『あなたしか(歯科衛生士しか)私の口の中を見ていないけど大丈夫?』
時々初診の患者様に言われるお言葉です。
今日久しぶりにこのお言葉を頂きました。
大抵の患者様は、今まで他の医院や歯科医院で、『先生』に見てもらうのに慣れています。
しかし当院では、初診検査、治療計画の立案、治療予定を組む、カウンセリングの資料作り・用意、カウンセリング(これは奥さんと行います)、…ここには書ききれないほどのことを、全て私たち歯科衛生士が行います。
院長が行うのは、私たち歯科衛生士が行うと抵触する部分だけです。
今日このお言葉をおっしゃった方も、初診から今日に至るまで、一度も院長がお口の中を拝見していませんでした。初診から全て私が拝見し、上記に記した様な内容を行ってきました。
カウンセリングの時点では、治療に同意されていたのですが、いざ本当に治療の段階になると、今まで先生が見ていないけれど本当に虫歯?本当に大丈夫なんだろうか?という不安感がつのり、
『前の医院ではね、歯ぐきの検査も虫歯のチェックも説明も、全部先生がしてたの。
看護婦さん(歯科衛生士)は、横にいるだけでしょ?
ここは一回も院長先生が見てくれてなくて、あなたしか見てないけど、大丈夫かなぁ?』
という言葉になりました。
初診時に撮影した写真をご覧頂き、虫歯のあるところを一緒に確認。
患者様『痛みも何も無いけれど、あなたが自信を持って虫歯って言える?』
私 『言えます!』
・食事をしても痛みが無く食べられるのは、エナメル質という痛みを感じない層が一番表面にあるからということ。
・そのエナメル質にだけ穴があいている小さい虫歯なので、痛みを感じないこと。
・痛みを感じてから処置をするのでは、問題も大きくなるし、歯を削る量も増えること。
をご説明しました。
そして、院長にも来てもらって、虫歯と処置について説明してもらいました。
院長『ここが虫歯のところです。
さえちゃんはまだ若いから不安になるかもしれませんが、大丈夫です。
他の医院では先生に見てもらうのが普通で、このような治療の方法は
珍しいですからね。
虫歯に関して言うと、私よりさえちゃんのほうが若いから目がいい。
判断どうこうよりも、私よりも虫歯が見える。
私が行うのは衛生士に言われたところを確認して虫歯を削ります。
うちは、分業しているんです。
患者様に対する心遣いや、対応は男性の私(院長)よりも、
女性であるさえちゃんのほうができます。
私は私(院長)で行う処置があります。
得意分野を生かした、いいとこ取りの治療を行っているのです。
今までそのように教育してきました。
勝手に処置をすることはありません。
分からなければさえちゃんに聞いたら答えてくれます。
大丈夫!』
患者様はこの言葉を聴いて納得されたようで、
『ごめんなさいね。
他と違うのね。
院長先生が見てくれてないから不安になっちゃったの。
これからもよろしくね。』とおっしゃって下さいました。
そして、患者様がご納得されたので院長が、
『じゃあ歯を削りますね。』
と言うと、
今度は、患者様が
『さえちゃんが削らなくて大丈夫??』とおっしゃいました。
私が削ると捕まります
今回のお言葉には、患者様の不安をぬぐいきれなかった、私の説明不足も原因しています。
しかし、一般的な医療に対する思いも感じられます。
国家資格を取ると、医師、歯科医師、看護士、歯科衛生士にはなれます。
しかし、国家資格のネームバリューで言うと、やはり『医師』『歯科医師』『看護士』に、『歯科衛生士』は負けてしまいます。
そして、『先生』が見てくれるとやはり安心なのです。
『先生』に診て欲しい。とおっしゃらないだけで、本当は院長先生に診て欲しいと思われている方もいるかもしれません。
不安を取り除くためにも、ネームバリューに負けないような技術・知識を持つことと、患者様との信頼関係を築いくことが大切だと本当に感じます。
信頼関係は徐々に出来てくるので、難しい部分もありますが、信頼関係が出来たときに、こちらが恐縮してしまうような出来事も起こります。
先日函館から、電話がありました。
『今川さんいらっしゃいますか?』とご指名です。
『こっちに来る前に行きたかったんだけど、引越しなどがあり行けなかった。』
と、担当させて頂いていた患者様からのお電話でした。
『歯を見てもらいたいんですが、またそちらに行ったときにお電話しますね。』
本当に驚きました。
函館に行っても当院のこと、私のことを思い、『今川さんに。』とお電話を下さった上に、函館から通院しようという思いが、本当に嬉しかったです。
当院では患者様が、衛生士の名前を覚えて下さっている事がよくあります。
それだけ、『歯科衛生士』としても、一個人としても、お一人お一人と向き合っているからだと思います。
『あなたしか見てないけど大丈夫?』
この言葉は、患者様と真剣に向き合っているだけに、結構ショックです。
また自分の未熟さも感じます。
院長を差し置いて、
『院長先生しか見てないけど大丈夫?』
って言って頂けるようになったらすごいですね
時々初診の患者様に言われるお言葉です。
今日久しぶりにこのお言葉を頂きました。
大抵の患者様は、今まで他の医院や歯科医院で、『先生』に見てもらうのに慣れています。
しかし当院では、初診検査、治療計画の立案、治療予定を組む、カウンセリングの資料作り・用意、カウンセリング(これは奥さんと行います)、…ここには書ききれないほどのことを、全て私たち歯科衛生士が行います。
院長が行うのは、私たち歯科衛生士が行うと抵触する部分だけです。
今日このお言葉をおっしゃった方も、初診から今日に至るまで、一度も院長がお口の中を拝見していませんでした。初診から全て私が拝見し、上記に記した様な内容を行ってきました。
カウンセリングの時点では、治療に同意されていたのですが、いざ本当に治療の段階になると、今まで先生が見ていないけれど本当に虫歯?本当に大丈夫なんだろうか?という不安感がつのり、
『前の医院ではね、歯ぐきの検査も虫歯のチェックも説明も、全部先生がしてたの。
看護婦さん(歯科衛生士)は、横にいるだけでしょ?
ここは一回も院長先生が見てくれてなくて、あなたしか見てないけど、大丈夫かなぁ?』
という言葉になりました。
初診時に撮影した写真をご覧頂き、虫歯のあるところを一緒に確認。
患者様『痛みも何も無いけれど、あなたが自信を持って虫歯って言える?』
私 『言えます!』
・食事をしても痛みが無く食べられるのは、エナメル質という痛みを感じない層が一番表面にあるからということ。
・そのエナメル質にだけ穴があいている小さい虫歯なので、痛みを感じないこと。
・痛みを感じてから処置をするのでは、問題も大きくなるし、歯を削る量も増えること。
をご説明しました。
そして、院長にも来てもらって、虫歯と処置について説明してもらいました。
院長『ここが虫歯のところです。
さえちゃんはまだ若いから不安になるかもしれませんが、大丈夫です。
他の医院では先生に見てもらうのが普通で、このような治療の方法は
珍しいですからね。
虫歯に関して言うと、私よりさえちゃんのほうが若いから目がいい。
判断どうこうよりも、私よりも虫歯が見える。
私が行うのは衛生士に言われたところを確認して虫歯を削ります。
うちは、分業しているんです。
患者様に対する心遣いや、対応は男性の私(院長)よりも、
女性であるさえちゃんのほうができます。
私は私(院長)で行う処置があります。
得意分野を生かした、いいとこ取りの治療を行っているのです。
今までそのように教育してきました。
勝手に処置をすることはありません。
分からなければさえちゃんに聞いたら答えてくれます。
大丈夫!』
患者様はこの言葉を聴いて納得されたようで、
『ごめんなさいね。
他と違うのね。
院長先生が見てくれてないから不安になっちゃったの。
これからもよろしくね。』とおっしゃって下さいました。
そして、患者様がご納得されたので院長が、
『じゃあ歯を削りますね。』
と言うと、
今度は、患者様が
『さえちゃんが削らなくて大丈夫??』とおっしゃいました。
私が削ると捕まります

今回のお言葉には、患者様の不安をぬぐいきれなかった、私の説明不足も原因しています。
しかし、一般的な医療に対する思いも感じられます。
国家資格を取ると、医師、歯科医師、看護士、歯科衛生士にはなれます。
しかし、国家資格のネームバリューで言うと、やはり『医師』『歯科医師』『看護士』に、『歯科衛生士』は負けてしまいます。
そして、『先生』が見てくれるとやはり安心なのです。
『先生』に診て欲しい。とおっしゃらないだけで、本当は院長先生に診て欲しいと思われている方もいるかもしれません。
不安を取り除くためにも、ネームバリューに負けないような技術・知識を持つことと、患者様との信頼関係を築いくことが大切だと本当に感じます。
信頼関係は徐々に出来てくるので、難しい部分もありますが、信頼関係が出来たときに、こちらが恐縮してしまうような出来事も起こります。
先日函館から、電話がありました。
『今川さんいらっしゃいますか?』とご指名です。
『こっちに来る前に行きたかったんだけど、引越しなどがあり行けなかった。』
と、担当させて頂いていた患者様からのお電話でした。
『歯を見てもらいたいんですが、またそちらに行ったときにお電話しますね。』
本当に驚きました。
函館に行っても当院のこと、私のことを思い、『今川さんに。』とお電話を下さった上に、函館から通院しようという思いが、本当に嬉しかったです。
当院では患者様が、衛生士の名前を覚えて下さっている事がよくあります。
それだけ、『歯科衛生士』としても、一個人としても、お一人お一人と向き合っているからだと思います。
『あなたしか見てないけど大丈夫?』
この言葉は、患者様と真剣に向き合っているだけに、結構ショックです。
また自分の未熟さも感じます。
院長を差し置いて、
『院長先生しか見てないけど大丈夫?』
って言って頂けるようになったらすごいですね
