昨日は、「21世紀養生塾香川」の例会で、5月の帯津良一先生の「場の養生塾」の開催に当たっての細かな打ち合わせでした。チラシを1万枚刷ることになり、たくさんの方のご参加をいただければと思います。
今回のテーマは、「生き方」と「逝き方」について、それぞれ2日に分けての講座となります。
生きにくい世の中になり、若い方の将来が見えないとか、子育てがしにくいとか、人間関係がうまくいかないとか、夢の実現に希望が持てないとか、たくさんのお悩みをお持ちの方が増えていると聞きます。また、鬱などの心の問題を抱える方も多く、自殺者の総数は内閣府の発表でH26年度で2万5427人だそうです。1日に70名近くの方の命のともしびが消えているという数字です。
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1 総数
平成26年中における自殺者の総数は25,427人で、前年に比べ1,856人(6.8%)減少した。
性別では、男性が17,386人で全体の68.4%を占めた。
2 年齢階級別自殺者数
「60歳代」が4,325人で全体の17.0%を占め、次いで「40歳代」(4,234人、16.7%)、
「50歳代」(4,181人、16.4%)、「70歳代」(3,508人、13.8%)の順となっている。
3 職業別自殺者数
「無職者」が15,163人で全体の59.6%を占めて最も多く、
次いで「被雇用者・勤め人」(7,164人、28.2%)、「自営業・家族従業者」(1,840人、7.2%)、
「学生・生徒等」(874人、3.4%)の順となっており、この順位は前年と同じである。
4 原因・動機別自殺者数
原因・動機が明らかなもののうち、その原因・動機が「健康問題」にあるものが12,920人で最も多く、
次いで「経済・生活問題」(4,144人)、「家庭問題」(3,644人)、「勤務問題」(2,227人)の順と
なっており、この順位は前年と同じである。
(内閣府 HP自殺の統計より)
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自殺をするまででなくても、何か悩みをかかえて毎日を明るく元気に健康に暮らすことができずにおられたり、ひとり問題を抱えたまま身動き取れないでいたり、社会の未成熟さがゆえに、個々の人々が苦しんでしまうことが多い環境になりました。
子育て一つとっても、核家族の部屋の片隅での社会から孤立した母と子の関係性は、どう考えても健全とはいいがたいものです。
これらは、大きな事件へと発展することも、もう珍しいことではなくなっているように感じるこの頃です。
もっと生きやすくするためにはどうすればいいのだろうか?どのような社会とのかかわりを持てばいいのか?様々な疑問をクリアする必要があります。
また、生きるといっても、生き方の質も満足のいくものでなければなりません。
第一日目は「生き方」をテーマに、ホリスティック医学の第一人者である帯津良一先生、元牧師で、哲学・心理学者の岡野守也先生、五色台喝破道場の野田大燈和尚さまが、皆さんと一緒に「生きる」ことを考えていきます。
そして第二日目は、「逝き方」がテーマ。
帯津先生は、帯津三敬病院において、多くのがん患者さんに向き合う仕事をされてきました。死に直面しなければならない時、人はどうすれば本望な最期を得ることができるのか?帯津先生が一生をかけて取り組んでいるテーマです。
生まれたその日から、私たちは死にむかってのカウントダウンがはじまることについてあまり考えることなく暮らしています。それは、当人も家族も、歳を重ねたり、病に襲われてはじめて死にゆくエンディングについて考えるようになります。
その時、初めて死を意識しますが、未知のこれから起きるであろう「死」をどのように受け止め逝くことができるのかは、不安や恐れでなかなか整理することが難しい問題です。
肉体が亡びることで次なるステージに旅立つ魂にどんな喝采を送ることができるのでしょうか?
本望な「逝き方」をするための<終活>について、じっくりと見つめ、語り合ってみてはいかがでしょうか?
介護をされておられる方にも、とても充実した時間となることでしょう。
世の中の平安を祈ってきた野田大燈和尚さまにもサポート頂きます。
「生き方」「逝き方」は相反するテーマに思いますが、実はどちらも人生を全うするということに変わりがありません。むしろ、連続した時の流れであり、一つのドラマ、ヒストリーなのです。
<気>、<場>、<呼吸>、<思い>、<祈り>・・・・・physical(カラダ)とmental(ココロ)とspiritual(精神・魂・脳)のハタラキを豊かにしてくれる時間を共有しながら、ワタシ自身を味わってみてください。
きっと、素敵な気づきが生まれてくることでしょう。
ゴールデンウイークの中日ではありますが、新緑がまぶしい玉藻城の一角、国の重要文化財でもある「飛雲閣」を貸し切っての贅沢な講座です。
それぞれのテーマによってのご参加もできますし、両日とものご参加もできます。
遠方からの方の宿泊については各自でご用意なさってください。
両日とも、軽い運動ができるような楽な服装でお越しください。また、足指の体操もいたしますので、素足になりやすいソックスでお越しください。
横になって聞いていただいても構いませんので、ブランケットなど必要な方は各自でご用意ください。
託児はありませんが、子どもさん連れでのご参加も可能です。
詳細はチラシをご覧ください。