今日は芒種ですね。
この時期は種まきの季節です。
我が家のベランダ菜園は、昨年より休眠中で、そろそろ再開したいと思う日々。
こぼれダネの威力で今年は乗り切るか~(笑)
さて、毎月第2日曜日に、「さぬきオーガニックマルシェ」を開催しておりますが、私たちメンバーのことを<種まき人>と称しております。
種まき人としては、やはり種のことをもっと知っておかなくてはいけませんね。
facebookでは、記事に書かせていただいてのですが、福井鉄さんという方が書かれたものをそのまま転載いたします。
遺伝子組み換えについて、とてもわかりやすいと思うので、少し長いですがぜひ読んでください。
蒔く種が大事というお話です。
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遺伝子組み換え作物の害を知るためにそのモデルケースともいえるF1種の話
F1種とは雑種強勢を用いた種のことで、
一世代目は性質も形質もビシっと揃って農協好みの野菜を簡単に作れますが、
二世代目以降は遺伝の形質がバラバラになるので農家が種をとっても全ての子が親と同じになることはない。
だから農家は農協相手に商売をするなら毎年、種を買わざるをえない、ぐらいのあやふやな認識のままでしばらく過ごしていました。
... でも色々と調べていくうちに、雄性不稔という言葉を知り、遺伝子組み換えなどのことがあり、これって相当ヤバいんちゃうん!ってことが分かってきたのです。
正確なデータはありませんが、たぶんそこらで売っている野菜や観賞用植物のほとんどが、雄性不稔のF1種だと思われます。
建前上は遺伝子組み換えの種はまだ日本国内には流通していないはずです。
非常に重要なことですので、皆さんにも情報をシェアしたいと思います。
まず、F1種とはなんなのか。そこから簡単にお話しします。
F1種の何が問題なのでしょうか? 一般には、F1種は問題視されるどころか、品種改良の成功例だと考えられています。もちろん品種改良には多くの利点があり、私たちはその恩恵を受けてはいます。しかしF1種がこれほどまで拡大し、それがこの先何をもたらすかを予測したとき、この技術には疑問符をつけざるをえません。
野菜には、規格があります。
この大きさの箱に、○○本入るのがMサイズ。○○本入るのがLサイズ。
こんな感じで、形がそろい、見た目も綺麗な野菜を売る側も買う側も求めています。
そこで、その希望を叶えるために作られたのが、雑種強勢という性質を利用したF1種(1代交配雑種)です。
母親と父親の遺伝子の中で、一代目に限り必ず出てくる遺伝子があり、それを優性遺伝といいます。
優性遺伝は一代目には必ず出てくるので、
こういう品種が作りたい!という時に、非常に有効に使える性質なのです。
人間にとって都合のよい品種は自然界にはなかなか存在しませんから、このような品種改良の技術を使えば、自然の状態では決して交じり合うことのない品種同士からまったく新しい品種を作りだすことができます。例えば、多収量かつ早く実のなる作物を作りたいときには、多収性の植物と早く実がなる植物を選びだし、人工交配します。人工交配には、ピンセットを使う原始的な方法から、植物に放射線を照射して突然変異を起こす方法、あるいは細胞と細胞を無理やりくっつける細胞融合といったさまざまなバイオテクノロジーの技術が用いられます。
現在、世の中で市販されている種のほとんどは、雄性不稔を利用したF1種、なのです。
では雄性不稔とは一体なんなのか。ここもサクっとお話しします。
雄性不稔を一言で言うと、花粉ができない遺伝異常の性質です。
植物の葯(やく)や雄しべが退化し、花粉が機能的に不完全になることを言います。人間で言えば、男性側に原因のある不妊症と同じです。
大体の植物には雄しべと雌しべがあり、自分の花粉を自分の雌しべに付けて受粉したり、自分の花粉を虫にお願いして他の花の雌しべに付けたりして子孫を繋いでいっています。
そして植物は、自分の花粉で受粉する自家和合性という性質をもつ種類と、自分の花粉では受粉しない自家不和合性という性質をもつ種類に分けられます。
自家不和合性のキャベツを例にとってお話しします。
甘みがあっておいしい優性遺伝をもつ父親役のキャベツと、成長が早いという優性遺伝をもつ母親役のキャベツを掛け合わせて、甘みもあって成長が早いというF1のキャベツを作るとします。
ビニールハウスにこの父親と母親の種を1列ずつ播いて育てると、父親役の花粉と母親役の雌しべ、父親役の雌しべと母親役の花粉、という、2種類のキャベツの種ができてしまうことになります。
作りたいF1キャベツは、父親役の花粉を母親役の雌しべに受粉させてできた方の種とします。
そうすると、母親役の花粉がその交配の時にはそもそも必要でなく、邪魔者扱いされることになります。いらないのです。
一昔前までは、この花粉除去を手作業で除去していました。
劣性遺伝子の花がまだつぼみのころ、つぼみを無理矢理ひらいて雄しべをつまみとったり、洗濯バサミのようなもので雄しべだけを挟んで花粉が飛ばないようにしたりしていました。
でも、全部のつぼみに対して人間が作業しなければいけないので、膨大な労力や人件費がかかります。
この手間がかからないのですから、とても便利な雄性不稔植物ですが、どのように生まれてくるのでしょうか?
ズバリそれは、突然変異によるミトコンドリア異常によって生まれてくるのです。
植物も、何千何万と数があると、時たま突然変異などで遺伝子に異常のあるものが出てきます。
それをたまたま、人間が発見してしまったのですね。
雄しべが正常でなく、花粉ができない固体を、発見してしまったのです。
F1種を作る会社にとっては夢のような性質です。
そしてこの雄性不稔という遺伝異常は、母親役(雌しべ)から何の損傷もなく代々受け継がれていくのです。
突然変異によって偶然発見されれば、同じ科の野菜であれば基本的には全ての種類に雄性不稔の遺伝異常は戻し交配(バッククロス)という技術で取り込めます。
一度、キャベツで突然変異で雄性不稔が見つかれば、もうあとは人間が思うままに利用できるのです。
白菜にだって菜種にだってブロッコリーにだって同じ科の植物であれば、戻し交配で雄性不稔化できるのです。
つまり、今私達が口にしているものの多くは、このようなミトコンドリアに異常のある野菜ということになります。
でも、ちょっと考えてみてください。
遺伝子に異常があって花粉が作れない固体のクローンを大量に作って、それを親にしてF1種を作っているのです。
人間で言えば、無精子症か男性器そのものがなかったり、奇形の状態で生まれてきているような状態です。
しかもその遺伝子異常の性質は確実に子供の世代に受け継がれていくのです。
それが、現在、そこら辺で売っている野菜の正体です。
現状では日本人は、その遺伝子異常である雄性不稔の野菜を毎日食べ続けているのです。
このような異常のあるものを食べて続けても体への影響は無いのでしょうか?
遺伝子組み換えの野菜も、雄性不稔のF1種の野菜も安全なのでしょうか?
どちらも遺伝子が正常ではありません。
遺伝子が異常なものを毎日食べ続けることによって、人間にどのような影響が出てくるかは誰にも分かりません。
政府や種子会社は、遺伝子組み替えも雄性不稔も安全だとは言っていますが、
でも、消費者の一人として、どちらを選ぶのかと問われれば、私は、自然の中で普通に育ったものを食べていきたいです。
皆さんは、どう思われるでしょうか。
自分の心の声に従って選択して下さい。
値段が高いとか、手に入りづらいとか、そんなことは言い訳にすらなりません。
自分が支払ったお金が、その後どのように動いていくのかも、想像してみてください。
妥協して、自分に嘘をついて、そこらのF1種の農薬化学肥料まみれの野菜を購入するということは、そういった野菜や種を作って、販売している会社、加工している会社などに、どうぞ今後もその勢いを失わずにどんどん成長していってください、心から応援しています。と言っているようなものです。
何かを買うという行為は、投資なのです。
10円だろうが100円だろうが、自分が毎日する買い物は、全てが投資です。
皆さんは今、どのような会社に自分のお金をたくさん投資しているのでしょうか。どのような物を作っている人、会社に成長して欲しいのでしょうか。
よく考えてみてくださいね。
F1種が急速に広まったのは、ここ40年ほどのことです。1950年代から、とうもろこし、小麦、米など穀物のF1新品種が世界各地で導入され、その結果収量が増大して人々を飢えから救いました。これが「緑の革命」と呼ばれる農業改革です。緑の革命は、F1ハイブリッド種の導入によって農業の近代化を達成した成功例として称賛されてきました。
しかしながら結局は、緑の革命は失敗に終わりました。F1種を導入した地域では、確かに短期的には穀物の収量が飛躍的に増えましたが、思わぬ落とし穴もありました。それは、F1種と、それと同時導入された化学肥料と農薬の影響です。
F1種は元々、耐肥性をもつように作られています。というのは、F1種の栽培は多肥が前提だからです。化学肥料を多く投入すれば作物はよく成長しますが、一方で雑草もよく繁茂し、それだけ除草剤の量も増えます。この栽培方法では確かに短期的には収量が増えますが、長期的には、土壌の劣化や害虫の発生などで栽培が困難になり、結局は収量が減ることになるのです。
F1種、化学肥料、農薬、この三つは、近代農業に必須の三点セットです。これらは、農家が毎年購入しなければならないものです。つまりそれだけお金がかかります。大きな成果を期待して近代的農業を採り入れた国々では、今では病害虫、土壌汚染、多額の負債、貧富の格差といった問題を抱えるようになりました。
F1種の普及は、思いがけない深刻な事態をもたらしています。種の多様性が、どんどん損なわれているのです。と同時に、種子支配も進行しています。F1種が普及すると農家は毎年その種を種子会社から買うようになり、これまで自ら行っていた採種が出来なくなります。その結果、その地域で固有に存在していた伝統的な品種が、次々と消滅しています。
利益を手にするのは、種子会社と農薬などの化学肥料会社です。農家が種子を種子会社から買い農薬や化学肥料を使い続ける限り、種子会社はもうかります。このことは単に農家と種子会社の経済の問題にとどまらず、世界支配に直結しています。武力を行使することより食料を掌握する方がずっと効率的に支配できるからです。種子会社が種子の製造販売そして流通を握ることにより、農家が作付ける作物から消費者の口に入る食べ物までが種子会社の都合に左右されることになるのです。これが種子支配です。
種子支配に先鞭をつけたのは、F1種です。今後商品がF1種から遺伝子組み換え種子に取って代れば、私たちは遺伝子組み換え作物を望もうが望むまいがまったくおかまいなしに、種子会社の販売する遺伝子組み換え種子の作物しか口にできなくなるでしょう。
詳しく知りたい方は、手塚治虫の漫画「火の鳥」担当編集者だった、野口のタネの野口勲さんの『タネが危ない』という本を読んでみてください。
かなり詳細に書かれていますので、オススメです☆
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固定種・在来種を扱ったこだわりの種屋さんです
http://noguchiseed.com/
野口種苗研究所/野口のタネ
〒357-0067 埼玉県飯能市小瀬戸192-1
Tel. 042-972-2478 Fax. 042-972-7701
E-Mail:tanet@noguchiseed.com
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たねの森
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〒350-1252 埼玉県日高市清流117
TEL&FAX: 042-982-5023
FAX: 020-4669-0427
E-mail: info@tanenomori.org
無農薬・無化学肥料のたねの店
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自然農法で採取した種を分けてくれます。
種が少ないので早めの購入を!
公益財団法人自然農法国際研究開発センター 研究部育種課
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TEL:0263-92-6800 FAX:0263-92-6808
つる新種苗店
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株式会社信州山峡採種場
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〒381-2411 長野県長野市信州新町竹房 97-1
電話番号 /FAX 026-262-2313/026-262-2342
E-mail:tane100en@sankyoseed.co.jp
たねの100円均一!すべて100円の
小袋で購入できます。余らず使えて便利!
他にも地元のコミュニティーなどで固定種・在来種の交換会など
出来るところから手を付けていきましょう
長文にお付き合いいただいてありがとうございました。
亜麻仁油をかけた美味しいサラダでも食べて元気になろう(^_^)もっと見る
