マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

石積み学校

2014年11月17日 13時58分46秒 | 庵主の日記


土曜の朝から高知の嶺北の山の中に1泊2日で行ってきました。

千葉から移住してきた、渡貫家の段々畑での「石積み学校」のワークショップ。
青空のもと、自然いっぱい、いや自然しかない(笑)という素晴らしい環境のなか、昔ながらの石積みの技術を学びに、親子3人で参加いたしました。

主催の渡貫洋介くん、子嶺麻ちゃん(マクロビオティック料理研究家の中島デコさんの娘さん)ご夫婦は、震災後この土地に出会い、移り住みました。朽ちかけた家と耕作放棄の畑と田んぼを、コツコツと開拓して、ようやく壁もでき、住めるお家となりました。嶺北に住む移住者支援の仲間たちに支えられて、大変だけどなんだかとってもあったかな空気に包まれていました。

ほとんど薪生活。水は沢の水。洗剤ゼロ(唯一洋介君のひげそり用の石鹸1個あるのみ)。五右衛門風呂に、コンポストトイレ、炬燵は豆たん・・・etc.。
できるだけ自然に負荷をかけない暮らしの実現を目指して、つつましく幸せに暮らしておられます。

この渡貫家の古くなった畑の石積みは、積年の風雨に晒されて、いつ崩れてもおかしくないという状態。
でも、コンクリートや不自然な作りにはしたくないということで、徳島大学工学部建設工学科助教眞田純子先生が率いる「石積み学校」の手を借りて、石積みの修復をすることになりました。

松見歯科の「りりぱっとふぁーむ@里山ゆうなうらし」にも風化した石積みの跡らしきものがあります。なので、この技術が少しは役に立つのかなと興味津々。楽しい二日間を過ごすことができました。

宿泊は、寝袋持参ですが、お昼ごはん、夜ごはん、朝ごはん、お昼ごはんと、子嶺麻ちゃんのおいしい手料理が頂けるとあって、こちらも楽しみにして行ったのですが、期待通り美味しくって、大満足のお食事がついていました。五右衛門風呂も温まりました!

そして、何より、ご参加の皆さんがとってもいい雰囲気で、要治療貧血(と言われ、自覚症状なし)の私は、無理をせずほとんどを眺めて過ごしたのですが、居心地よくその場を楽しませていただきました。
徳島大学の学生さん(眞田ゼミのみなさん)が、これまたいい青年ばかりで同年代の息子もすぐに打ち解けることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、素敵に素晴らしい完成となり、みんなで記念撮影をさせていただきました。

写真は、ご参加の方が投稿されていたのをお借りいたしました。


鼻で息してますか?足指ひらいてますか?

2014年11月14日 10時42分27秒 | 心食動息の医療現場を目指して
今朝は「香川県丸亀市倫理法人会」さまの経営者モーニングセミナーにて、当院併設の無何有庵の松見千奈美がお話しさせていただきました。
子どもからお年寄りまで共通して抱える現代病、「口呼吸」と「足指のゆがみ」がテーマでした。

松見歯科では10年以上前から、口腔内の問題にも繋がり、口輪筋の衰えや鼻腔内の炎症により生じる「口呼吸」に着目して、パタカラ(口輪筋を鍛える装具)、チューペット(唇の力を向上させるもの)、そして鼻洗い、口テープ(ルシータ)など、いろいろ取り入れて、取り組んできました。そんななか2008年に「あいうべ体操」という本に出会い、さっそく新たに歯科治療に取り入れ6年半。同時に足指の大切さにも着目することで多くの方が足指に問題を持っていることに確信をいたしました。

ということで、歯科とは関係ないように思われるかもしれませんが、実はとても繋がりがあるようです。
口呼吸は、虫歯や歯周病、歯肉炎、歯の着色などだけではなく歯並びの問題をもひきおこしますし、歯並びの悪い方は、必ずと言っていいほど足指の歪みが生じています。
例えば甘いもの好きな方は、虫歯の多発というのは一般的にも認知されておりますが、そのような方は必ず足の小指の側方(外側に)捻転しています。また、肉や魚、チーズなどの多食により、足の指がぎゅっとちぢみハンマートゥと言われる頑張り足指になりやすいようです。さらに歯並びは足の指の並び方に非常に似ていたりします。

そんなことで、松見歯科では歯医者でありながら、耳鼻科のようだったり、整形のようだったりと言われながら、鼻呼吸にこだわり、正常な足指にも注目しながら歯科治療の一環として検査、改善に取り組んでいます。

今回はそんなことを40分という短い時間ではありましたが、実演も取り入れながらお話させていただきました。

鼻呼吸へのアプローチとしては、現状の舌の位置の確認したあと、あいうべ体操をするとその位置が格段に上方に変化することを体験していただきました。
そして、鼻洗い、口テープについても知っていただきました。
足指を広げることで踏ん張りが変わることを、アームテストをしながら、ふらつく現状とひろのば体操後、しっかりと踏ん張れることも、みなさんの目の前で実演いたしました。

朝早くから、みなさんにひと運動していただきながら、興味をもっていただけたようで、なんとか務めを終えることができました。

今回のお話は、松見歯科でも、できれば企画してお話し会をしていきたいと思います。

また、来年2月1日(日)17:00より、アルファあなぶきホール小ホール棟4階大会議室にて、アイウベ体操、ひろのば体操の考案者でもある、福岡のみらいクリニック院長 今井一彰先生をお招きしての講演会を開催させていただきことになりました。
ぜひ、素晴らしい講演となりますので、お時間を空けて、ご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。

今日のご縁に感謝。
みなさまにも良き一日となりますように。







◎新米 揃いました◎

2014年11月13日 14時36分53秒 | スタッフのブログ
今年の4月に初診を受けられた豊田さん。
静岡という遠方から通われています(^^*)
当院に通い始めてから、10kg体重が落ちたそうです。


変わったことは…
●玄米食にする
●砂糖をやめる
●間食をやめる
です。


豊田さんのように元から細身の方でも、体重の変化は多くの方に見られています。


玄米は栄養が多いだけでなく、よく噛むことで筋力が鍛えられたり、唾液量が増えるという利点があります。
体重はそんなに変化がなくても、顔がシャープになる方もいます。
(あいうべ体操との併用の効果もありますね)


さて、松見歯科にも新米が揃いました。
新米を待たれていた方、お待たせしました。


リョージ農園さんのカラフル大根も豊作ですので、ぜひ食べてみて下さい。

寒くなりましたね。冬の養生について少し・・・。

2014年11月11日 15時22分49秒 | 自然医食のお手当て 掌(しょう)のコース
先週、立冬を迎え、いよいよ冬の始まりとなりました。
立春までの3ヶ月間、元気に暮らしたいものですね。

自然界では、カエルやヘビ、虫たちも、冬籠りをしてカラダを休ませる時期に入ります。
松見歯科が運営する『りりぱっとふぁーむ@里山ゆうなうらし』でも、ついこの前までいたコオロギやバッタの姿は見られなくなってきました。柿の木の葉っぱも紅葉し、次々と風に吹かれて落ち葉になってきました。全ての生命が『閉蔵』し、じっと春を待つ季節に入ったようです。

冬、カラダの外から侵入する邪気を「寒邪」といいます。
文字通り寒い邪気ですから陰邪となり、陽気を傷つけやすくなります。
ゾクゾクッとしたり、ぶるぶるっとしたり、下痢や、冷えなどの症状がみられます。
外気が下がり、とても寒くなるのでカラダは凝滞性により固くなりやすく、疼痛の症状が出やすいじきでもあります。頭痛、体痛、胃痛、腹痛、関節痛、足腰の痛みなど、気になる季節ですね。
また、収引性によりカラダが縮こまることによって、痙攣性の症状もでやすくなります。筋脈や間接などの痙攣から四肢の屈伸がしにくかったり、足の痙攣、気管支炎、心脳血管疾患のリスクが高くなります。

冬の季節に関わりの深い臓器は腎臓です。

腎臓は、『先天の気を宿す臓器』といわれるように、気・血・津液のもとになる精気は腎に貯蔵され、体中に営養をいきわたらせて、カラダの働きを促します。しかし、先天の気は有限ですから、特に冬の季節は、陽気を養い、気を使い果たすことなく、後天の気を作り補いながらの養生が大切になります。
中国の古い書『皇帝内経』には、冬の養生として「早く寝て遅く起きる。欲望は控えて、体内の陽気をもらさないように体を温かく包んで過ごすべきである」と書かれています。
つまり、日が昇り、日が沈む日中が他の季節よりも短くなり、陰の夜が長くなりますので、陽気を逃さないようにゆったりと過ごし、ココロ安らかであることを心がけて、睡眠時間はしっかり確保することが大切だということです。冬の寒邪は、腎を痛めやすいので体を保温するような養生をしっかりしてください。また、乾燥にも注意して抵抗力をつけるようにしましょう。

水分の取り過ぎ、体を冷やすような食材の取り過ぎに注意しましょう。

冬の味は鹹味(かんみ・しおからい)ですが、取り過ぎは水を引き、腎に負担をかけることになり、むくみの原因になったりしますので気をつけてください。水分を体に多く蓄えることになると、ゆっくりと冷えていき、なかなかあたたまりにくい体質をつくります。気をつけましょう。
適度な酸味は収斂作用により固まる性質をもちますので、精の貯蔵に有効です。ゆずや、酢橘などの柑橘を上手に使うのもいいですね。
また、辛味は行気、活血の働きがあり、気、血のめぐりがよくなります。取り過ぎると毛穴を広げて体の温度を逃してしまいますので気をつけて、適度に使うと体があたたまります。
生姜紅茶が一時流行りましたが、摂り過ぎによる冷えを招く人も多く、ブームは、自分の体に合っているのかを見極めて、節度ある取り入れ方がおススメです。
玄米ごはんなどの穀類は、補益作用がありますのでよく噛んで毎日主食として召し上がることで体があたたまります。しかし、麦などの加工食品は体を冷やします。パンの常食などはお気をつけください。
最近はジビエなどが流行っておりますが、野生の動物の肉は市販の肉と違い抗生物質やホルモン剤、遺伝子組み換えの餌にまみれておりませんので、比較的安全かと思います。
もちろん産地など選ぶことは大切ですが、動物性のものを取り入れるのでしたら、鹿肉やイノシシなどの肉が体を温める効果をもっていますので、おススメできます。ただし、常食は腸を汚しますので、気をつけてくださいね。
野菜にも体を温める効果のあるものはたくさんあります。上手にお使いくださいね。

腎と関わりの深い腑は「膀胱」です。毎日の尿回数が増えていないか、増えるような食事や暮らしになっていないかなども気をつけるポイントです。
また、骨に問題の起きやすい季節です。甘い物の摂取に注意が必要です。
耳の問題や髪が急に白髪になったりなどの問題が出てきたら、少し腎が弱っています。体からのメッセージに耳を傾けてくださいね。感情的に、怒りやすくなったり、びっくりしやすかったりするのも腎の弱りがでている証拠です。腎は勇気を司るところです。腎をしっかりと守って、元気に冬を過ごしてくださいね。

眼の下にクマができたり、アイバッグ(眼の下のふくらみ)が目立つと言う方は、腎の養生が大切です。
食べ物もそうですが、体を温めることや、お手当てなどをされるのも方法ですよ。お手当ての方法など解らない方は具体的な症状をお知らせいただいたら、アドバイスはできるかと思います。ただし、たくさんの方への対応は時間的に難しいと思いますので、すぐにお返事ができない時もあることをご了承くださいね。






















食事の影響力と子育て

2014年11月06日 14時15分03秒 | スタッフのブログ

10月に来られた初診の患者様(Iさん)のお子様です。
お母さんが治療中でも、自分たちで遊んで静かに待てました。
1泊2日で最後に外で記念写真を撮りました(^^*)


食事に気を付けていらっしゃる方のお子様は、利発そうな子が多いです。
走り回ってうろうろしたり、大きな声を出したりしません。
何か手に持って歩いていても「それは危ないから頂戴ね」と言うと
小さい子でも、ぐずらずに渡してくれます。
良い意味で、感情の起伏が緩やかです。
少しの時間抱っこしているだけでも、育てやすさを感じます。
育児のストレスや問題も少なく育てられるんだろうな、と思います。


別の患者さんでも、
お腹にいる時から玄米食をされていたお子様の歯並びがすごく良かったり、
逆にお腹にいる時に甘い物をたくさん食べていた時のお子様に虫歯ができやすかったり・・・


『食事が、子供の小さい体にどれほどの影響があるのか』
と考えるのはとても大切なことですね。


ちなみにIさんがお子様の食事に気を付けていることは
・玄米をたくさん食べさせる
・だらだら食べさせない
・砂糖を摂らない
・おやつはおにぎりか野菜のもの
です。


参考にして下さい(^^*)

ゆびのばソックスと足指のアドバイス

2014年11月05日 15時33分16秒 | スタッフのブログ
先月の末に、ゆびのばソックスのアドバイザー講習に行ってきました。
博多のみらいクリニックで、湯浅先生にご指導していただきました!!
湯浅先生の本は何冊か拝見しましたが、やはり実際に教えていただくと大変勉強になります(^^*)
わきあいあいとした講習で、あっという間に時間が過ぎました。

足指・姿勢・体の痛みなど、気になる方はお声かけ下さい。
お子様の足の成長から杖が必要な方まで、足の悩みは年齢問わずですね。
患者様以外でも受付いたします。
気になる方はお問い合わせください。