歯科衛生士の今川さえです。
2月28日(日)は、弁当の日提唱者の竹下和男先生の講演会に参加してきました(*^-^*)
以下勉強会の内容です。
テレビをつけっぱなしで育てる。
親が携帯をいじりながら、子供と目線を合わさずに授乳をする。
授乳中、子供に向けてではなく、電話口の人に話をする。
それが続くと人の声を、話しかけられているとは認識せず、音として認識する子供になる。
成長し、学校に通い出した際、先生がみんなに話しかけていることを、自分には言われていない、ただの音と感じ、頭に話が入らない子が増えている。
過去は取り返しがつかない。
例えば、昨日サッカーの試合で負けたことを、何度考えても勝つ結果にはならない。
過去に足を引きずられる生き方をしない。
前頭前野は8~19歳に一番発達する。
今の日本ではこの時期に受験がある。
人に喜んでもらうこと。
人の気持ちを一番感じる部分が一番発達する時期に、それが出来る経験を積めなくなっている。
テレビやゲームをすることで、脳が発達しない。
むしろ脳がダメになっている。
戦争中、同心円の的に向けて銃の練習をしていた頃は、実際に人に銃口を向けて引き金を引こうとした時、90%の人が銃口を外していた。
1970年、ベトナム戦争あたりでは、同心円の的の形を人の形にし、頭と胸を狙う練習に変わった。
結果、80%の人が銃口を向けたまま引き金を引けるようになった。
人は育った環境に適応する。
現代のゲームは、人を射ったり物を壊すゲームが非常に増えている。
リセットボタンを押せば、やり直せるゲームばかり。
赤ちゃんは、おしっこが出た。
うんちが出た。
お腹が減った。
暑い寒い。
さみしい。
などを声を変えてアピールしている。
分かってもらうために2ヶ月までは頑張る。
しかし、伝わらなかったら、2ヶ月の赤ちゃんで挫折感を味わう。
今は30%~40%が片親。
親がいなくても一人でご飯が作れる子は、100人に1人。
子供を待てない親が増えている。
子供よりも、自分の都合。
自分でやった方が早い。
効率がよい。
手間がかからない。
そうして子供を待てなくて、親が色々手出しをしてしまう。
自分のことよりも、子供の未来を優先することが大切。
受験があり、学校を卒業するまで我慢した。
子供を育てるのは大変だと親に言われた。
就職したら、稼いだお金は全部自分のために使えると言ったでしょう。
結婚して、子供を産むとまた子供のために自分を犠牲にしなくてはならない。
だから、結婚しないし、子供は欲しくない。
という大人が増えている。
脳と心臓は作られたら死ぬまで同じ細胞を作る。
脳は3歳までに70%作られる。
上司『大切なお客様が来るから、玄関を見てきて。』
新人『分かりました』
新人は、見て(見るだけで)帰ってくる。
上司『掃除が行き届いているか?
片付いているかを見てくるんだ。』
新人『私はそのように言われていない。
それなら、指示を出したあなたが悪い。』
そんな人が増えている。
親が楽しそうに自分が食べるものを作っているのを見て育つと、不用意な妊娠や結婚はしない。
小学校5年生で両親を事故で失った子供。
まだ小学校の弟と妹がいた。
お葬式、初七日が終わり、親戚の大人達が相談している。
子供達はどうするか?
1人なら…
と言ってくれる人はいたが、3人一緒にという人はいなかった。
話がまとまりかけたとき、おばあちゃんが口を開いてくれた。
『長女は、家事全般が出来るように育てている。
と言っていた。
長女に聞こうじゃないか。
あなたはどうしたい?』
『話を聞いてくれて、ありがとうございます。
3人ばらばらは、やっぱりいやだ。
自分達で生活させてもらえないですか?』
じゃあ、出来るだけ頑張ってみなさい。
経済面はみんなで分けあって援助するから。
それから、洗濯、炊事、掃除をしながら、20歳の時に出会いがあり、結婚。
弟と妹も結婚して、子供も授かった。
あのときの生活を振り返っても、私はつらくはなかった。
ただ、かわいそうな子供。
と思われることが、かなしかった。
世間一般の言う『かわいそうな境遇の子』はいる。
でも、そんな子にあわれみの視線を送るより、生きているだけで幸せだと感じてほしい。
最近、弁当の日をしていても、
『母親がいなくてかわいそうな子供が、お弁当の用意が出来なくてかわいそう。』
運動会も、親がお弁当を作らなくなってきている。
めんどうだから、給食を出して欲しいと声が上がる。
給食を作る人たちも、自分の子供の運動会に出ずに、他の子供達の給食を作るのは納得が出来なくて、ストライキをおこしたりする。
子供達の目の前で、
『あなたの食事を作るのはめんどうだ』
と大人達がやり合う。
『運動会に母親がいない子はお弁当を持ってこられないから、かわいそう。』
そんな声が上がった結果、運動会は午前中で終了する学校が増えてきている。
年に一回の運動会に、子供のために自分の時間を割いて、お弁当を作るのをめんどうくさがる親が増えてきている。
運動会のお昼に、お弁当を家族で食べながら、
『かけっこ1等賞にはなれなかったな。
けど一生懸命頑張ってたな!!』
そういうことから、親子の絆は生まれる。
かわいそうな子に合わせると、かわいそうな子はかわいそうなままでいなさいということになる。
子供は置かれた環境に適応する。
脳は、環境を変えようとすることが出来る。
そんなお話でした。
竹下和男先生の講演会は、2回目でしたが、やっぱり涙が出てきました。
子連れで参加していたのは私だけでした。
行く前から、
私『ママお勉強したいんや。
希羽も一緒に聞いてくれる?』
娘『いいよ(*^-^*)』
私『ママお勉強の時、いっつもお話聞いて大事なことをメモしよんよ。
希羽もノートとペン持って行って、大事やなぁ。
って思ったこと、文字でもいいし、絵でもいいから書いてみる?』
娘『うん(*^O^*)
やってみる!(*^O^*)』
で、書いたのがこの写真です。
垂れ幕に書かれていた文字を、一生懸命書き写していました。
1度、トイレには立ちましたが、2時間講演中、イスに座り受講していました。
帰りにサインが欲しいと言い出し、自ら絵本を選び、サインを頂いていました。
大変勉強になりました。