マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

ゆうなうらし<Lilliput Grandm りりぱっとぐらんま>

2014年01月31日 10時59分27秒 | 庵主の日記
ようやく名前が決まりました!

そう、長年の夢だった<託親児所た(たくおやこしょ)>です。

昨年、ボランティアの仲間が土地を貸してくれることになり、いよいよ、今年準備に入ります。



託親児所って、何?


他人に任せない子育ての場です。

ママと(あるいはパパと)一緒に登所して、子どもたちと一緒に畑を耕し、給食はその食材を使ってママ手作りのお弁当。
目の前で子どもたちが自然と渾然となってすくすく育っていくのを見守る場。
ここに集うママ友とご近所のお年寄りと一緒に子育てを満喫し、余力でカフェをしたり、お弁当の宅配をしたりして、その収益で運営費を賄っていくという、ざっくりとした計画です。

もちろん、再生可能エネルギーを使い、自然に負荷をできるだけかけない完全オフグリッドを実現したいと思っています。

「ゆうなうらし」とは沖縄の方言で豊かな暮らしという意味。

「りりぱっとぐらんま」は私(笑)。小人のおばあちゃんです。

りりぱっとは、その昔まだ私が24歳の時、コピーライターの傍ら、雑誌のエディターとして記事を書いていた時のペンネームです。故中島らもが付けてくれた名前で、その後、リリパットアーミーが誕生しました。

余談ではありますが実は、私もリリパットアーミーの一員としてらもさんに誘われたんだけれど、ふっこちゃん(わかぎえふ)や恵美ちゃん(牧野恵美)みたいにもともと劇団で役者をしていたわけでなく、丁寧にお断り(笑)、一緒に会社を立ち上げていた当時CMプランナーで大広の社員だった加納真士などは、無謀にも素人で出演してましたが(爆)。鮫肌文殊こともんちゃんは、確かまだ大学生?だったかな。今は東京で放送作家として活躍されてますが。


そんなやこんなやで、ちっさいおっちゃんならぬ、ちっさいばあちゃん!
ばあちゃん家で遊ぶ、そして、ちっちゃな子どもたちの国「りりぱっと」がイメージです。

ということで、「ゆうなうらし<りりぱっとぐらんま>」の誕生です。

平和憲法「卵の剥き方は自由」を掲げて始動します。

草刈から始めないとですが、草刈りや、家づくりのワークショップなど、楽しいイベントを順次開催しながら建国してまいりますので、興味のある方は集ってくださいませ。

<りりぱっとぐらんま>の今。



































管理人は、野ウサギのぴょんたです。


































虫歯の方がまし???小さな違和感。

2014年01月30日 12時53分45秒 | 心食動息の医療現場を目指して
昨日は午後から歯科衛生士の勉強会で休診でした。
2か月に1回、いくつかの医院さんと集って、症例発表や、参考図書の音読、先輩衛生士の技術指導などを実施しております。

2時から6時まで、びっしり勉強した後は、楽しい懇親会。
ここでも、その日の発表のことや、今後の勉強の内容などの話も持ち上がり、勉強の延長線となりますが。

私は、いつも、この夜の部から参加。
昨夜は「ぶつ切りたんちゃん」というお店ですと、夕方に連絡が入り、な~んとなく、そんな予感がしておりましたが、はい、ガッツリお肉なお店でした(^_^;)
ただ、感心したのが、野菜がたっぷり。しかも、玉ねぎ、大根、キャベツ、青ネギ・白髪ネギ、レモン・・・・。ちゃんとお肉の毒消しとなるようなお野菜が添えられていて、まぁ、気休めな感じではありますが、普段食べることのない牛のはらみやら、店の名のとおり、タンシチューやら、タンの塩焼き、鶏の唐揚げやせんざんき、手羽などを少しいただきました。

そんなことはさておき、懇親会が終わるとお開きなのですが、いつもお世話をしてくださっているベテラン衛生士さんの慰労会もかねて、参加の院のドクターたちとで、2次会に行くのが常となります。
ここでも、やっぱり歯科の話がメインで、情報交換にもなり、いろいろ勉強になります。

そして、昨夜。
歯科衛生士の症例発表に出た患者さんの話となり、小さな違和感を抱きました。
歯医者でもなく、歯科衛生士でもない、素人だから持った違和感かもしれません。

症例に出てきた患者さんは、60歳を超えた男性なのですが、非常にプラークだらけの方だったそうで当然虫歯はあったそうなのですが、ぺリオ(歯周病)がなくこれだけプラークがついているのに骨吸収が起きていないのはすごいことだという話でした。まぁ、そうかもしれませんが、虫歯は・・・?

虫歯の問題より、ぺリオの問題がないことの方が大切だと思えるような内容の話に、疑問を持ち、質問をしてみました。

「虫歯になって、治療するということは、歯を削り異物をいれるということだからかなり体にとってリスクだし、もとには戻らない。とすれば、改善できるぺリオの方が良くないですか?もちろん、ぺリオに問題がなかったことは良かったことだとは思いますが・・・」
と、聞きましたら、帰ってきた答えは、
「虫歯はすぐだけど、ぺリオは大変だから、そりゃ、ぺリオの問題が無かった方が絶対に言いに決まってる」という内容でした。

?????

そうなの?

もちろん、重度の歯周病は改善するのに時間もかかりますし、大変ですが、食事改善やブラッシング、口腔内管理により、ポケットもずいぶん回復します。ぐらぐらだった歯も動揺がなくなり、歯を失うリスクはかなり少なくなります。
それに比べて、虫歯は、ご自身の歯を削り、下手すると神経も失い、喪失は取り返しが突きません。

そんな話、私の疑問を、今朝のミーティングに出して、松見歯科としての見解を院長、スタッフに問うてみました。

結局は、自費診療と保険診療の違いによる治療の内容の相違にあるのかな?という話になり、具体的にいろいろ知ることができましたので、ここに書いておこうと思います。

院長いわく、虫歯も歯周病も、どちらも大変であることには変わらないという前提でのお話しです。

まず、虫歯治療は保険でその大小にかかわらず1本1200円くらいの治療です。窓口で患者さんに360円をいただき、国保や社保の保険機関に残りの840円を請求して支払を受けるというものです。

当院で院長が虫歯を削るのに、30分位を見込んでいます。その後、詰め物を衛生士がしますので、大体全部で1時間くらいの時間を要します。院長が30分、歯科衛生士は削っている間のアシストも含めて詰め物をするまでに1時間の時間を空けます。つまり、合わせて1時間半です。
保険の医院さんで、1200円でこの対応をしてほしいといってもとても出来るものではありません。
となると、できるだけ時間をかけずに治療をしなくては、院経営が成り立たなくなります。

当院での治療の内容は、まず院長が全過程をマイクロスコープを使い、歯を削りますが、

<タービン>    
歯を削るといえばこれ キ~ンというあの音のする機械です
風車に圧縮空気を送り込み 歯を削るポイントを高速回転させます
歯の表面の硬い部分を削る時に使用します
回転が速いため痛みも生じ、保険の治療ではほとんどの場合麻酔が必要になります
神経に熱をもたらし、神経を失うリスクも生じます
松見歯科では、神経に近い部分には使用しませんし、もちろん、麻酔もいたしません
呼吸法と合谷のツボを押しながら痛みの軽減を図りながらも、多少の痛みを感じていただくことで
削りすぎて神経を死なせてしまわないように配慮します   

<エンジン>   
電気モーターでチップを回転させます
低速のため コロコロ・ガリガリした音のする機械です
歯の表面の硬い部分は削れませんが回転力が強いため 奥の方のムシ歯を除去するときに主に使用します

<5倍速(低速)コントラ> 
ギアによりエンジンの回転数を5倍にした機械
ジーっという感じの音がします
タービンとエンジンの良いとこをあわせ持っています

<ハンドインストゥルメント>
機会を使わずに、器具により手作業で削ります



と、いうようにマイクロスコープを使い、削り方も使い分けながら、出来る限りの細かな作業を行います。
(院長から、肉眼で削って、マイクロスコープで覗くと、必ず削り残しがあるということを聞きました。もちろん、これらの細かなプロセスが出来ないとなると、反対に削りすぎることも多々起こって、神経まで死なせてしまうことにもつながります)

また、白い詰め物のコンポジットレジンは、エナメル質、象牙質との親和性が違い、接着にムラができますので、それぞれに親和性を高めるためのお薬を塗布し、接着ムラを極力ゼロに近づけるよう、積み上げ方式による詰め物の充填を行います。とても時間のかかる内容になります。

これらの治療を、1200円でするとなると、時間給800円の学生アルバイト並みですが、実は院長、歯科衛生士二人での800円ですから、「院長、マクドナルドでアルバイトしてもらった方がいいかも?」となってしまいます。
もちろん、そんなわけには参りませんから、保険対応してくださっている医院さんは、出来るだけ治療を簡素化して時間をかけないようにしなくてはなりません。

表現が悪いかもしれませんが、ざっと削り(削りすぎ、削り残しのリスクが高まる)、ぶちゅっと詰め物を充填する・・・というイメージになります。

患者さんからすれば、保険を使って、ちゃんとしてよ!ってことになるのかもしれませんが、それは、あまりにも虫のいい話になるわけです。ご理解いただきたい点です。



と、いうことで短時間の治療となり、反対に、「簡単」「大変ではない」というイメージを持っているのかもしれないねという話になりました。


歯周病については、保険治療では、食指導などに時間をかけても点数につながらないので、ひたすらプラークコントロールとブラッシング、口腔内の掃除に重点を置くことになり、食との関係性を重視する治療が経済的にできず、根本的解決に至らないため、滅菌などの治療が開発されたりして適応しますが、なかなか成果がでてきません。時間もかかり、大変難しいという見解になるようです。

なぜ、私が疑問を持ってしまったのかと言うと、普段松見歯科での治療しか見てきていないので、歯周病は良くなる、治る病気という松見歯科の臨床に基づいた感覚でいたからなのかなと、改めて気づきました。

多くの歯科関係者は、歯周病がプラークコントロールやブラッシング、口腔内管理以外に、食の改善(玄米を食べる、口の前で糖化しているものを食べない)が大きなウェイトを占めていることに目をつぶらなくてはいけない診療報酬制度という鎖でがんじがらめにされている(しかも自費と保険を併用してはならない『混合診療の禁止』という法律がある)結果、虫歯、歯周病の治療についての見解が当院と大きく別れたということなのかもしれないなぁということです。

全国の歯医者さん、歯科衛生士さんの様々な取り組みや思いがあると思います。
上手に共有しあって、高めていけたらいいなぁと感じた夜でした。


                                    
                               やっぱり予防が一番!じゃぞ。




































師の訃報に思うこと。

2014年01月29日 17時25分07秒 | いただきますの法則
リマクッキングスクールの校長先生だった、松本光司先生が
お亡くなりになられたそうです。
詳しい内容はアルカンシェールのHPに掲載されています。

松本先生のお料理はマクロビオティックの考えに基づいて、ため息がでるような和食の美しさ、美味しさを、存分に味わえる、そして、家庭料理の素晴らしさを感じさせてくれる、そんなお料理でした。優しい先生、そのものでした。

(「穀菜和食」より)

かぼちゃ頭の妖精のお話は、お元気でいらした先生の思い出とともに心に息づいています。

先生の集大成でもある「穀菜和食」はマクロビオティックを学ぶ者の料理のバイブルとして、大切な一冊です。

基礎を忘れないように、時に触れて、開いてきた本です。

桜澤先生直々に学ばれてこられた先生がたが、お一人、お一人とこの世をお発ちになられて、本当に寂しい限りです。


私は師と仰ぐマクロビオティックの先輩に恵まれて、
学びも楽しく続けることが出来てきました。
本当にありがたいことです。

私もこうしてマクロビオティックの講師をさせていただいておりますが、松本先生のご逝去に、我を省みることの大切さを身にしみて感じました。

これまでに数え切れない生徒さんとのご縁をいただきましたが、真実を判断する術をどのくらいお伝えできて来たのかなと不安になります。私自身が学びの途であり、今日のことが明日には違うこともたくさんあります。

そして、未熟がゆえに、学ばれた方のその後を大きく包む道しるべを指し示せていないことを申し訳なく思います。

とくに、多くの方に影響を与える、独立して料理教室を始めた方、カフェを開業なさった方には、学びの歩みを止めることなく、作られたお料理で何を伝えたいのか、召し上がった方にどうあってほしいのかを、追及しつづけてほしいと思います。

決してレシピを伝えることを仕事とせず、料理人として腕の良さを伝えることが仕事とならないように、マクロビオティックの本質を忘れずに居てほしいと思います。

お茶受けが必ず甘いものとは限りません。
梅干しや、お漬物、佃煮だって立派なお茶受けになり、疲れを癒す一品になります。
召し上がる方のご様子をしっかり目配りして、その方に合うお料理の提供となるように心掛けてほしいと思います。これこそ、人品。人それぞれの口に合うように智慧と経験を生かして、華美にならず、豪華にならず、人工的な美しさ美味しさの追及とならない、ありのままの自然を引き出すものであったらいいなぁと願います。

蘊蓄を多く語らなくとも、料理がすべてを物語ってくれるように、衷心を込めたいものです。

そんな私の希望が、生徒さんの心に宿ってもらえるように、精進しなければいけませんね。

私自身は、毎月一度の食改善のクラス「理のコース」のお料理で、こころを込めて準備した玄米を一粒づつ選り分けて、エネルギーの高い水と塩でもって炊き上げ、安全で安心な、そしておいしい野菜の旨味を最高に引き上げて、滋味深い味噌で汁を作り、不必要なものを一切使っていない昔ながらの漬物と、梅干し、そして無心に擂って作った胡麻塩でもてなすことを心がけ、次々と生まれてくる邪心を一掃するようにしていますが、まだまだ、師の域には程遠く、愕然とすることもたびたびです。

これからも、師の教えをしっかりと学び、いつか命の炎が尽きるときにどなたかの心に残るものがあれば幸いですね。

松本先生、たくさんの教えをありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。



































歯の健康は長生きにつながる。

2014年01月23日 17時59分02秒 | いただきますの法則
松見歯科に来られているお年寄りは、みなさん長年受診されて来られている方ばかりです。
ほとんどの方が80歳以上で20本以上の歯をお持ちです。
そのほかの方は、当院に来られた時にすでに歯をたくさん失っていた方なのですが、なんと、そこから現在に至るまで失った歯はほとんどなく、みなさんお元気にご来院なさっておられます。
お一人で歩いて来られたり、電車に乗って来られたり、自転車やバイク、乗用車を運転してこられるようなスーパーおじいちゃん、おばあちゃんばかりです。

こうやって来られているお年寄りは、口腔内の問題は多少のポケットがある程度で、ほとんど持っておらず、定期的に検診に来られて、いろいろ世間話などもしながらお帰りになられます。
そんな折に、息子さんや娘さんが、高齢になればなるほど不必要な診療をしているのではとご心配なさってお問い合わせいただくことがあります。

場合によっては、「もう年やからそんなに定期的に歯医者に通わなくってもええんとちゃうの?」ということで来られなくなった方もいらっしゃいますが、その多くの方のその後は、寝たきりや病気などになっているということを知っていただきたいのです。

次の症例を見ていただくとお分かりいただけると思います。

Nさん82歳の症例です。
長年、ご主人と一緒に通院をされてきた方です。
24本の歯をお持ちです。



2010年10月まで定期的に通院をなさっておられた時のポケットの検査(歯周病の検査)の結果です。
BOP(出血量)が10%を超えているのと、とくに上顎に歯の動揺があり、右上1番の歯に排膿もありましたので、食事のチェックや定期的な指導とともに口腔内管理をさせていただいておりましたが、ご本人はあまり不具合も感じておられなかったのと、婦人会などのお世話に忙しくて、2年ほど診療を中断なさいました。



2年後、体調不良を感じ、あわててご来院なさったおりのポケットの検査結果が上の表です。
明らかに、口腔内は悪化しており、体調不良もさもあらん状態でした。
問診では、果物がかなり頻繁に摂取されていたとのことでした。



その後一年間は定期的に通院してくださり、口腔内の管理をさせていただいて改善してきた状態が上の検査結果です。

Nさんご本人も、この結果に「やっぱり定期的に来ないかんわなぁ」と電車に乗って通っておられます。



Nさんの立ち姿です。背筋が伸びてしっかりされています。現在は月2回くらいのペースでご来院なさっておられます。食事も玄米ごはんを召し上がられて、果物の摂取もお楽しみ程度にしてくださっています。あいかわらず婦人会のお世話や、ご主人(画家)の個展のお世話などで、お忙しくされていますが、元気に毎日を過ごされていらっしゃいます。








歯が大事

歯の齢いは
人生より長くて丁度

亡くなったおばあちゃんの残してくれた言葉です。


歯を守ることは、確実に健康につながっています。
寝たきりで長生きしてもつまりません。
ピンピンコロリのPPKでいかなくっちゃですね!

もし、ご家庭にお年寄りがいらしたら、ぜひ、歯の検診は定期的に実施されてください。
元気に長生きしてくれたら、お家のいろいろな雑用だって引き受けてくれます。
それを人件費に直せば、治療費はでてくるというものです。
寝たきりで、手がかかりお金がかかることとどちらを選択なさいますか?


































若い女性の歯が退化している!?

2014年01月22日 10時58分43秒 | いただきますの法則
今日、患者さまと歯の本数についてお話しをしていたのですが、親知らずはなくていい歯だという認識をお持ちでしたので、できれば親知らずもちゃんと生えた方がいいということをお話しいたしました。
この患者さまに限らず、多くの方が、親知らずはいらない歯だという認識(歯医者でも)をお持ちなのでそうではないことを知っていただきたいなぁって思います。

タイトルは若い女性と書いていますが、もちろん、女性に限ったことではありません。
とくに甘いものやパン、軟食に走りやすい女性に退化傾向が多く見られるということで、同じような食生活であれば、危険ゾーンに入ります。

何よりも、子どもたちが乳歯から永久歯に生えかわる段階で見られる欠損は、もしかしたら、ママやパパの食性が影響している場合も考えられます。

また、顎の未発達による萌出困難な歯は叢生となりますが、これは、母乳育児から始まり、離乳後の食生活が大きく影響いたします。

まずは、歯についてミニ知識。



↑これは大人の歯のモデルです。全部生えたら32本の大人の歯をもつことができます。



↑そして、呼び方。()内は歯の番号。子どもの歯はアルファベットAからEで上下左右で20本。大人の歯は1番から8番で上下左右で32本が正常です。



↑こちらは、生えかわる時期の説明ですが、すでに、親知らずは生える人と生えない人がいるという認識ですね。本当はおばあちゃん、おじいちゃんの時代、ママ、パパの時代、本人がよい食生活を心がければ、当たり前にちゃんと生える歯なんですよ。

でも親知らずの退化傾向はすでに30年前には顕著になっていました。
と、申しますのも、私が20歳のときに親知らず4本が同時に生え始めて、その時に通院した京都の歯医者さんが私に向かって言った言葉が「あんた、野蛮人やなぁ。親知らずが4本とも真っ直ぐにはえるやなんてびっくりやなぁ。こんな人いてはらへんで」でした!かれこれ、35年前の話ですが、この言葉からわかるとおり、私が若かりし頃に親知らずがちゃんと生えない人の方が多かったということですね。熊みたいなひげもじゃな先生に言われて、「こんな先生に野蛮人やてゆうてほしないわ」と内心思ったのを忘れません。



上のレントゲンのように、30年以上経った今、親知らずは全く生えないか、横を向いて用をなさないという方の方がほとんどと思いきや、なんと、他の歯も欠損になってきている傾向なのをご存知でしょうか?





3年前の3月に新聞各紙に取り上げられたのをみなさん記憶にあるでしょうか?


このブログにも取り上げたのですが、若い女性の退化について、2011年6月1日の毎日新聞の朝刊に出たニュースを再度掲載させていただきます。


若い女性の歯退化 鶴見大教授ら学生調査、7~8割が親知らず欠如 /神奈川

◇あなたは大丈夫?「乳児期に固い食べ物を」 鶴見大教授ら学生124人調査

  
鶴見大短期大学部(横浜市鶴見区)の後藤仁敏教授と田中宣子講師が、女子学生124人の歯型を調べた結果、若い女性のかむ力が弱くなり、親知らず(第3大臼歯)の退化が進んでいることが分かった。後藤教授は「乳児期にもっと固い食べ物をかむ習慣が必要」と指摘する。
 
対象は歯科衛生科で学ぶ学生で、18~20歳。咋春、上下のあごの石こう模型を採取し、歯の特徴を調べた。

 歯数は24~32本で平均28・2本。基本の32本は6人だった。上あごの親知らずの欠如が82・2%。その前の第2大臼歯も退化が進み、三角形に変形傾向が見られる。第1大臼歯への影響も出ている。下あごの親知らずの欠如は71・8%だった。

 後藤教授は「人類の歯の退化予測」を新人・現代人段階(抜歯も含め32本)と未来型現代人段階(28本)に分類。調査では未来型が57・3%で、新人・現代人は12・1%、中間(29~31本)が24・2%だった。

 05年から女子学生の歯の調査を続ける後藤教授は「若い女性は、かむ力が年々弱くなっている。歯の退化を防ぐのは、人類史的な重要課題」。田中講師も「ソフトな食品が人気だが、乳児期にしっかりかむ習慣が大切。今年も歯型を調べ、データを積み上げたい」と意欲を示した。

6月1日朝刊





さて、ここでは、第3大臼歯(親知らず)だけではなく、第2大臼歯(12歳臼歯)の欠如、さらには第1大臼歯(6歳臼歯)への影響を懸念していますが、これって、穀類を食べなくなったということが一番の原因のように思います。臼歯を失うということはかなり深刻な問題です。

実は、前歯の側切歯(2番)、第2小臼歯(5番)の欠損は、当院でも多く見られることで、臼歯ばかりではなくその他の歯も退化傾向にあるのです。まれですが、犬歯の欠如も経験しています。



↑第2臼歯の欠損。第2小臼歯が生えず、乳臼歯のまま大人になったレントゲン。



↑側切歯の欠如により、左上2番目の乳歯Bが永久歯2番に生え変わらずに乳歯のまま残っている(写真では向かって右側)写真。右上は永久歯が生えてこない状態(写真では向かって左側)

親知らず(8番)や、2番、5番の欠損はよくあることでしたが、欠損の進行が第2大臼歯、第3大臼歯へも影響となると、危機的状況だということがおわかりいただけると思います。

私たち人間はなぜこのように進化出来たかと申しますと、穀類との出会いと火食の組み合わせによるものだと考えます。
お口の前に糖化したものではなく、煮炊きした穀類をよく噛んで唾液と混ぜ合わせ、でんぷんをブドウ糖に分解して血中に送り込み、脳の栄養となり、他の動物とは比類なき大脳の発達を可能にできたのです。

しかし、穀類を食べなくなり、噛まなくていいような軟食を好む食事形態に変化した現代人は、大脳の発達に一翼を担った臼歯を使わなくなり必要のない歯となり下がったため退化していると考えるのが一番納得のいく解釈ではないかと思います。


女性に限らず、最近の子どもの7割、8割があごが未成熟で
歯が並ばない状態になっています。院長の松見に言わせると、9割やなとのこと。

この記事は、生えるべく親知らずが萌出以前に、歯の種もないというものですが、
臨床の中では、ずいぶん前から始まっていることです。35年前、私が体験した「野蛮人・・・」は戦後、欧米化した食スタイルのスタートからじわりじわりと蝕みはじめていたことがわかります。

以前に、「お弁当の日」を生んだ竹下和男先生と子どもたちの退化傾向について雑談をしていたときに、竹下先生も子どもたちの体の変化のスピードが、思った以上に早いことを懸念されていました。

進化なのか、退化なのか?

学力の低下、運動能力の低下、知的、発達障害の蔓延など、真剣に子どもの病理を解き明らかにしなくては、ますます悪化の一方をたどることになりそうです。

松見歯科の臨床では、病院出産の在り方から、人工乳の増加・定着、工業化された離乳食の味覚教育、保育からスタートする教育現場での食育の問題、家での食習慣、などなどが複雑に絡み合って、退化傾向を促してきていることが浮き彫りとなっています。

当院でも、定期的に咬合力や口唇閉鎖力などの検査をいたしますが、
初診時はどなたも数値が低く能力の低下が見受けられます。また、現病歴に自閉症、学習障害、ADHD、アスペルガー、ダウン症など発達障害などの問題を抱えた子どもたちは多く見られます。
(ただし、これに関してはDr.内海聡氏の主張に深く共感しています。食の乱れが起こす問題行動は事実として発覚しておりますが、食を正せば改善することであっても、病名をつけ薬漬けになり、悪化の一方をたどっているということを私たちは知らなくてはなりません。)
実際に松見歯科での指導により、食を改め、トレーニングを習慣化すると、各値は上昇し、あるべく値に改善していきます。そして、障害とされている問題行動は自然に消えていくばかりか、知的能力も向上し、いわゆるダメな子から素晴らしい子へと変身するのです。

親も苦しみますが、子どもが一番苦しんでいます。苦しいからこそ奇声も上げたくなるわけで、親の責任は重大です。

もっと胎児、乳幼児の段階でしっかりと管理できれば、多くの場合、未然に防ぐことができることなのです。

子どもたちの将来はだいたい2歳くらいになるとおおよその見当が付きます。

この子は綺麗に歯がならびそうだな、この子は叢生歯になりそうだなと。

そして、叢生歯となる子どもの多くは、成長し大人を過ぎると親知らずが初めから生えなかったという結果に気がつくのです。もちろん、親知らずだけではなく、他の歯の欠損の可能性も危惧するところです。

子どもの食事や出産、育児スタイルで、将来が決まるとすれば
しっかりと育ててやらなくてはいけませんね。
それには、ある程度の知識も必要になります。

松見歯科では、子育てに必要な情報をお届けするための講演も実施しておりますので、ぜひご利用くださいませ。

参考図書としては、「食生活と身体の退化」がおススメです。












































マクロビオティック望診法講座。今日のテーマは「べ~!」

2014年01月18日 23時06分49秒 | 自然医食のお手当て 掌(しょう)のコース
今日は、マクロビオティック望診法講座<鏡で見る健康チェック「checkup編2」>を開催いたしました。

10月から引き続き、<歯、口腔、舌>がテーマで、今回は歯茎と舌を取り上げました。

舌は、体全体の状態を見ることができます。各部位と臓腑の関係を知ることで、色や形、厚み、幅、大きさ、舌苔、吹き出物の状態から、心身の健康状態を測ることができるのです。

中医学には、四診といって、問診、聞診、切診、そして望診の四つの方法を用いて、気血水の変調や病気の経過の状況を見極めます。

望診には 顔面診、 舌診、 尺膚とありますが、今回は舌診の前段階のお話しをさせていただきました。




今回もペアを組んでいただいて、各自の舌の観察、記録をしていただきました。


























あっちこっちで「べ~!」「べ~!」とみなさんの表情がとってもかわいらしかったので、思わずシャッターを押しちゃいました。(一応許可をいただきましたので、写真を掲載しますね。)

こんなに人の口の中を見るなんて、あんまりないことですよね(笑)

無何有庵の望診法講座は、実践を多く取り入れて、経験という何物にも代えがたいスキルを持ってもらえるよう、実際に観察からインタビュー、望診結果、アドバイスまでを全員の前で発表するようにしています。
初めての方も、うんと上達が早く、頭でっかちにならない技術をマスターしてもらえているように感じます。昨年、10月から入門された方が2名。それでも、ちゃんとみなさんと歩調を合わせることができるのです。次回は舌の深堀りで、「舌診」について、お話しさせていただきます。

ご興味のある方は、松見歯科診療所 メディカルコンシェルジュ喜田までお問い合わせくださいませ。

さて、今回、生徒さんのインタビューでわかったことですが、世の中は「豆乳ヨーグルト」ブームらしいですね。我が家でも培養していますが、毎日はいただいておりません。いただいても、週に1回未満ですね。それも醤油を足して、ドレッシングにしたりして、使う程度です。
生徒さんは、放射能を吸着して排泄するためのものだと聴いてはじめられたとおっしゃいました。
この生徒さんに限らず、多くの方が健康志向でやり始めたかたがとっても多いようです。

少し長くなりそうので、できるだけ近いうちに「豆乳ヨーグルト」について書かせていただくことにいたしますね。
かなり誤った認識が蔓延していそうなので、私の見解として読んでいただきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。














































19年前のあの日。

2014年01月17日 15時49分45秒 | いただきますの法則
無事、叔父の葬儀も終わり、帰宅しました。
この1月の末に92歳になるのを待たずして逝った叔父ですが、高齢ですし、主人のいとこも東京暮らしのため、親族ももう年寄り組は残すところ1人。おばあちゃんの弟のみになり、それぞれの子ども、孫、ひ孫の参列ですが、昔と違って兄弟は二人、三人なので、少人数でした。あとはご近所の関係、叔父さんの写真の関係くらいの参列で、とてもこじんまりとした告別式でした。涙というよりは、温かな優しい雰囲気の告別式で、叔父の思い出などを語り合いながらお別れいたしました。

お焼香の折に、親族の順に呼ばれるのですが、なんと、「松見たまさま」と呼ばれてしまい、思わず主人が噴き出しておりました。やれやれ、あの世にも本名「千奈美」改め、本格的に「たま」で通ることになったようです。

さて、今日は、忘れもしない阪神淡路大震災から19年。

大きな揺れに何事が起きたか分からなくて、母といっしょに、とにかくベッドサイドにうずくまって揺れがおさまるのを待ったあの日。

もう、19年も経つんですね。

東北の復興はあと16年後には、記憶の中に仕舞われて、新しい町が生き生きと輝く日となっているのだろうか?そんなことを思う2014年の1.17です。

あの日、私はひきこもりの中で、会社に行く気持ちが湧かずに、長期休暇をいただいていた直中の大地震でした。なので、リビングで朝から晩までテレビの前に座り、三宮のビルが倒れるように傾き、あちらこちらの鉄筋のビルが倒壊し、長田町がどんどん焼けていくのを見ていました。

自然の力を前にして、人間の社会はなんて非力なんだろうってつくづく思いました。

当時、私は大手パンメーカーに勤めておりましたが、もともと地元のメーカーを吸収合併して作った会社なので、本社とは独立採算で成り立ち、その総務で課長を担っておりました。人事、労務、能力開発を担当し、総務といえど、営業、製造部門にも片足突っ込んで各部門の改革を命じられて仕事をしておりました。もともと、代表取締役の秘書として雇用されましたので、トップダウンの命が、直属の上司を飛び越えて降りてきますので、それはそれはやりにくい立場でおりました。

そのころちょうど人員不足で、求人倍率が高く雇用促進がなされぬまま、社内で人員不足を補うことで吸収するしかないような時で、課長職の私は当然のように、毎朝4時に起きて、坂出の工場にマイクロバスを取りにいき、そこから丸亀のデリカ部門の工場まで、知的障害者の社員を迎えに行き、6時前に坂出工場に送り届けることが一日の始まりで、そのあと、朝の始業まで製造の応援部隊。それから総務の仕事をこなし、また、社員を丸亀まで送り届けて、そのあと残業。夜12時くらいまで製造のラインに入り生産管理のためシフトのシステムプランを構築するという仕事をしておりました。本来、ライン長なり製造部門の管理職が担う仕事のため、私の存在は横やりである意味、余計なおせっかい。また、私より年上でキャリアもある男性が部下というそんな中、どんどん、会社が重荷になっていき、心身共にクタクタになり、ついには会社に行けない(行きたくない、もう嫌だ!)状態となりました。

そんなココロの重荷はうまい具合に、いろいろな体調不良の症状にも出て、休職の理由には困りませんでした。

当時の私は、コカコーラ、ポテチ、ポッキーが三種の神器で、そこに煙草とアルコールという生活。
朝は、牛乳。昼は適当。夜はお酒とつまみ。主食は酒食で、ご飯はほとんど食べていないという状態でした。もちろん、パン屋ですから、パンの摂取はかなり多かった時代です。
花粉症も30歳を超えた時から発病し、毎年どんどんひどくなるという状態でした。

引きこもりの典型的な食事スタイルの、ペットボトルと、スナック菓子の袋と、カップめんのカップが毎日ゴミになるという有様でした。便秘と下痢を繰り返す毎日です。

ただ、唯一まともだったのは、頭で、自分が病気ではないことを知っていました。母がよく「あんたはお化病(おげびょう)や」って口にしておりましたが、全くその通り。食べた物が化けているだけで、根本的な病気ではなく、仮病(化病)だということを認識しておりました。会社にさえ行かなければぜんぜん元気。だから、病院で薬をもらうことなく、向精神薬も飲まずに済んだのです。

そんな荒んだ生活の時に起きた大震災。

私のココロもカラダも大きく揺さぶりました。

もともと10年で会社を辞めるつもりで入社したこともあり、震災後、38歳で退職をいたしました。
震災から退職までの数年間、私の中の余震はたびたび繰り返されましたが、退職後、自然相手の仕事をしながら、割烹をしていた母の店を手伝い、食生活は改善傾向にあり、主人と出会い、玄米を食べ、砂糖なしの生活に入り、今の健康を取り戻したのです。

褒めてやりたいのは、私の頭はいつも冷静だったということです。
それから、母に感謝は、32本の歯をすべて持たせてくれ、健康の素地を与えてくれていたこと。
頭が冷静でおれたのは、しっかりとした顎に歯を32本持っていたからだと、今でこそ間違いないと確信しています。
おかげで、闇に入ることなく直観で、今をつかんだのだと思っております。感謝の何ものでもありません。



自分ヒストリーの大きな節目に被る大震災。
忘れられない、あの日の私です。



犠牲となられた6500人近くの方に追悼の意を表したいと思います。






































白砂糖を摂らないマクロビアンも虫歯になる?

2014年01月16日 22時51分38秒 | いただきますの法則
関東にお住まいの方で、マクロビオティックの講師をされておられるという女性の方から、初診のお問い合わせをいただきました。

ブログを見られたということで、昔書いた「マクロビアンは虫歯にならない」シリーズの記事を見てマクロビオティック講師をする以上、生徒さんに後ろめたい気持ちのままでは教室をすることができない、プロの講師としてちゃんとしておかなくてはいけないと痛感し、初診を受ける決心をされたのだそうです。

本当に、ありがたいことです。このブログも書き始めてから昨年の9月で9年目に入りましたのでかなりの記事数をアップしてまいりましたが、昔々の記事を拾って読んでくださる方がいらっしゃる!ことに、感激をいたしました。
それと同時に、恥ずかしくないように、ちゃんとしたことを書かなくてはって、気持ちが引き締まりました。

せっかくの機会なので、「マクロビアンは虫歯にならない」シリーズを再アップいたします。
ちょっと長いけど、マクロビオティックの実践をされていない方も、なぜ虫歯が出来るのかを書いていますので、お時間のあるときに読んでいただけるとうれしいです。

まだまだ未熟なころの私の文章なので、とっても直球な文面です。ほんとは、恥ずかしくてお見せするのはためらわれますが、表現はべつとして、虫歯ができる理由は書けているとおもいますので、恥を忍んで再び掲載します。言葉が過ぎているところは、お許しくださいね。


マクロビアンは虫歯にならない、はず。

マクロビアンは虫歯にならない、はず。2

マクロビアンは虫歯にならない、はず。3

マクロビアンは虫歯にならない、はず。4

マクロビアンは虫歯にならない、はず。5

マクロビアンも虫歯になる、かも。6









































マクロビアンも虫歯になる、かも。6


基礎クラス<飯のコース>年初めのレッスン♪

2014年01月16日 14時43分21秒 | マクロビオティック料理基礎 飯(はん)
記事をアップするのが遅くなりましたが、無何有庵マクロビオティック料理教室基礎クラス<飯のコース>の第5回目のレッスンを開催いたしました。

まだ、松の内でしたので、ちょっぴりお正月気分も残しつつ、楽しくレッスンいたしました。

座学での理論は、マクロビオティック食事法の調整法についてお話しいたしました。

みなさん、中庸の意味がまだなかなか理解できていないようで、かなりの時間をかけてお話しをさせていただきました。

男性と女性を比較すると、一般的に男性性は陽性、女性性は陰性となります。これは比較した場合のお話しであり、男性は比較したときに少し陽性でちょうどよく中庸になりますし、同じく女性は少し陰性でちょうどよく中庸になるのです。
マクロビオティックを実践するときに、女性は陰性だから陽性にしなくてはいけないとか、少し陰性でちょうどいいのに自分は陽性がたりないとか、自分にとっての、本当の中庸を見失いがちになります。

マクロビオティックは、判断力を養うためのツールです。どうぞ、じーっと見つめて、じっくり噛み締めて消化していただければと思います。




さて、お料理は、冬の散らし寿司、七宝煮なます、茶山椒、サツマイモのトリュフ、煎り玄米のスープ、蓮根湯を作りました。













蓮根湯は、喉に効く食養のお手当です。この季節の蓮根は甘くて本当に美味しいです。

蓮根は泥をよく洗い落して、皮ごとすりおろします。節の部分も黒いところだけを包丁でそぐように掃除をして、すべてすりおろします。

この蓮根のしぼり汁を30~40ccを湯のみに入れて、本葛を小さじ1入れ、熱湯を入れてよくかき混ぜます。痰を伴う咳には、塩を少々入れてください。仕上げに、生姜のしぼり汁を2、3滴落していただきます。葛がとろりとしない時は、小鍋に入れて火にかけてとろみがついたら湯のみに入れて飲用してください。

咳、痰、喉の痛み、喘息、喀血、呼吸器系障害、陰性のむくみ、腎機能障害などに効果があります。

高熱(40度くらい)で咳を伴う陽性の風邪には、蓮根のしぼり汁を生のまま飲用すると、熱も下がり、咳の症状がおさまります。

ぜひ、家庭医学の知識として、この季節にお役立ていただけると幸いです。




















































叔父を忍んで・・・。

2014年01月16日 13時22分49秒 | 庵主の日記
今日、叔父の訃報が届きました。
主人の母の妹のつれあいで、とてもハンサムで写真が好きな粋な方でした。

今日が通夜で、明日が告別式となります。

叔母はもう数年前に亡くなっており、息子である主人のいとこは東京暮らしで、近年はお一人で暮らしておられました。年齢もあって、少しずつ枯れて行かれた感じではありますが、新年のご挨拶に行こうかという矢先のことで、最期をお送りできなかったことが悔やまれます。

主人の母は、私が松見に嫁いだ時にはもう88歳の高齢で、8歳になる息子もいましたので、私の身内からは介護と子育てに行くようなもんだから、苦労するのは目に見えているのに、そんなところに嫁がなくてもいいと心配される中、生活が始まりました。

母に一番最初に教えられたのは、トイレ掃除でした。
この時すでに、少しずつ斑に認知が始まっていたのでしょう、39歳の私に、まるで子どもを相手にするように手とり足とりトイレの掃除の仕方を教えたのでした。

もちろん私は、当たり前に掃除の仕方は身につけておりましたが、母の教えを一つ一つ聴いたあの日を忘れません。

おかげさまで88歳の母と39歳の私は、お互いにいい年齢になっていましたので、嫁姑の何とかは、何もなく、お母さんではなくおばあちゃんと呼ばせてもらい、おばあちゃんが、逝くまでの8年間を介護させていただきました。

初めのうちは、認知も斑でしたし、身の回りのことはある程度は出来ておりましたが、86歳で歯医者の現役(最期数年は診療室で日向ぼっこ状態だったそうですが)を退き、88歳のときには、することがないので毎日、寝て暮らすという状態でした。そして、間もなく要介護となり、介護度5を受けるようになりました。

主人と結婚する折に、私は不器用だから仕事と家庭の両立は出来ないから専業主婦ならとの約束で嫁いだのですが、すぐに患者さまの食事の指導をするべく、台所は料理教室となってしまい、介護と子育てと、家事と仕事に追いかけられるめまぐるしい日々となりました。

息子である兄は千葉におり兄夫婦に介護を分担してもらえることもなく、主人も仕事、テニス、会合と、おばあちゃんの介護はすべて私任せで、正直、腹の立つ数年間でした。

おむつの着替えはとくに辛く、お風呂に入れるのも私より大きな母を抱えて途方に暮れることもたくさんありました。そんな時にいつも助けてくれたのは息子で、小学校のころから、僕がするよって手を取って誘導してくれたり、思春期の頃に、おばあちゃんのおむつ替えも嫌がらずにしてくれ、唯一、心が休まる時間でした。

兄や主人には、実の親なのに、どうして面倒を見ないのか本当に悲しく思ったものです。兄嫁にも、表面的には繕ってはいましたが、内心はもやもやしながら、そういう人だからと自分に言い聞かせ、おばあちゃんの介護に務めました。もちろん、家の後を継いだ主人は金銭的な援助はしてきましたが、男故、仕事が忙しいといいわけするばかりで、いよいよ、おばあちゃんが亡くなる2年くらい前に、私は大爆発。血のつながったものが誰も見ないで、どうして血のつながりもない私にすべてを押しつけるのかと怒りにまかせて主人を猛攻撃しました。

おかげで、その日から主人は本当に一生懸命、おばあちゃんの面倒をみてくれるようになり、そういう意味では、おばあちゃんを亡くして、思い残すことのない日々を送れたと思います。

おばあちゃんが亡くなって親族が集まった折に、気落ちしている私をみて、件の叔父が「千奈美さん、あんたが介護してくれたんを、ワシらはちゃんと見とったけんな。あんたがおらんかったら姉さんは気の毒になるとこやった。ありがとなぁ」と言ってくれた時、あ~、辛かったけどちゃんと介護できてよかったぁって、それまでの骨折りのことがす~っと体から記憶が抜けていくのを感じました。

叔父も叔母も、おばあちゃんが健在な折から、いつも気にかけてくれ、優しくしてくれました。
その叔母が亡くなり、ついに叔父も昨日天国に召されました。

寂しい思いでいっぱいです。

今夜は、主人とともに、お別れに参ります。
明日、告別式となり、予定しておりました料理教室を直前ではありますが、キャンセルさせていただくことにいたしました。ご無理を申しあげて大変申し訳ございませんでした。
振替の日程は1月31日(金)か2月14日(金)を予定しております。ご希望の多い日を明日の振替とさせていただきますことを重ねてお詫び申し上げます。

2012年12月に開催された、叔父、アマチュア写真家の高橋徳治の個展の記事を貼り付けて、ここにご冥福を祈りたいと思います。叔父さん、ありがとうございました。









































一日の終わり。

2014年01月14日 23時59分24秒 | 松見歯科診療所にようこそ
ようやく本日ご来院の患者さまのカルテのチェックが終わりました。

今日は神戸から初診の患者さまがご来院でした。明日朝、初診カウンセリングをいたします。初診検査の結果を覗きましたが、要・食事改善なかんじです。

この段階では、まだご本人に直接お会いしておりませんので、担当歯科衛生士とのカンファレンス後、お顔を拝見してから、方針を決定することになります。

さて、今日も、神戸以外に徳島からの患者さまもご来院でした。
徳島の牟岐というところにお住まいで、時間だけで考えると、東京から飛行機で来られるほうが近い感覚かもしれません。

朝一番からのアポイントをいただいておりましたので、きっと夜も明けぬ早朝から車を走らせて来られたのだと思います。

他にも四万十や室戸、大津などなど、4、5時間かけて来られる患者さまも多く、神戸や大阪の方がはるかに近いということになります。同じ四国といえども侮れない距離なんです。本当に遠くからたくさんの方がご来院いただいて、恐縮の限りです。


今日の初診カウンセリングの患者さまは、どこかお元気がなく、寂しそう・・・。

31本の歯をお持ちで歯並びもとってもきれい!本当に素晴らしい素地をお持ちなのですが、びっくりするくらいの大きな虫歯をたくさん作ってしまっていました。

虫歯は口腔内の酸化によって起きます。PH5.4(酸性に傾く)を切ると歯が溶け始め、虫歯となります。食べ物だけではなく、大きなストレスやショックを受けると、体は錆つき口腔内も酸化いたします。

食事のあり方も改善余地は大でしたが、お悩みなども解きほぐすことが必要のようでした。
「悩みは手放しましょう。私たちに話しすることで手放しなんですよ。診療室来ることで気が楽になるという松見歯科の使い方でいいんですよ。」ってお話ししましたら、うっすらと涙を浮かべておられました。
やはり、いろいろなことを背負われておられるんだなって思いました。

松見に来たら、元気になる!そんな診療室を目指したいものです。

さあ、本日もあと数分で終わりです。
そろそろ、お休みタイムといたします。

皆さま、院長の満面の笑みをご覧頂きながら、素敵な夢ごこちにおつきくださいませ。
おやすみなさい。














癌になられたら。2011.9.8の記事「悲しみと喜びと」再アップ

2014年01月14日 11時12分57秒 | いただきますの法則
先日、患者さまから身内の方がすい臓がんで闘病をはじめられたとのご相談を受けました。転移もあり、覚悟はなされておられるようでしたが、身近な方のお病気は、闘病なさる方も介護なさる方も心身共にご苦労がありますので、胸中をお察しいたします。

あらためまして、過去の記事ですが、再アップしておきますので、どうぞご参考になさってくださいませ。
また、「病気の方に読んで欲しい、マクロビオティック闘病記。その1~4」は、少し長いですが、すい臓がんで医者からお手上げと言われたお母様の看病に当たられた娘さんと私とのメールの全記録です。どうぞ、お読みくださいませ。

・・・・・


今日の食養相談は、膵臓がんの方でした。
64歳になられる方です。
妹さんを連れて(に連れられて?)のご来庵でした。

膵臓から肝臓に転移。
まだ小腸転移はないとのこと。

腫瘍マーカー373。
検査入院の後、抗がん剤治療となるケースでした。

膵臓の癌は、転移して初めてわかることが多いようで、
なかなか治癒は難しいと言われています。

60歳越えての発症が多く、生に対する意識の微妙なラインかもしれません。
まだまだ死ぬ年齢じゃないと思うのか、この年になって・・と実年齢を高齢にとらえるのか・・・。

上を向いて物を考えるか、下を向いて考えるのかの違いがあります。

食養相談に来られた時に、私ができることは限られています。
これからどうしたらいいかという選択肢の提示です。
言いかえればご自身がどうしたいのかを明確に意識していただく作業です。

ガンであれば、手術、抗がん剤治療、化学療法などの現代医療で取り組む。

現代医療を用いながら食事改善などの自然療法を会わせて取り入れる。

現代医学に頼らず、自然療法一本で治癒を目指す。

何もしない。

この4種類の方法の提示です。

私は決してこうすればいいとはいいません。
ご自身で決めなくてはいけないことですから。
いいえ、ご自身で決めるべきことですから。

それでも、答えを求められますが
もし私が当事者であったらどうするかという答えは
あくまで私にだけ通用する答えなので、
応えようがないのが正直な答えです。

私たちは、この世に生まれた瞬間に死亡率100%が確定いたします。

いつ死ぬかは神様ぞのみ知ることです。

余命を言い渡す医者においては、生への冒涜としか言いようがないのかもしれません。
現に、余命を越えて生きていらっしゃる方は五万といます。

今回のクライアントは膵臓がんでした。
状況は、今後の検査入院で判明すると思いますが、
私の数少ない(医者の何万例といった臨床とは比べようもない)経験の中で
膵臓癌の治癒例が2例あります。

これはすごいことです!
だって、難しい病気である膵臓がんなのに、
未熟な私の臨床で2例も好転したわけですからね。
もっと言いますと私のところに膵臓癌でご相談に来られた方はこのたった2例だけです。
その内の2例です。

このことは、クライアントに対して、事実として述べることができます。
食事療法だけで良くなったよって!
もちろん何度も念押しいたしますが、確約出来ることではありませんが。

一例は、松見歯科に近い病院の看護婦長さんの話です。
彼女は、松見歯科の患者さまでした。
ある時、赤血球の検査をしますと、いつになくドロドロの状態でした。
歯科衛生士が食事の見直しをお願いしてお帰りいただきましたが、彼女は思うところがあってか
ご自身が勤める病院で検査をすると、膵臓癌とわかりました。
もう一度、県立の大きな病院で検査しても膵臓癌と診断されました。

間違いなく膵臓癌だったのでしょう。

当院にご相談に来られ、一食一合の玄米ご飯を食べてくださいと申しました。

彼女はそれを厳格に守りました。
一食一合食べるとどうなるか・・・?
副食も間食も入りません。
つまり玄米ごはんだけ。
いわゆる七号食といわれるマクロビオティック食事法のN0.7といわれる究極の食事療法となったのでした。

その一ヶ月後、再検査をいたしました。

結果は、膵臓に癌は見当たらないという結果でした。

この方は、無何有庵の食事改善の講座<理のコース>で
皆さんにご本人の口から顛末をお話くださり、食の大切さをお伝えくださいました。


もう一例は、このブログでもご紹介しました。
再度、リンクしますので御覧下さい。

病気の方に読んで欲しい、マクロビオティック闘病記。その1~4



病気がよくなるポイントがあります。


1.病気の原因は自分にあることを素直に認めること。
2.病気に感謝すること。
3.治療を他人任せにしないこと。

そして上を向ける人です。
病気の方と向き合う時、悲しみと喜びが混在する時があります。
病気で悲しいけれど、初めて自分のカラダを見つめ、
いとおしくて頑張ってこれたこと、これから頑張ろうと思えること。
病気にならなかったら判らなかったこと、気がつかなかったことに出会い
それが喜びに変わるとき。

その時、本当の意味で病気から解放されるのかもしれません。


今日のクライアントが検査入院を終えて、笑顔でご来庵なさることを
ココロからお待ち申しあげております。

さあ、それからは、私の出番かもしれません。
ご一緒に、食事の大切さを学んでいきましょう。

































香川 高松 歯医者 マクロビオティック 食養塾 料理教室 食養生 病気改善 食事療法 お手当 自然療法 

1月、2月の講演会のお知らせ。

2014年01月13日 13時46分47秒 | 庵主の日記
おととい当ブログに載せた、酵素ジュースの投稿が、思わぬ大きな反響をいただいてびっくり。
多くの方が、関心を持ってくださったことに感謝です。

昨日は第二日曜日で、さぬきオーガニックマルシェの種まき日。お客さまからも「酵素ジュース見たよ」ってお声をかけていただき、しばらくそのお話で盛り上がりました。マルシェ仲間からも、シェアしたら、いっぱい同感のコメントが来たって教えてくれました。

なんと、昨日のアクセスランキングがgooブログで第10位。
FacebookやTwitter、ミクシーなどでも拡散していただいたようです。
ありがとうございます。



健康ブームは次から次と手をかえ品をかえ続きますが、しっかりとご自身の体調や体質に合うものなのか、また、本当に必要なものかどうかを、体の声を聞きながら取り入れることが大切ですね。
松見歯科でも、とてもいい学びになりました。

さて、今年はスタート月から県外での講演会が続きます。


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まんまるまんまママプロジェクト主催
「小さな子供をもつおかあさんたちがたすけあってひらく小さな集い・・・子育て、食、etc」



日 時 1月27日(日)
    第一部 10:00~ マクロビ実践!料理教室&食のお話
    第二部 13:00~ 小さな子どもの歯と食のお話

場 所 雀のお宿キリスト教会館
    岐阜県恵那市大井町2709 - 41

参加費 各500円

講 師 院長 松見哲雄 & たま(松見千奈美)

お申込みお問い合わせは、080-3745-2808(後藤まで)
    


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松見先生のお話会
〜歯から見える身体のこと、食のこと~


お子さんのお口を見てください。お口ポカンではないですか?乳歯に隙間はありますか?
顎が狭く乳歯の時点で隙間が無いと、大人の歯がきれいに並びません。
良い歯並びは親から子供への一生の宝物。
というのも、歯並びは遺伝ではなく 親の生活習慣によってきまるのです。

しっかり噛める歯、広がった顎を持つ子供は、全身の発育や、脳や心の発達が良く、
大人の歯が32本並んでこそ人間本来の力を得られると言ってもいいほどです。

それは、なるべく歯を残す独自の治療方法で患者さんに向き合ってこられた
松見歯科だからこそ見えてきたこと。
診療室では、「以前より集中力がつき100点がとれるようになった」「落ち着きがでてきた」
「美人になった」「アレルギーが治った」などなど、嬉しい報告が日常にあふれているそう。

お口の中から身体全体の健康を診る、香川県高松市の松見歯科診療所、松見哲雄院長と、
歯科併設の無何有庵にて患者さんの食事指導を徹底サポートされてきた奥様、たま先生をお招きして、
歯並びが体全体に影響するメカニズムや実際の症例、
顎を育てるトレーニング方法など盛りだくさんの内容をぎゅっと凝縮してお話いただきます。


[講師] 
松見歯科診療所 院長 松見哲雄先生
食養塾無何有庵 庵主 松見千奈美先生     (http://www.matsumishika.jp/) 

[日時] 2014年2月11日(火・祝) 13時半~16時ごろ
[場所] やまと郡山城ホール レセプションホール
(奈良県大和郡山市北郡山町211-3   0743-54-8000)

[料金] 大人1000円  学生800円  夫婦ペア1600円  中学生以下無料

※ 赤ちゃんと一緒に聴けるスペース、子供たちの遊ぶスペースを設けますので
   お子様連れの方は必ず事前にお子様の年齢・月齢を明記のうえお申込みください。

※ 駐車場(有料)はございますが、満車の場合は近鉄郡山駅近くのコインパーキングをご利用ください。

[お問い合わせ・申し込み先] e-mail: yoiha.nara@gmail.com / Tel&Fax 0745-43-6172 (米澤)
 

・・・・・・

岐阜、奈良と子育てにまつわる歯と食の講演会が続きますが、多くの方にお伝えしたいことがたくさんありますので、ぜひ、お時間を作って、ご参加くださいませ。

院長と私め、たまがお伺いいたします。

































酵素流行りにご注意!

2014年01月11日 10時33分50秒 | いただきますの法則
昨年は本当に酵素ジュースが流行りましたね~。
マクロビオティック仲間でも、自家製酵素ジュースを作られる方が多く、歯医者の人間としてはなんだかモヤモヤしておりました。

いつもお世話になっている、健康指導をされておられる先生も酵素はいいと自ら作られていて心配していたのですが、それが原因かどうか断定はできませんが、心臓の発作を起こしてしまい、先生のご判断で酵素ジュースはやめられました。

当院の患者さまも、かなりこのブームに乗って、酵素ジュースを作られてのまれた方がいらっしゃいましたが、口腔内は驚くほど状態が悪くなり、私たちも、ずっと警笛をならしてきました。

酵素ジュースをお勧めする方は、砂糖の害は無毒化されると公言されるそうですが、とんでもありません。
あんなに甘い酵素ジュースを常時飲用すると、口腔内だけではなく体全体に影響を及ぼすことを知っていただきたいのです。

酵素自体を批判するのではありません。
酵素ジュースの常飲に警笛をならすものです。

これは良いと言われるがまま、飛びつく行為はとても心配です。

マクロビオティックの創始者である桜沢如一氏は、
「NON CREDO」ノンクレド・・・信じるな、つまり、盲信してはいけないという言葉を残しています。

世間で批判される「マクロビオティック信者」は、この言葉の意味を理解することなく、勝手に宗教でもないマクロビオティックの信者となり、道を誤ります。

それと同じように、多くの人が、一オルガナイザーの言葉を噂に聞き、勝手に盲信して酵素信者になってしまっています。


砂糖は無毒化されたという酵素ジュースの甘さは、体を本当によくするのでしょうか?

松見歯科での臨床では、口腔内はがたがたになり、血液はドロドロに。

酵素ジュースを毎日摂られた当院の患者さまの血液画像をお見せいたします。

酵素ジュースを摂られていた時の画像



酵素ジュースを止められて一ヶ月後の画像



担当歯科衛生士からの情報は以下の通りです。

・・・・・・

2012年10月9日の血球と
2013年12月24日の血球です。

12月24日の血球は、砂糖酵素を止めて1ヶ月後の血球なので
まだくっつきもありますが、フィブリンがかなり減少しました。

・・・・・・

この患者さまは古くからの方で、無何有庵の料理教室も卒業なさっておられ、食事の内容は問題なく定期健診の患者さまだったのですが、一昨年10月にリコールで受診され、口腔内の状態が良くないため念のために撮った血液画像が一枚目の画像です。血球がドロドロで驚きの状態でした。
食事指導はきちんと守ってくださり甘いものも摂っていないとのことだったのですが、その後、数か月ごとに定期的に口腔内を拝見し改善が見られず、昨年11月の受診時に、担当歯科衛生士との問診で、ポロっと酵素の話が出て、それだ!ということになり、酵素をやめてもらって一カ月後の画像が2枚目です。
酵素ジュースの砂糖は無毒化すると聞き、それでも白砂糖は使えず、甜菜糖を使われていたそうですが、良かれと思った酵素ジュースが思わぬ落とし穴だったというわけです。

酵素ジュースを飲用する前、飲用しているとき、やめた後と食事の内容は松見歯科の指導を守り、何も変わっていません。変わったのは酵素ジュースだけ。そして、血液は大きく変化しています。

みなさんは、この血液画像を見られて、どうお考えになられますか?

酵素ジュースのいい所もきっとあると思います。
だからこそ、こんなに流行しているのだと思います。
でも、多くの方から「甘くて美味しいので続けられるわ」と耳にします。
ちょっと、気になる・・・(笑)

体の声をちゃんと聴けていますか?

日本人には昔からの発酵食品、味噌、醤油、漬物があります。

ご飯をしっかりとおかわりして(出来るだけ未精製のごはん)、これらの発酵食品と野菜、海藻、豆類、ときどき動物性のごちそうがあれば、酵素、酵素と騒がなくても大丈夫です。

しかし、ジャンクフード、加工食品、冷食、外食が過ぎてしまうと、いきなり健康不安に駆られます。
そして、デザート感覚のお手軽健康法に走っているとしたら・・・?

毎日の食事は限りある命の糧です。
例えば、私は今年55歳になりますが、80歳まで生きるとして、一日2食。1年で730食。25年で、18250食です。この食事の一つ一つが命につながると考えたら、やっぱりおろそかにはできませんね。

酵素ジュースを飲む前に、一度、日ごろの食生活を振り返ることも大切ではないでしょうか。



追記関連記事を書いておりますので、こちらもご覧ください。




































マクロビオティックの先生が誕生しますよ。

2014年01月10日 21時49分22秒 | 庵主の日記
無何有庵の料理教室の基礎クラス「飯のコース」で昨年秋冬の21期のクラスから、アシスタントを担ってくださっている門井奈美先生が、いよいよ本格的に始動します。

管理栄養士の資格を持ちながら、既成の栄養学にとらわれずに、心身が求める食のあり方を探って来られて、ご縁があって無何有庵の門戸を叩いてくださいました。
もちろん、松見歯科の理念を理解信頼してくださり息子さんとともに歯科受診されて、食と心身の関係を自らが実体験し、その大切さを身をもって実感される中、ご自身の生き方まで深く掘り下げて、その中で人の役に経ちたいという思いが大きく育ち、ようやく壇上に立たれるに至りました。

そのきっかけは、ご自身のお父様を病気で亡くされたこと。

管理栄養士として、食にかかわる立場から、何かできたのではないのか?という自問自答のなかで出会ったのがマクロビオティックだったのです。

無何有庵に来られる橋渡しをしてくださったのは、愛媛県今治のマクロビオティックの拠点「カフェマグノリア」さん。
オーナーの後押しをいただいて、転勤で高松に来られたのを機に、無何有庵で学んでいただけることになりました。

とにかく、前向き、ポジティブ、明るい、元気、アクティブ!

その原動力は、若くして亡くなられたお父様への思いと、お母様、妹さん、ご自身の家族への愛情が礎になっています。それは、温かで、優しく、子どもを持つお母さんの愛情そのもので、柔らかが原材料の行動力です。

無何有庵で一年以上の月日をご一緒して思ったのは、次なるステップ。

壇上に立ち、その優しさを多くの人に振りまくこと。つまり、種まきです。
彼女だからこそできる、次なるステップです。



人を育てるなんて、大それたことは出来ずとも、
土を作り、種をまき、水と栄養をふりそそぐことまでの過程を真っ直ぐにやり続けること。

この仕事を生活の糧にすることなく、謙虚にやり続けること。

駆け引きなく、愚直に貫くこと。

偽りなく、無邪気に信じぬくこと。

なりふり構わず、思いを貫くこと。

自らの意思により、滅私奉公し抜くこと。


そんな思いを託し、ご主人の4月の転勤を前に無何有庵にて
門井先生の教室を開いていただくことになりました。

細かい内容は決まり次第ご案内いたします。

大まかには、「BEGIN THE 美人♪」がテーマです。

マクロビオティックの考えに基づいた食事のあり方を
あなたの美しさをパワーアップするためのレシピでお伝えする、ワクワクな2回シリーズの内容です。

第1回 2月28日(金)

第2回 3月13日(木)

いずれも10:00スタートです。

講座の詳細、参加費は、決まり次第ご案内いたします。

マクロビオティック管理栄養士 門井奈美先生の「BEGIN THE 美人♪」講座を
お楽しみに!
ぜひ、スケジュールを空けておいてくださいね。