ここに記すものは、末期の病態から命拾いをしたMさんの闘病の記録です。
もし、病に伏せて手の施しようがない方、あきらめかけている方がいらっしゃったら、是非読んで欲しい実話です。
2006/7/22~9/16までの、メールでのやり取りの全内容です。
実名は伏せイニシャルに致しました。もちろんご本人とご家族のご了承の元でブログでの発信を致しております。
多くの方に見ていただきたい内容ですので、コピーなどしていただいてご活用頂ければと思います。
2006/07/22 16:18 Y.M.です。助かる方法ありますか?
松見歯科診療所
松見千奈美様
はじめまして。
高松に住むY.M.と言います。
「三井式温熱療法」の事でお伺いしたいと思いメールしました。
今入院中の母(63歳)の事で相談したいのです。
3年前にすい臓がんを発症しすい頭部の3分の2を切除しました。
同時に子宮筋腫、直腸に腫瘍が見つかり、これも外科手術を行いました。十二指腸もありません。(胆管と腸を繋いでいます)
一度は退院し通院できるまで回復したのですが、去年、胆管と腸を繋いでいる部分に狭窄ができそこに石がみつかり胆汁も流れなくなってしまったので
胆石を取り、体の外部から胆管、腸に続くようチューブを入れそのチューブにいくつかあいている穴を通して胆汁を流す処置をしました。
今まで何回かチューブの入れ替えをし、身の回りの事炊事等、生活はできていました。
ことしの6月くらいにそのチューブが少し抜けてしまい、新しく入れ替えるために1日入院する事になったのですが、
それ以来あまり食欲がなくみるみるうちに衰弱してしまい栄養失調になってしまいました。
まさにアフリカの子供みたいにお腹がふくれて腹水が溜まりそれを自分で排出することができず足に回ってパンパンに腫れてしまい
合併症を起こしていました。糖尿病も少し悪化しているようです。
先生には「たんぱく質不足と栄養失調でこうなった」と言われました。
腹水を抜き、そのたんぱく質を濃縮して体に戻したり、輸血等しても一時的なものでよくはならず、先生に言って造影してもらった結果
腸閉塞(のようなもの)を起こしていました。
その為口から食べ物を入れても全部吐いてしまい、今は鼻から胃までチューブを入れ、胃の中のものを出しているので食べ物や水分を摂っても全部
出ていってしまっている状態です。(結局出て行きますが、桃・すいか・ようかんなら食べられるようです。)
腹水の細胞診、腫瘍マーカーの数値をみてもまだ再発とは言えないと言ってたのですが、造影の結果を見て「癌の再発としか説明がつかないし
もう対処療法しか出来ない」と言われました。
狭窄している部分にチューブを入れ腸に栄養を通すことなら出来ると言われお願いすることにしました。でも、それも一時的なものなので
病院にいながらなぜこんな結果になったのか私もどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
以前大阪に住む友達の「Y.O.」さんが高松にもマクロビオティックをやっているところがあるといって松見さんの名詞を見せてくれ、私も興味があったのでHP等を拝見していました。住所を見たら香西だったのでちょっとびっくりしました!それで「三井式温熱療法」の事も名前だけは知っていて。
その時にも相談しようと思っていたのですが、今になってしまい、外科的なものはなにもできないのでやはりもうこれしかないのではと思い、思い切って電話したのですが、お休みだったのでなんとか見ていただければと思いメールにしました。
病院からは出られない状態なので木曜日にお伺いすることは出来ないと思い、何かいい方法はないか相談にのってもらえないでしょうか。
現在、薬でコントロールしているような状態であまりよくありません。どうかよろしくお願いします。
Y.M.
__________ NOD32 1.1673 (20060721) 情報 __________
このメールはNOD32によって検査済みです。
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2006/07/22 22:52 松見です。
Y.M.さま
こんばんは。
メール、拝読させていただきました。
お母様、大変なことになり心中お察しいたします。
Y.M.さんは、マクロビオティックをご存知の上でメールを下さったのでしょうか?
(ご存じないのであれば、そこからの説明をしなくてはなりませんね。)
まず、助かるかどうかは神様しかわかりません。
どうぞ、こんな言い方しか出来ませんことを、お許しください。
これが、私の今の力です。
私どもに毎週木曜日にご来院なさっている皆さんは、ちゃんと日常生活ができる方々です。(時間の猶予があり病気克服の可能性を持つ方々です)
本当のところ、Y.M.さんのお母様のような重度の状態でのお手当ての臨床は持っておりません。
もちろん、自然医食を学ぶ上でそのような状態を克服されお元気になられた方の話はたくさん聞いております。
また、お手当て法も学んではおりますが、こんな経験未熟な私では限界があるような気がします。
また、メールの情報だけでは、何をどうしたらよいのかお話しすることができません。
出来れば、お会いしてお話をお伺いし、その上でどうされるかを決めていただかなくてはいけません。
ご本人の意思や、ご家族の思いに、私どもがどうサポートできるのか・・・。
はっきり申し上げて、とても大変な状況のようですからね。
何とも申し上げられないのが本当のところです。
それから、お手当ては他人がするのではなく、ご本人かご家族がしていかなくてはならないものです。
そのご覚悟がおありかどうか・・・、自然医食のお手当ては他力本願ではできません。
治そうという思いをご本人、ご家族が強く持って行動し、初めてスタートできるものなのです。
さらに三井式温熱療法でのお手当てですが、病院への出張となると色々な支障がでるのではないでしょうか?
まず病院がしっかりと理解してくれること。何かあったときの責任転嫁にされないようにすること。
何よりも、かぐや温熱の佐々木先生がどうお考えになるかということ。
ご本人に治療を受ける体力があるかどうかということ。
etc.・・・。
別な手段としては、自然医食の臨床家(ご紹介できる方はいらっしゃいます)に相談してみるということです。
ただし、それなりの費用がかかるということはご承知ください。
まず、できることから試したいというのであれば、知識としての方法をお伝えすることは出来るでしょう。
いずれにしても、メールだけでのご相談に応じることは難しいです。
松見歯科診療所
食養塾 無何有庵 松見千奈美
2006/07/27 11:37 Y.M.です。
松見歯科診療所
食養塾 無何有庵 松見千奈美様
先日はお話を聞いて下さってありがとうございました。
そして、連絡が遅くなって申し訳ありません!
先日のお話、家族に話すと出来る事があるならやってみようという事で話が出来ました。
先生が話していた「腸にチューブを通して詰まっている下の腸にも栄養を…」という話ですが
先生にもう一度聞いてみると「無理やろう」と言われました。病院側の協力も難しいようです。
でも、しょうがシップや里芋パスタ等であればなんとかできると思います。
日によって高熱が出たりして、本人の治そうという気力も落ちてきているのですが、
たまに状態のいいときがあり、一昨日は小さなサツマイモをひとつ食べる事ができました。
血圧も低いながらも安定し、尿の量も利尿剤の量を増やしたせいか多くなっています。
とにかく、患部を温めてなんとか腸を通るようにし、玄米クリーム等からでも栄養を摂る事が出来るようやってみたいと思います。
ご指導頂けますでしょうか?よろしくお願いします。
Y.M.
__________ NOD32 1.1680 (20060727) 情報 __________
このメールはNOD32によって検査済みです。
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2006/07/30 11:34 松見です。
Y.M.さま
今晩は。ご連絡が遅くなりました。
料理教室や食養カウンセリング、お手当て指導などの仕事の合間、水曜日は、癌の患者さまの食養プログラム料理教室で松山に行っておりました。
出張料理教室ですので不自由な面も多い中、皆さん熱心で大変ではありますがやりがいのある仕事です。
で、木曜日は当院での「良い歯を作る子ども教室」と並行して、松山の皆さんの食箋を作っておりました。
金、土と料理教室、カウンセリング・・・。
一人でも命を救いたいと思っておりますので命の限り(見込み)により、優先順位をつけなくてはいけなくなることを悪しからずご了承ください。
主人の母(96歳)は歩行リハビリで入院中ですが、見舞いに行くのもままならない状態です。
Y.M.さんに実施させていただきました先日の食養カウンセリングでお話いたしましたように、
お手当てはご家族でするのが原則とさせてください。
>先生にもう一度聞いてみると「無理やろう」と言われました。病院側の協力も難しいようです。
>でも、しょうがシップや里芋パスタ等であればなんとかできると思います。
病院の許可が出たということですか?
>とにかく、患部を温めてなんとか腸を通るようにし、玄米クリーム等からでも栄養を摂る事が出来るようやってみたいと思います。
>ご指導頂けますでしょうか?よろしくお願いします。
先日来、何か関連図書など読まれたり致しましたか?
実際に、できることで何かを試して見られましたか?
玄米クリームなどについて何か調べて見られましたか?
まず、他人任せに頼らず、ご家族が主となって行動を始めないと残された時間を無にすることになります。
どうぞ、私どものブログ(http://blog.goo.ne.jp/mukhayuan)
2006年6月13日の食養相談についてをご覧ください。
その上で、もう一度、指導が必要というのでありましたらご連絡ください。
玄米クリームを作るのは大変ですよ。
覚悟がおありですか?
私の予定は、8月2日の3時からでしたら時間を作ることが出来ます。
ご連絡をお待ちいたしております。
他の方のご予約を入れず時間を空けております。また、準備がございますのであらかじめご予約ください。
診療所の方は月曜日までは休診となっておりますので、ご連絡はメールか携帯へお願いいたします。
無何有庵 松見千奈美
2006/07/31 19:00 Y.M.です。
松見歯科 松見千奈美 様
御返事ありがとうございます。
お忙しい日々を過ごされているようですね。食養に対して興味を持つ方が増えている証拠ですね。
健康なときは分からないけど病気をして始めて食の大切さに気づく。私もその中の一人ですが。
温熱療法ががんに効くという安保徹氏の免疫に関する本などを読み、冷えが病気を生み体を温めることによって免疫力が上がり、
病気になりにくい体を作るということを知りました。
体温を上げるために、病人にとって使ってよいか分かりませんでしたが温熱器を買い、母に負担のない程度に朝晩注熱しています。
これは、先生には許可は得ていません。
最近になり、まだ注熱の効果とは言えませんが尿の量も増え、血圧も上がり(60代-30代→90代-60代)お腹が柔らかくなってきたように思います。
まずは内臓の温度を上げ、免疫力を高めてからと思い、玄米クリームに関しては作り方しか調べていません。
マクロビオティックに関しても以前にY.O.さんに「玄米菜食」という本を教えてもらい、持っていましたのでその本を読む程度です。
病院の許可は出ていませんし、私の判断で話をしていません。
1日の間に看護士さんが何度も傷口、体温、血圧、体の向き変え等を行う中での しょうがシップ、里芋パスタ等は
今の状態ではやはり難しいと思い考え直しました。
松見さんの言葉を聞き、私の考えが浅はかだったと思い今はとても恥ずかしい思いです。
なんとかなる、なんとかしたいとの思いで、松見さんに相談したのですが、私の方に覚悟がありませんでした。
まだ母が入院して間もなく動けるときに「時間があるんだからここへ行ってみたら?」と無何有庵を紹介しました。
母は面倒くさがって行こうとせず今の状態になってしまったのですが、今、松見さんの力を借りて母が良くなったとしても、母は食養を続けないと思います。
ずっと続けてこそ意味のあるものなのに・・・。
そうするとまた病気になると思います。お風呂もまともに浸かれない状態なので内臓が冷えこういう結果になったというのもありますが。
本人が病気を作った。まさにそれです。本人に治そうという気がないのです。私の話も聞きたくないのか話し出すと目を閉じ顔をそむけます。
なんだか私一人が空回りしているみたいで・・・。
こんな状態で相談を受けて頂いたとしても他の松見さんを必要としている人に失礼だと思いますし、松見さん自身にご迷惑がかかると思います。
せっかくお時間を空けて待っていただいているのにこういう結果になってしまって本当に申し訳ありません。
もう一度考え直し自分で出来る範囲内でやってみたいと思います。
本当に申し訳ありません。ありがとうございました。
Y.M.
__________ NOD32 1.1684 (20060729) 情報 __________
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2006/07/31 21:20 松見です。
Y.M.さま
今晩は。
大変な中、ご丁寧なメールをいただきましてありがとうございます。
私の力不足と忙しさから薄情なご対応となり申し訳なく思っております。
すごいぞ!頑張って色々とされたのですね。
生姜シップが無理のようなら、生姜の搾り汁とごま油を同量よく混ぜて(掌の上で)患部によくすり込んであげてください。
また、温熱を入れるとき枇杷の葉(古葉)を洗い水気をふき取って葉の表面を患部にあて、葉の上にさらしをかけてその上から温熱を入れてみてください。枇杷の葉はありますか?
御殿浄水場の山の辺りに行けばたくさん野生の枇杷があるので葉っぱをとってきて、ぬれた新聞紙に包みビニール袋に入れておけば冷蔵庫で約一ヶ月持ちます。
温熱を入れていくと、枇杷の葉が茶色く乾燥してきます。
里芋パスターに比べると弱いものではありますが、やってみてください。
玄米クリームは、2日の3時から作ってみましょう。同時に玄心(黒炒り玄米スープ)の作り方もご指導いたします。
空回りしてでも自分で出来ることをしたいという、あなたの思いに心打たれました。
治るかどうか自信の持てるものではありませんのでこれは私からのお見舞いということにさせてください。
とにかく、明後日時間を何としてでも作って来て下さい。
出来ることを全てやっておかないと、あなたに悔いを残してしまってはいけません。
準備してお待ちいたしております。(ご都合がつかない場合はご連絡ください)
無何有庵 松見千奈美
2006/08/01 13:19 Y.M.です。
松見歯科 松見千奈美 様
こちらの方こそ、丁寧なお返事ありがとうごいます。
薄情な対応なんてとんでもありません!!
それだけ私の思いに対して真剣に考えて下さったんだと私は受け止めています。
「生姜の搾り汁とごま油」早速やってみます!
枇杷の葉は親戚の家に枇杷の木があり今日にでもわけてもらえるので、これもすぐできそうです!
いつも思う事なのですが、人の力ってすごいなぁって。
マイナスのイメージを持ってるうちは全然事が運ばないのに、
人の力によってプラスのイメージに切り替わると少しずつ何かが回りだすんです。
人を介して伝わるんでしょうか。良くも悪くも伝染するんでしょうね。
実際、母の胃の中の内容物の流出が極端に少なくなったので、
もう一度造影してみてその結果によって鼻のチューブをはずせるかもしれないと言われました。
そしてこのタイミングで松見さんからの玄米クリームや玄心を作ってみましょうと言うお言葉。
なんだかよい方向に回っているような気がします。
松見さんには本当に感謝しています!ありがとうございます!
2日の3時、必ずお伺いします。
悔いの残らないようにやってみますのでよろしくおねがいします!
Y.M.
__________ NOD32 1.1685 (20060731) 情報 __________
このメールはNOD32によって検査済みです。
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