マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

11月19日勉強会に参加してきました

2015年11月24日 13時48分25秒 | スタッフのブログ
歯科衛生士の今川さえです。
11月19日、口唇閉鎖力のお勉強会に参加してきました。

ご高齢の方で8020達成者の方は年々増加している。
しかし、同時に胃ろうをされている方も増えている。
その為、歯の残存数は増えているけれど、その機能を十分に使えているかという点は別。

高齢になってくると、肺炎のリスクも上がって来る。
肺炎を起こしやすいかどうかと、口の機能は非常に関連が深い。
口腔の機能の低下は、誤嚥を招く。
むせがあることも上手く食事ができていない症状。

むせなどがあっても、日常的に食事をされている方は多い。
とりあえず食事ができているので、
「お口の機能を維持することは大切なんですよ」
とお話しても、
「食事は出来ているし、大丈夫」
と思ってしまう。

医科は血液検査・血圧などの数値化をたくさん行っているが、歯科は口腔の機能を数値化することが苦手な傾向にある。
口腔機能を向上させるためのトレーニングが必要であるという数値。
身の回りの問題点とリンクするような十分な論理的な根拠が少ない。
その為に、口腔機能のトレーニングが、必要な方が問題点を実感できない。

また、数値化できないことでトレーニングをされている方も、効果が出ているのかが分からない。
などの問題点があった。

そこで開発されたのが舌圧測定器。
舌の筋力がどのくらいあるのかということが数値化されるので、トレーニングが必要か否か。
トレーニング効果が出ているのか。
を数値化することができた。

ちなみに舌圧測定器は、松見歯科診療所でも取り入れております。
老若男女問わず、ご自身でご来院下さる方の舌力を計測しています。
しかし、多くの方の舌の筋力が低いということを実感しております。

デイサービスやショートステイの利用者さんの舌力を計測したデータがとても印象に残っています。
デイサービスなどの施設を利用される方は、その方の状態に合わせて
「普通食」「お粥」「刻み食」「ミキサー食」
を食べていらっしゃいます。
利用者さんのデータを見ると、
普通食の方の舌力が一番強く
2番がお粥食
3番が刻み食
最下位がミキサー食と有意な差がありました。

「栄養士さんや施設の方が、利用者さんの筋力に合わせた食事を作ってくれているとも読める。
しかし、食事の内容に応じて、普通食は筋力を使わなくてはならない。
お粥食になると、普通食よりも少し筋力を使わなくても食べられるようになる。
食事の内容に応じて、筋力が低下しているグラフとも読める。」
というようなことを講師の先生がおっしゃっていました。

これは必ずしもご高齢の方だけに通じることではありません。
日常生活を普通に送っていらっしゃる方が当院にご来院下さいます。
初診の際には、一週間程度の食事記録を持ってきていただいています。
虫歯の多い方は甘い物ももちろんですが、やわらかいお食事をされている方が非常に多いです。
また、舌圧測定器・口唇閉鎖力測定器・咬合力測定器で初診時の筋力を計測しています。

初診で来られる方で、まず基準値を超えていらっしゃる方はいらっしゃらないです。
臨床を通じて、食事の内容に応じた筋力の低下を感じていましたので、非常に納得の内容でした。

是非この記事をご覧になった方は、日常的に柔らかい食事・やわらかくてどうにも噛めない物を食べる習慣はやめましょう。
玄米をよく噛んで食べる。
よくよく噛んで食べる習慣をつけて、一生美味しく自分の歯で食事ができる環境を整えて下さいね。

野菜の陰陽から、自然界を直観する。

2015年11月21日 13時10分02秒 | いただきますの法則
おととい、マクロビオティックのお仲間さんから、
鉄火味噌についてのご質問を頂きました。

「鉄火味噌を作るのだが、油がどんどん出てきて、飴のようになって固まってしまう」

ということでした。

久しぶりに作られたそうで、今回は、八丁味噌ではなく麦味噌を使われたそうです。
鉄鍋、ステンレス鍋、テフロンのフライパンといろいろ試してもうまくいかないとのことでした。

皆さんは、何故、うまくいかないのかわかりますか?


さてさて、昨夜のこと。

夜ごはんの支度で、鍋の準備をしていたのですが、大根、人参を鍋に入れたときに、そうそう、野菜の陰陽が頭で感じるのではなく、野菜たちの動きを見て感じる事が出来るということを、マクロビオティックを学ばれた皆さんならご存じだと思いますが、マクロビオティックを学ばれていない方にとっては必要な情報だと思い、写真に撮ってみました。



よくご覧になってください。
鍋に張った出汁の中で、人参は底に沈み、大根は水面に浮いているのが確認できると思います。

出汁の同じ環境下において、沈んでいる人参と浮いている大根では、人参が陽性が強く、大根は陰性が強いということになります。





ちなみに、それぞれの重さを測ってみました。
人参より大根の方が重量は倍ほどあるというのに・・・なのに、大根は浮き、人参は沈みます。

とても不思議に思われるかもしれませんが、大根と人参では、それほど陰陽の差があると言うことなのです。

マクロビオティックのお手当法の第一大根蕩や第二大根蕩を学ばれた時、大根は根菜なのに、なぜ、カラダを冷やすの?清熱(熱を下げる)の効果があるの?と、感じた方がいらっしゃると思います。

例え根菜で冬野菜でも、大根のように色白で水分が多く、大きくて太い形からしても陰の力が大きいことがわかりますが、このように、水に浮く、沈むという現象を見ることで、眼に見えない力を知ることが出来るのです。

調理の段階で、火にかけるということは、野菜の持つ力を陽性にするというということです。
ですから、陰の力が大きいものから順番に調理をし始めます。陰性が強いものは、陽性が強いものよりも火のエネルギーをたくさん加えるということです。
そうすることで、陰陽にバラツキのある食材の組み合わせでも、調理という手間を経て、同じような力に整えることができます。重ね煮などは、その性質を調理法として応用して確立されたものです。


さぁ、冒頭に書きました、鉄火味噌の問題、解けましたか?

味噌を八丁味噌というとても陽性の強い味噌から、八丁味噌よりも陰性な麦味噌を使われたのですが、レシピは同じ。ゴマ油の量も同じでした。八丁味噌ほど陽が強くない麦味噌は、陰性の油を八丁味噌ほど引き付けることはできません。ですから、居場所のない余分な油が、鍋に残りべたべたになり、味噌が飴のように固まることになったのです。
麦味噌を使うのであれば、油の量は減らさなくてはうまく作れません。


野菜たちは、あるいは、食材たちは、それぞれの性質(陰陽)で、自分の居場所を決めるのです。
これは、人参や大根に限ったことではありません。全ての野菜、自然界の全てが、ちゃんと自分の今の居場所を知っているのです。

そんなところに目をやると、目に見えない宇宙の法則がココロに刻まれていくのではないでしょうか?









歯科電話相談

2015年11月20日 15時04分44秒 | ブログ内歯科相談
松見歯科診療所よりお知らせです。
「歯科相談はこちらから」
の記事に、多くの方からご相談を頂いております。
コメント下さった皆様のお悩みが改善していると嬉しいです。

コメント下さる方に2点お知らせとお願があります。
1.以前のコメント欄を一度ご覧になてみて下さい。
コメント数がかなりの数になってまいりました。
ご自身のお悩みを投稿なさる前に、以前のコメント欄にご自身のお悩みと同じような質疑がないか、ご覧になってみて下さい。
参考になるコメントがあるかもしれません。

2.コメント欄での返答が難しい物に関しては電話相談のアポイントをお取り下さい。
コメント内容も、複雑な内容が大変多くなってまいりました。
データをメールでお送りいただき、拝見して、アポイントの間を縫ってお返事しておりました。

しかし、
①診療のためにご来院下さる患者様にご迷惑はかけられない事。
②診療時間の間にお返事するため、コメントいただいてから返信までの時間がどうしてもかかってしまう。
③質問内容だけでは、状況把握が難しい
④データがないとお返事し難いコメントが多い
⑤文章だけではご説明が難しい
などの問題が生じています。

ご自身の症状に対するお返事をご希望の方は、今後、アポイント制にさせて頂きます。
事前にコメント欄に状況とメールアドレスなどをご記入ください。
個人情報が明記されているコメントに関しては、ブログにはUP致しませんので、ご安心ください。

コメント頂いた内容にすぐお返事出来る場合は、コメント欄に記入させていただきます。
コメント欄でのお返事が難しい内容に関しては、こちらからご提案の上で、15分2500円で電話対応に移行させて頂きます。
詳細に関しましては、直接受付かメールにてお問い合わせください。
電話相談アポイントも受付までご連絡下さい。
よろしくお願い致します。