくださる方もたくさんいらっしゃいました。

何より遠方からの道中での感染リスクも心配です。

また、歯科、眼科等への受診は不要不急以外はできるだけ控えることとの情報も聞こえてきます。

私たち医療従事者には応召義務がありますし、医療者として常に門戸を開けておくことの大切さについても軽々しくするべきではない。


たくさんのことを考慮し、検討いたしました。

患者さまの健康、スタッフの健康のこと。
経営のこと。
考えればきりがないくらいです。

幸い、現在重症患者さんはほぼ治療が終わり、緊急を要する方もおられない(少し時間をおいても大丈夫)ことから、
熟慮の結果、暫定的ではありますが、来週からGW明けまで休診させていただくことにいたしました。

スタッフともども通常の休診日(日、月曜日)以外は出勤し、松見歯科農業部りりぱっとふぁーむにて作業しながら、いつでも救急に対応できるように待機しておりますので、何かあれば遠慮なくご連絡くださいませ。
患者さまにはご不便をおかけいたしますが、どうぞ、ご理解のほどよろしくお願い申しげます。

院長 松見哲雄 スタッフ一同

生姜を使ったお手当③「生姜油」

2020年04月04日 13時46分05秒 | 自然医食のお手当
生姜の抗炎症作用、鎮痛作用にあわせてゴマ油にも消炎作用があります。
この二つを混ぜ合わせて、柔らかい綿に含ませたり直接手で塗り込むだけの手軽さもうれしいお手当法で、咳、喘息の発作、前頭部の頭痛、肩こり、打ち身、捻挫、はげ、白髪、水虫、アトピー性乾疹、火傷、しもやけ、骨および関節の疾患、慢性関節リウマチ、骨肉腫(放射線治療による硬化に)など、手軽なわりに働き者なお手当法です。



胡麻油とひね生姜のしぼり汁を同割で乳化するほどよく混ぜて、患部に擦り込みます。
生姜シップをしたいけれど患部に熱があるというときに代用として生姜油が使えます。
本来は炒った茶色い胡麻油がいいのですが、香りが強いので、白ごま油を使われてもいいです。

火傷の時は、まずはアイシングしてそのあとに優しく塗ります。ひりひりするときはごま油だけでも大丈夫です。
火傷をしたらすぐに手当することで、水膨れになることなく炎症の引きも早くありがたいです。
大きな火傷の場合の手当法もありますが、慣れない方はすぐにアイシングして病院に行ってください。

いずれにしても、家庭療法ですので、普段から経験を積まないと思わぬ惨事になることもありますので、自己責任の範囲で行ってください。
ちょっとした傷病で慣れていくことをお勧めいたします。



あわせて「生姜の基礎知識」  や 「生姜シップ」もご覧ください。

生姜を使ったお手当②「生姜シップ」

2020年04月02日 16時36分02秒 | 自然医食のお手当
腰痛や肩こり、神経痛、腎臓病、肝臓病、腫瘍、癌、婦人病、リウマチ、関節炎、腹膜炎、胃潰瘍、胃腸病、尿道炎、膀胱炎、前立腺炎など、あらゆる炎症に効くといわれる生姜シップをご紹介致します。
久司道夫先生の著書には、アレルギー、貧血、腕や手の疾患、硬直性脊椎炎、喘息、背中の痛み、血液の疾患、ねぶと、骨および関節の疾患、腱膜瘤、気管支炎、手根管症候群、こむら返り、下痢、消化器系疾患、めまい、耳の疾患、腸炎、足脚の疾患、骨折や脱臼、胆のう疾患、痛風、湾岸戦争症候群、黄疸、腎臓結石、腎臓および膀胱の疾患、ライム病、筋ジストロフィー、重症筋無力症、精神の障害、多発性硬化症、筋肉疾患、神経の疾患、神経痛、まひやうずき、骨関節症、パーキンソン病、膵臓疾患、末梢神経障害、神経性ひきつり、乾癬、慢性関節リウマチ、脊柱側弯、肩および首の疾患、脾臓疾患、胃けいれん、胃潰瘍、ストレス、顎関節および関連疾患と細かな症状を明記されていますが、幅広く対応ができる手当としても知っておくとイザというときに役に立つ温熱療法の一つです。


生姜に含まれる辛味成分(ジンゲロール、ショウガオールなど)には強い抗酸化作用があります。抗酸化作用とは万病の原因とされる活性酸素の除去能力のことで、実際に医療用漢方製剤の約70%に生姜が用いられている事でも抗酸化作用が非常に高いことは実証済みです。特に70~80度の熱湯を使用して行う生姜シップは患部を温めることで血液の循環を促進させ鎮痛作用・消炎作用・抗腫瘍作用を発揮します。
血液の循環が発揮されれば赤血球の循環が良くなり嫌気性であるがん細胞はその分裂を阻止され、白血球の循環が良くなれば、リンパ球の攻撃によりがん細胞を縮小させる事も可能です。
癌に対してだけでなく、質の良い血液を循環させることで、ほとんどの症状は改善されます。

肩こりや腰痛などによく用いられる消炎シップ剤(整形外科などでよく出される)や市販のシップ薬は、痛みを抑えるために血流を一時的に悪くさせ、貼布した時は気持ちがいいのですが結果的に根源の改善とはならないため慢性化し悪化する事が多いそうです。

しもやけの時、患部を温めると痒くなったり、痛くなったりしますよね。これは暖まる事で血流が良くなり患部の組織が再生を始めたサインです。この時に市販のシップ剤などと同じような成分の痒み止めや消炎薬を塗布すると血流を押さえ込んでしまいせっかく再生始めた組織をまた元の状態に戻してしまうのです。肩こりなども、シップ剤で血流を悪くさせることで痛みやコリは一時的に解消されても、治癒にはならない理由です。

生姜シップの作り方


上の写真はタオルを長いまま生姜湯に浸していますが、下のように折りたたんで浸す法がやりやすいです。

     

2~3Lの水を沸かし70~80度のお湯に、ひね生姜150gを皮ごとすりおろしたものをさらしに包みいれ、よくエキスを抽出させます。
ひね生姜とは、新生姜と違い、翌年まで貯蔵した根生姜のことで、できるだけ細く締まったものが良質です。大きめの太いものであれば水分が多く薬効が低いので量を増やしてください。肌が強くピリピリするようでしたらお湯で薄めてください。

タオルをつけよく絞り、タオルをたたいて温度を確認し患部に当てます。
絞る時はやけどをしないように気をつけてください。



ゴム手袋をすると、タオルの温度がわからず、被施術者にやけどを負わせる事になる危険性があるので、必ず素手で扱います。
ただし、コツをつかむまでは施術者の掌がやけどするため、十分に気をつけてください。
タオルを冷ましすぎると、効果を引き出すことができませんので、被施術者が我慢できる熱さの加減が大切です。



患部に熱さを確認しながらタオルを置き、ビニールを被せその上にバスタオルや毛布をかけ保温をします。



タオルを替えるときは、新たに生姜湯に浸し絞ったタオルを先のタオルに乗せ、下になったタオルを抜き取るようにして交換します。
先のタオルが冷めないうちに交換していくのがポイントです。この時、素早くし患部が冷えないように配慮します。
保温のため生姜湯に浸し絞ったタオルを2枚重ねて、取り替えるとき3枚目を上に乗せ一番下の1枚目を抜き取る方法で手当てされる方もおられます。慣れてくれば、自ずとそれぞれのやりやすい効果的な方法が身につくと思います。

抜いたタオルは再び生姜湯に浸しよく絞って、繰り返し交換をしていきます。一度冷めたタオルは浸す加減で端が冷たいままになることがありますので、患部に冷たい部分が当たらないようにすることも大切なポイントです。

20分ぐらいのうちに3~4回取り替えていきます。
皮膚が赤くなってきたら手当を終えます。
患部は湿っていますので乾いたタオルでよく拭いてあげて、冷えないように素早く衣服を整えてあげてください。

 

皮膚が赤くなればよい傾向です。赤くならない方は陰性になっているため、朝昼晩と時間を空けるか、日を改めて暫く続けて実施すると次第に効果が現われてきます。もちろん体質に応じた食事改善も併せて行ってください。

写真のような粉末の生姜も市販されているので利用しても良いです。
生姜粉末ティーバックの場合は袋を破って中を出してしまった方が効果があります。



注意事項として、患部や体に熱のある時や、心臓の上、頚椎より上の頭部はシップしてはいけません。
癌などの重たい病気の場合は一回を通常の倍の時間(30~40分)をかけて実施。継続して行くと血行がよくなっていきます。
ただし、重症患者さんでジャガイモや里芋のパスターを貼る前に生姜シップをされるときは1~2回以上は繰り返さず、1回の時間も3~5分以上行わないようにしてください。また、体力のない方、お年寄りも十分に様子を見ながら、もしくは指導者のアドバイスをしっかりと受けられたほうがいいです。子どもさんの場合は少し温度を下げてやけどしないようにしてください。
一度に手当できるのは2か所まで。3か所以上行うときは1時間以上空けてください。
患部に血液を集めることが目的ですので一度に何か所もするといい結果をもたらしませんし、心臓にも負担がかかります。

筋肉痛や肩こりなど、軽い症状から経験を積んでいきましょう。
まずは自身が経験することで、熱さ加減や、気持ちよさのポイントなどがつかめます。他の方に手当てするのはその後がおすすめです。
セルフケアですので、施術者、被施術者ともに自己責任ということをしっかり納得して行ってくださいね。
あくまで家庭療法です。未病のうちの予防として、病院に行くほどでもない軽症の時、病院の治療だけに頼らず自分でもできることで改善を目指す時、再発を防止するためなどを目的としていますので、病院否定をするものではありません。
状況判断をして、医療が必要な時に頑なに、あるいは盲目的に、セルフケアに頼るのはおすすめいたしません。
さらに、自然のものを使うのだから安全だと思い込むのも危険です。体調や体質はそれぞれですから、必ず合うというものではありません。
また、一般の方は、手当をすることでの金品のやり取りは違法です。気を付けてください。

あわせて「生姜の基礎知識」もご覧ください。

生姜を使ったお手当① 「生姜の基礎知識」

2020年03月31日 18時00分14秒 | 自然医食のお手当


漢方にも用いられるなど健康食品として知られる生姜は、多くのご家庭で薬味として常備している野菜のチャンピオンですね。
実は、この生姜の効能や使い方を知ることで、薬味などの食用だけでなく、
イザというときにすぐに間に合って、お家でできるいろいろなお手当に活かせるお助けマンとなります。

生姜は日本最古の歴史書である「古事記」にも記されているほど、日本人は生姜を古くから食して来たようです。当時は生姜(しょうが)という呼び名ではなく、「根の辛いもの」という意味でハジカミと呼ばれていたそうです。
お魚などの付け合わせに今でもハジカミの生姜が添えられていますね。
日本における生姜の栽培は奈良時代に始まり、以来、今ではどのご家庭の冷蔵庫にも常備されるほど、深いかかわりを持つ野菜となりました。

生姜は薬味や香り付けなど、お料理の味をひと際引き立たせるために欠かせない存在です。
お魚やお肉の動物性たんぱく質の毒消しにも一役担ってくれます。
生姜に含まれる成分のジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロン、精油成分の重要な成分が様々な効果・効能を発揮し、食用はもちろん、家庭でできる外用のお手当にも使われるようになりました。

生の生姜に多く含まれている辛味成分ジンゲロールは、免疫細胞を活性化、殺菌作用、胆汁分泌の促進、抗炎症作用、吐き気・頭痛を抑える作用、老化を防ぐなどの効能があります。
しかし、ジンゲロールは酸化しやすい成分で、空気に触れると数分後には消滅してしまいます。また加熱や乾燥をすることで別の成分に変化しますので、ジンゲロールを摂取したい場合は食す直前にすり下ろす方法が効果的です。

加熱や乾燥することでジンゲロールはジンゲロンという成分を生成します。 ジンゲロンは、血行を促進する効果や血圧を安定化、新陳代謝の向上、脂肪の燃焼を促進、発汗作用などの効果・効能があります。ダイエットや成人病の予防の効果もあることが分かっています。

他に、ショウガオールも生姜を乾燥や加熱することで生成される成分で、 体を温める効果、殺菌作用、ガン細胞の増殖を抑制、活性酸素の除去、中枢神経系の調整作用などの効能があります。ショウガオールはジンゲロールよりも、体を温める作用が強いです。そのため冷え性の改善には、生の生姜よりも乾燥・加熱させてショウガオールを生成させた生姜の方が効果的です。

さらに、生姜の皮の部分にも様々な薬効成分が含まれています。健胃作用、腰痛、風邪、吐き気、発汗、利尿、解毒、むくみの改善などの効果・効能があり、オーガニックのもので皮ごと使える生姜を選ぶことはとても大切なことです。

生姜というと冷え対策に効果的と言われていますが、陰陽で見ると全体的に強い陰性の力を持っています。
食用でも外用でも、使用する量や期間などの知識がないと、温めているつもりで実は冷えを招いてしまうことがあります。
中医学でも性質は温性でありますが、温めながら熱を取る作用があるため、使用量は決して多くないこと、また、生、乾燥、熱を入れるなどの使い方の適用を知っておくことも大切です。少量で最大限の効果を引き出すためには、軽い症状から経験を積むと自信につながりますね。

【大 分 類】解表剤…発汗・発散を促す中薬です。
【中 分 類】辛温解表薬…温めながら解表する中薬です。
【帰   経】肺・脾・胃
      ※解表とは、体表血管を拡張して発汗させて表症(体表に現れる症状)を取り除くことです。
       表症の違いから大別すると、風寒表証(表寒)に対する「辛温解表」と
       風熱表証(表熱)に」対する「辛涼解表」に分類されるます。
      ※帰経とは中薬が身体のどの部位(臓腑経絡)に作用するかを示すものです。
【薬  味】辛味→まず肺に入ります。
味…辛(辛味)
作用…消散する/移動させる。体を温め、発散作用。
対象となる病証…外証。風証。気滞証。血瘀証。
対象五臓…肺に作用。
【薬  効】発散作用  健胃作用  鎮吐・鎮嘔作用  食欲不振作用  発汗解表作用  鎮咳作用 
【薬理作用】芳香性です。胸がつかえて吐いたり、あい気(げっぷ)が出たりするのを治す要薬です。
      中枢抑制作用、鎮咳作用、解熱作用、鎮吐作用、鎮痛作用、唾液分泌促進作用、
      抗痙攣作用、抗消化性潰瘍作用、鎮咳作用、腸管内輸送促進作用、抗炎症作用、
      プロスタグランジン生合成阻害作用、強心作用
      ※蒸乾した日本でいう「乾姜(かんきょう)」は腹冷痛、腰痛、瀉下などに用いる。
      「生姜(しょうきょう)」は乾姜より健胃、鎮嘔の効が大きいとされる。
【用  途】芳香性健胃、矯味、食欲増進薬として、新陳代謝機能を促進し、水毒を去る目的で、
      黄連湯と、咳そう、腸満、陽実証の発熱、鼻塞りなどに用いる。

マクロビオティックでは陰性と分類される生姜、その所以は、温性と分類する中医学でも示す通り、発汗、解熱、消炎とカラダを温めることによる結果から判断されています。
毛穴を開き(陰性効果)、体温を放出し解熱。血管が拡張(陰性効果)し、血液の流れを促進し酸化して澱んだ血液(瘀血)を流し患部にきれいな血液を送る…これは陰性のパワーこその効果です。
ごく少量であればカラダを温めますが、多量に使うと結果的にカラダを冷やすことをしっかり頭に入れてお手当に使うことが大切です。


お家でできるマクロビオティックお手当法。

生姜を使ったお手当①「生姜の基礎知識」として整理しまとめてみました。

自然医食の手当法は、セルフケア法として昔から経験的に確立してきたもので、私もいつも助けられてきました。
製薬しか知らない現代医学の見地からトンデモ療法などと評されることがありますが、科学的なエビデンスもあることを知って欲しいです。
製薬に比べて、安全安心であることも嬉しいです。
ただし、薬効を十分に活用するためには、基礎知識も必要です。
お役に立てると幸いです。

次回は、生姜を使って実際に手当法として活用できるノウハウをお届けしたいと思います。











生牡蠣と大根おろし

2020年03月29日 12時17分09秒 | いただきますの法則
自然食の宅配オルターさんから、北海道産生食用の牡蠣が届きました。
生牡蠣の下処理はどうれていますか?

片栗粉でされる方もいらっしゃると思うのですが、
私は大根おろしを使います。
割烹を営んでいた母がやっていたので何も疑問を持つことなく、そうするものとして受け継いできました。
TVで有名な和食の職人さんが片栗粉を使うと聞き、一度試したことがありますが、
少し面倒でも、やっぱり大根おろしがすっきりとして美味しくなると思います。

片栗粉は確かに汚れを洗うには手軽なのですが、大根おろしはタンパク質分解酵素であるプロテアーゼが牡蠣の表面のぬめりを溶かし、
生臭さも、そして牡蠣に付着している細菌もしっかりと拭い取ってくれるので、生牡蠣には大根おろしのほうが科学的にもおすすめしたいです。



大根おろしを水分ごとボウルに入れ、生牡蠣を入れます。
両手で優しくざっくりと大根おろしで牡蠣全体を包むように混ぜ、牡蠣のヒダの間の汚れも取り除きます。


牡蠣に付着している黒い汚れで、大根おろしの色が灰色に変わります。
牡蠣の汚れが落ちたら流水の力でで大根おろしを洗い流します。


ぷるんと、きれいになった生牡蠣。

汚れた大根おろしは、ぬめりを持っていますので、排水口の網に絡みつくかもしれませんので悪しからず。
それでも、安心してきれいで美味しい牡蠣を頂くためのひと手間です。
ぜひ、試してみてくださいね。

土鍋で玄米を炊く暮らし…生きる羅針盤

2020年03月28日 17時37分07秒 | いただきますの法則
仕事に追われたりすると、つい玄米ご飯の炊飯は機械頼みになってしまいます。
炊飯器がいけないということではないですし、炊き方は圧力鍋やステンレス鍋、鋳物鍋、土鍋、羽釜…、
ライフスタイルで選べることも楽しみの一つです。

最近まで、電気圧力炊飯器を使って炊飯をしておりました。

そして、今、土鍋で炊飯しています。
炊き方を変えたのは、新型コロナウイルスです。

中国武漢から発症した当時は、まさに対岸の火事でした。
長年食養を学び実践をする中で、どこか私は大丈夫という根拠のない、いや、根拠はあるけれど、
絶対ではないはずの危機感が薄れていたように思います。

そんな中、9年前の東日本大震災の日を迎え、
今でもボランティア活動を続けている友人たちの思いに触れ、
ハッと武者震いのような、電気が走るような不思議な感覚に落ちました。

あの時、横浜にいた私が受けた強烈な揺れ、TVから流れる見たことのない映像、原発事故の恐怖は
私を一瞬で揺り動かしました。
すぐさま石巻に行くことを決心できたのも、とてつもない大きなエネルギーに揺さぶられたからだと思います。
そして、多くの方が同じように感受して、共有した危機感を持てていたと思います。
でも、時とともに薄れていたんですね。
震災命日でもある3月11日に、あの時の絶対的なインパクトの記憶、動物的な直観が再び私を動かし始めたのです。

今や世界を震撼させている新型コロナウイルスは
発症当時から、震災の時と違い揺れもなく、五感で感じるものもなく、

香川は大丈夫。

実際のところ感染者情報は1名に留まっているということもあり、
本当に今でもどこか大丈夫なんじゃないかというバイアスがかかっていて、
自分たちだけが安全なシェルターにでもいるような錯覚を起こしていたのです。

しかし、田舎といっても地方都市の県庁所在地での暮らしは、そこそこ都市型ですし、
当院は8割が県外患者さまのため、コロナのためのキャンセルも相次いでいるのが現状で、
安心なのかどうか迂闊な判断は命取りになると思えます。
じわりじわり、まるで真綿で首を絞めるがごとく、
気が付いたら手遅れの状態がすでに都会では起きていることが証明しています。
私たちの意識の脆弱性が浮き彫りになって、改めて直観を働かせることの大切さを感じています。

そして、生きる。

そのために、私にできることは
玄米ご飯を他人任せ?機械任せにしないこと。

そんなことで?と思われる方もいるだろうし、
それが正しい方法なのだと声高に言うつもりもありません。
自分が納得できることをする…ただ、それだけ。
それは、人によって違うのだと思います。

玄米ご飯を炊くこと。
それはエネルギーの源であることは間違っていないと思うから、
コロナウイルスも含めて、自然は全てあるがまま。
一切の敵も味方もなく、なるようにしかならないのだから、怖がることもなく。
淡々とイノチの元を理にかなうよう明日に備えることを繰り返すのが、私の暮らし方。
きっと未来の羅針盤になると信じて。

はじめちょろちょろ、中ぱっぱ。
じゅうじゅう吹いたら…ごく弱火で30分。おこげが欲しいときは弱火で。
30秒強火にして火を消して蒸らし10分。
美味しい玄米ごはんの炊きあがり。


浸水は8時間以上。水を替えて炊く準備。


内蓋をします。


ドーム型の外蓋。オリジナル黒体セラミックぢわもん鍋。
炊き方が違うのは、浸水の違い、季節の違い、お米の違いなどがあります。炊き方は、その人、その時に合った方法を選択できるといいですね。


穴から湯気が上がります。


極弱火にして残り10分。木栓をして、圧をかけます。


カニの穴は美味しい証拠。