マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

”弁当の日”がやってきた

2006年01月30日 08時42分56秒 | 庵主の日記
毎日、毎日、「食育」という言葉を聞かない日が無いくらい、日本中「食育ブーム!」の今日この頃。平成17年6月10日 食育基本法が制定され、7月より実施の運びとなったからです。

食べ物が体の健康だけではなく、頭や心に与える影響も問題視されるようになり、今回の大きな動きとなったようですが、子どもたちと食べ物があれば全て「食育」として満足している感は否めません。行政も自治体も、本当に子どもの未来を我が子のこととして考えて行かなければ、自己満足に終わってしまうのではないかと懸念いたします。

「食育」が企業の宣伝活動に使われたり、農産、畜産などの普及活動に子どもたちが利用されたり、如何にも!と思える偽食育が横行しているのは、何が「食育」かというモノサシがはっきりしていないからでしょう。

そんな中で、本日、高松市立国分寺中学校では全校生徒が自分でお弁当を作ってくる日と決めて実施されています。題して「弁当の日がやってきた」!子どもたちは今朝5時起きでお弁当を作り登校しています。お昼、私も見学に行かせて頂来ますので、詳しい模様は後ほどご報告致します。

今回の「弁当の日がやってきた」の仕掛け人は、竹下和男校長先生です。先生は平成13年、滝宮小学校の校長時代にこのユニークな企画を打ち出し実行しました。「自分が食べるものを自分で作る」ことから子どもたちが食を考え、健康に関心を持ち、地域を知り、作る事の大切さ、助けられて生きている事、家族のふれあい・・・・・などなど‥。子どもたちに計り知れない大切な事を知ってもらい、その事から成長をしてもらいたかったからです。

この「弁当の日がやってきた」は自然食通信社のシリーズ子どもの時間3として本になっています。(定価1600円+税)

竹下校長先生は、現在国分寺中学校の校長ですが、やはりここでも「弁当の日」を設定。父兄の(特にお母さん)の逆風を浴びながら(笑)果敢に取り組んでこられました。
何しろ、子どもたちはお弁当を作った経験の無い子のほうが多いのですから、家庭科の授業ではご飯の炊き方から指導が始まるのです。準備期間を学校の授業として儲け、親は一切手伝わないという条件で子どもたちが頑張れるようにバックアップ。先生方も並大抵の努力では済みません。

そんな、学校全体の大きな活動の成果発表が本日、給食の時間に実施されます。早起きした子どもたちは、授業で居眠りしていないかなぁ。

今回の活動は、メディアには一切告知しなかったそうです。今日、取材が入っているのは東京から社団法人農山漁村文化協会(農文協)、九州から西日本新聞社と県外ばかり。県内のメディアは無関心だったようです。ちょっと寂しい~なぁ(-_-メ)。

昨夜、その取材班と竹下校長先生とプライベートで食事会を開きました。場所は無何有庵。マクロビオティック料理でおもてなし致しました。



「食育」への思いは同じですから、竹下校長先生の活動に心から応援したいです。

  

そして何とも、やっぱり繋がってる!と思ったのが、九州から来られた西日本新聞社の取材斑は、この2月12日(日)の「医食農で健康を考えるシンポジューム」で講演をしていただく佐藤弘さんです。「食卓の向こう側」の第8巻にこの「弁当の日がやってきた」の取り組みを掲載するために来られました。

 講演もすごく楽しくお話がお上手ですが、普段のお話もとっても面白くってついついひきこまれてしまいます。いよいよ、講演会が楽しみになって参りました。

また、東京から来られた農文協のディレクターの細川さん、ライターの佐々木さん、カメラマンの大西さんは、昨年発刊されたばかりの季刊「うかたま」の取材です。うかたまはもう読まれましたか?「うかたま」の意味は宇迦御魂(ウカノミタマノカミ)という食べ物の神様が由来。(詳しくは、創刊号の始めに書いてます)食べ物を大切にしたいという思いのこもった雑誌です。無何有庵の活動もとても熱心に耳を傾けてくださり嬉しかったです。ありがとうございました。

 皆さん、今日は子どもたちが朝早くからお弁当を作るところからの取材なので、なんと現地に5時集合ということです。真っ暗なうちから、本当にありがとうございます。素敵な子どもたちの横顔を取材してくださいね。

本のご紹介

2006年01月29日 13時27分06秒 | 庵主の日記
今日は2月12日(日)に開催します「医食農で健康を考えるシンポジューム」の講師、吉田俊道さんと佐藤弘さんの著書をご紹介します。

吉田俊道さんの本



■「いのち輝く元気野菜のひみつ」大地といのちの会 500円(税込み)

おいしい野菜ほど虫は食わない?新型ウイルスは食の悪い人を選んでる?風の谷のナウシカが本当の話しだって?今の子は現代型栄養失調症!食を変えると集中力も成績もUP?

■「いのちいただきます」西日本新聞社

食べ物の大切さを教えてくれる珠玉の一冊。


■「いのちいっぱい生ごみリサイクル」大地といのちの会 500円(税込み)

生ごみを土に返す、いのちいっぱいの野菜を作る“いのち”はすごい!農薬・化学肥料のいらない、おいしい野菜づくり。小学生にもわかる、生ごみリサイクルのハウツー本。

■「生ごみ先生のおいしい食育」西日本新聞社 500円(税込み)

昨年12月11日に発刊されたばかりの元気本。生ごみリサイクルが食育につながる!子どもたちを「食の危機」から守るために、全ての大人たちに読んで欲しい吉田ワールド最新版。


佐藤弘さんの本



■「食卓の向こう側」 西日本新聞社 各500円(税込み)

第1巻 今「食」が揺らいでいる。
家庭の食(食卓)、学校の食(給食)、地域の食(食文化)、国の食(食料)・・。
「食」というモノサシを通して、家庭や地域、環境や農業、医療、教育、福祉などのありようを考える。

第2巻 ~「命」をつなぐために~
多様な食べ物があふれる中、私たちはどのような基準で選んでいるのだろう。知ってそうで知らない「食」、そして体との関係、暮らしのありように迫る。

第3巻 ~給食 未来をひらく~
だれのための、なんのための給食か。現状と課題、そして給食の向こうに横たわる社会の姿に迫る。

第4巻 ~輸入・加工 知らない世界~
その常識、本当ですか。輸入農産物の玄関口である港や、加工の現場を取り上げながら、私たちの暮らしを取り巻く食の実態に迫る。

第5巻 ~脳、そして心~
親の無知は子への罪といえませんか。キレる子どもや凶悪な少年事件が社会問題化している現代。私たちに迫る危機と食と、そのかかわり方を通して見つめ直す。

第6巻 ~産む力、生まれる力~
実は「自然に産める体」になっていないんです。命のつながりと向き合う「お産」を通して、現代人の食生活や、社会のあり方、体の働きを見つめなおす。

■まちとむら、農と食を結ぶ。竹田読本

大分県竹田市。九州山地のど真ん中にある条件不利な地域で、耕作放棄地ゼロの九重野の農地、銅鍋からぐらぐらと蒸気が立ち上る午前三時の農産物加工所、むらの活力を起爆剤に新たなまちを作ろうとする商工業者たち・・・。そこには「ここで生きるしかない」と考える住民たちが、地元にある資源を使い、地べたからの視点でまちづくりに挑む姿があった。

■農に吹く風

新聞記者の立場から農業をささえるためのルポルタージュ。

正食協会 むすび誌 連載から

2006年01月29日 06時42分06秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>

歯医者さんの健康常備学(その2)

プライスの本より。ちょっと待て!その妊娠。

 健康で五体満足、元気な赤ちゃんが欲しい、父母になる人みんなの切なる願いではないでしょうか。現実は?…生まれた時からアトピーっ子、身体が弱い、どこか変。またうまく妊娠出来ない。あまり詳しい情報は流れてきませんが産婦人科の分娩室では大変奇形児が増えているとか。こんな事態を避けるにはどうしたら良いのでしょう。
そんな疑問に答えてくれるのが『食生活と身体の退化』―未開人の食事と近代食 その影響の比較研究―プライスの本です。(言葉に不適切なところがありますがご勘弁を)
この本は20世紀初め、まだ交通の便が悪く、同じ民族でも白人文明の影響を受け食生活を変えた人々と、文明から全く隔絶し民族特有の伝統食で暮らしている人々の比較研究です。例えばエスキモー人でパンを食べる者とアザラシの肉等その土地の食材を食べる者の比較です。プライス博士はアメリカの歯科医であり、食生活が歯並びや骨格に世代を越えて強く影響を与える事を証明しました。結論は父母となる者男女がその土地の伝統的な食品をやめ、輸入食品の白人が食するパンを常食しその後に妊娠出産された世代においては退化病が高い頻度で出現すると言う事です。退化病とは顔の中、下顔面の骨が充分に成長しない特徴があり、歯が並びきりません。また鼻はつままれた様な形で、空気の通り道が狭く、鼻炎を起こし易く詰まります。横顔は三日月の様に真ん中がくぼみます。大脳の基底部が充分広がらず、脳が圧迫を受けその機能を果せなくなり、精神活動や道徳観念まで低下する、胸郭も狭まり呼吸器の機能が低下する、骨盤も狭くなり難産が増えます。アフリカの未開人では退化病を防ぐため、結婚前の男女は半年間十分滋養のある特別食をした上で釣りバカ流ではありませんがめでたく合体!というルールを定めてあるそうです。精子卵子が正しく作られる期間が半年を要する事を経験的に知っていたのでしょう。どちらが文明人、未開人か判りません。
 今の日本は、白人の食べ物を推奨しご飯を食べなくなりました。先日小学校に就学児童の歯科検診に行きました。私の判定では退化病の子供は7割でしょうか。なんと乳歯でさえきちっと並んでいないのです。食生活と身体の退化…あぁ~、恐ろしい!

マクロビ中華であっさり、ほっこり。

2006年01月28日 18時00分56秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
本日の料理教室は、羹のコース(中級クラス)でした。

中級クラスともなると皆さんマクロビオティック料理の腕前も充分で、手際よく段取りもばっちりで、楽しい会話を花咲かせるサロンの雰囲気。

レギュラーでご参加のKさんは、昨年定年をむかえやっと料理教室にも通えるようになりました。飯のコース、羹のコースと受講してこられ、お口の問題もすっきりと解決され、頑張ってきたご褒美に、綺麗にすっきりと痩せられ今ではどなたよりもオシャレが大好きで生き生きとした人生を楽しまれているご婦人です。周りの方からもどうしてそんなに綺麗になったのと聞かれることが多く、マクロビオティックを実践している事を伝えると、多くの方が玄米を始められたそうです。今ではお料理の手ほどきもされるようになり、さらに笑顔が素敵に輝いております。

お手当ての<大根干葉湯>では、Iさんの体験もお話しくださり、皆さんさっそく干葉湯を実践するべくお話が膨らみます。

今日のお料理は<マーボー丼、白菜と玄米ビーフンの中華マリネサラダ、実そば餃子と春雨のスープ、葱油餅(フォーユービン)>でした。

          

手際が良いのであっという間に完成です。(今日は、2月12日(日)に講演してくださる吉田俊道さんの活動をTVで放映されたビデオを観ながらの食事で、皆さん吉田さんの凄さを納得!)

お料理は、本当にどれもおいしくて皆さんの腕前に脱帽です。ご馳走さまでした。

丸亀のYさん。お年賀状のお礼が遅くなりました。今年の無何有庵料理教室も楽しく始まりました。4月からは、春夏コースも始まります。また、娘さんとのご参加お待ちいたしております。





もうすぐ!医食農で健康を考えるシンポジューム開催

2006年01月27日 15時40分33秒 | 庵主の日記
あと2週間になりました。高知・香川で開催する一大イベント「医食農で健康を考えるシンポジュウム」、すっごく楽しく元気がでる講演会間違いなし!です。

今回ご出演くださる佐藤弘氏と吉田俊道氏はどちらも九州を舞台にご活躍されている今時の人のご両人です。この企画に至るには、昨年2月に正食協会主催の佐藤弘さんと阿部進さんの講演会に参加したところから始まりました。どちらの講師の先生も話が面白く、是非香川に来てもらいたいなと思いました。たまたま、九州のお友達にお漬物を持ってきていたのですが、当日欠席で、また香川に持って変えるのも何だし・・と、目と目が合ったのが佐藤さんでした。早速名刺代わりにお漬物持ってご挨拶させていただき、香川に来てくださるお願いを致しました。そのときに、「お返し」といって佐藤さんがかばんの中から一冊の本を取り出し差し出してくださったのが、「いのち輝く元気野菜のひみつ」というブックレットでした。著者は吉田俊道さんでした。

帰り新幹線の中で吉田さんの本を読みました。なんて生き生きとし、自信に満ち溢れ幸せそうな本なんだろうと、帰宅するなり主人に見せると、彼も吉田さんの虜となりました。翌日すぐにこの本を取り寄せ、診療室のそれぞれの椅子に自由に読んでもらえるように設置。患者さまからの反響も大きく、院での販売用にもどっさりと仕入れ、配り歩く毎日となりました。勿論西日本新聞社の「食卓の向こう側」も同様です。

思いは募り募り、昨年の夏休みに、長崎は佐世保の世知原にある吉田さんの家にまで押しかけて、今回の講演のお約束を頂きついでに素敵な吉田さんの畑での収穫作業もさせていただきました。ヨッシャぁ!!っと勢いづいた私たちは、すぐさま西日本新聞社の佐藤さんにお電話をしこの話しと共にご出演の依頼を申し込みさせていただきましたら「はい、はい、吉田さんから聞いているよ」と二つ返事でOKを出してくださり、今回の講演会となったのです。

昨年12月11日(日)には、長崎で2000人規模のイベント「食育祭」が開かれ、この主催が吉田俊道さん。100人のボランティアスタッフを引き入る大イベントを成功させました。

 講演会場風景、2階席まで満席。当日3000人超の集客となった!

  

司会は高校3年生。生ごみリサイクルを通して環境の事や食のこと健康のことを考えるようになったそうです。真ん中が吉田さん。吉田さんの講演は、とにかく所狭しと動き、人参を頬張り、ほうれん草の芯から齧り、「うまいうまい」と言いながら、笑いあり感動ありの本当に人の心を動かす魂のほとばしる最高の講演でした。中尾先生は女子高の先生で今の女子高生の健康の危機を現場から生の声で発信。生ごみリサイクルで高校生の女の子が心身共に元気になっていくさまを熱く語ってくださいました。

  

別の開場では、牛蒡のスープや玄米ご飯の試食コーナー、元気野菜の販売コーナー、EMぼかしの作り方、元気野菜の成長点を顕微鏡で見るコーナー(成長点はキラキラ輝いています)、そして、一番人気は何といっても元気人参の生しぼりジュースの試飲コーナーです。

  元気野菜の人参ジュースの甘くておいしいことっ!
市販の人参と元気野菜の人参をすりおろして酸化具合を比較しました。左が市販の人参で錆びて茶色に変色。右は元気野菜。すってからもう5時間は経ったものですが、綺麗な人参色で全然酸化していません。すごいでしょ!

あっという間の講演会で大満足でした。夜はスタッフさんの中に混じって一緒に打ち上げを致しました。皆さんのご苦労がひしひし・・!感動の打ち上げ会でした。その後はホテルの部屋に吉田さんが遊びに来てくれてまた熱いお話をうかがいました。本当は吉田さん翌日野菜の出荷があって車で2時間かけてお帰りになる予定でしたが、私たちが手伝うというお約束で長崎に宿泊してくださったのです。というわけで翌朝5時起き、6時出発で長崎を後にして、佐世保の世知原まで吉田さんについて行っちゃいました。

雪の中元気野菜の収穫、仕分け、出荷をお手伝いして、吉田さん家の台所で勝手におむすび結んで頬張りながら、今度は大分の池田小学校までまたまた大移動。2時から小学生と父兄の前での吉田さんの講演会です。なんと1時57分に到着し、私たちは吉田さんのスタッフに早代わり。本の販売などをお手伝いしながらちゃっかりまたまた吉田ワールドを覗かせて頂きました。写真にとりたかったのですが、バッテリー切れ、残念!

今思い起こしても、熱い熱い二日間でした。

こんな吉田さんと、メディア界の時の人をお迎えしての講演会。ほら、来たくなったでしょう。

チケット制になりますので、入場ご希望の方は、087-881-2323(松見歯科)あるいはでお問合せくださいませ。以下に講演会のチラシを載せておりますのでよろしくご覧になってください。農業をされている方、学校の先生、栄養士さん、食育関係者の方、子どもを持つお母さんお父さん、子どもたち、みんなに聞いてもらいたい講演会です。是非お誘い合せの上、高松サンポートホールまでお運びください。
吉田さんの活動をビデオに編集しています。ご覧になりたい方はお問合せください。



医は食源にあり、食源は農にあり。長崎県の農業指導員から新規参入して有機無農薬農業をして、各家庭・小中高校などでも手軽に農を実践できるように生ごみリサイクル運動などを主催している吉田俊道氏と、西日本新聞社の記者であり食のドキュメンタリー「食卓の向こう側」を連載している佐藤弘氏、高松市の松見歯科診療所の院長で、治療の一環に玄米食を取り入れ25年間、体と口を通して全身の健康を提言し予防医療を実践している松見哲雄の3名が高松市サンポートに集結!ぜひご参加ください!

日時:2006年2月12日(日)
12:30~16:30(受付時間12:00~)

会場:サンポート高松 第2小ホールhttp://www.sunport-hall.jp/

◆会場アクセス◆JR高松駅から徒歩3分/ことでん築港駅から徒歩5分
会費:2000円 小学生1000円(チケット制)
託児室あります。お一人1000円(要予約)


講師:

吉田俊道(九州農政局・九州食育推進協議会委員・大地といのちの会代表)

http://www13.ocn.ne.jp/~k.nakao/
1959年長崎県時津町生まれ。1986年九州大学農学部大学院修士課程修了後、農業改良普及員として長崎県に就職する。1996年、長崎県江迎農業改良普及センターを最後に退職。農業に新規参入、有機農業に取り組む。「元気やさいの会」「環境を考える会」などの活動に参加。著書に「いのち輝く元気野菜ひみつ」など。


佐藤弘(西日本新聞社経済部 編集委員)

http://www.nishinippon.co.jp/

中学時代、有吉佐和子の「複合汚染」を読み、ふるさとの野山がおかされていくわけを知る。百姓を志し、東京農大農業拓殖学科に進学するも、深遠なる「農」の世界に触れ、実践者となることを断念。側面から支援する側に回ろうと西日本新聞社に入社。システム開発部、日田支局、筑豊総局などを経て、現在経済部で「農、食、くらし」を担当。1961年生まれ。福岡市出身。


松見哲雄(松見歯科診療所 院長)

http://blog.goo.ne.jp/mukhayuan

1950年生まれ。歯科医になって25年、約20年前歯科医片山恒夫先生の指導を受け、虫歯、歯周病の再発防止を目標に治療を行う。食生活改善がすすむと、種々の習慣病、アレルギーなどが治癒することを患者様から報告を受け、治療の一環としての食事指導(玄米菜食)を推進している。2003年には診療室うらの母屋を改造、食養塾「無何有庵」を作り、妻を講師として料理教室を開設。患者様の生活にもっと深く関わり、未病をつくらない、未病のうちに癒す予防を診療方針として打ち出している。

後援: 西日本新聞社 高松市教育委員会

お問い合わせ&主催:おむすびの会 電話087-881-2323(松見)
mail:otoiawase@matsumishika.jp












我が家の超獣(長寿~)チエゴン

2006年01月27日 12時07分53秒 | 庵主の日記
我が家の長老チエゴンこと智恵子おばあちゃんは今年96歳。玄米歴8年のツワモノです。
お薬は一錠も飲むことなく、目も耳もよく見聞きできます。風邪一つ-ことなく、病気もなにもありません。若いころは文武両道の才女で何でも知っている物知りでした。ちょっと情報を詰め込みすぎた頭が重たいので最近は少しづつ軽くしていっております。

86歳まで現役の歯医者さんでした。今でも私の顔を覗き込んでは「良い歯をしてるねぇ」と褒めてくれます。

そんなおばあちゃんの楽しみは、玄米ご飯を食べること。大きなお椀で2杯はお代わりします。
お陰で、いつも元気にいてくれます。目標は100歳。おばあちゃんに話すと「わけないねぇ」とさらりと答えてくれる超獣(長寿~)チエゴンでした。

 おばあちゃんの大きなお茶碗!

古いおばあちゃんの帯

2006年01月26日 15時04分55秒 | 庵主の日記

春が近づき、少しづつ無何有庵の衣替えの時季です。
テーブルの上のセンターは、古いおばあちゃんの丸帯を飾りましょう。

おばあちゃん、何歳のころこの帯を締めていたんだろう・・・。春色の優しい色合いに牡丹の花の刺繍が刺してあり、なんとも若々しい綺麗な帯。あちらこちらに染みとなって色々な思い出を浮かび上がらせています。素敵な恋の物語が秘められていたりして・・・。

そんなことを思いながら、春への模様替えです。

ご飯を食べよう!小学校での授業風景

2006年01月26日 09時00分08秒 | 庵主の日記
昨日は、地元の高松市立香西小学校の6年生合同授業で、「ご飯を食べよう!」という授業をしてまいりました。

この小学校は、当院が校医を担当しており10年近く前から学校の授業としてデンタルタイムという子どもたちに歯の大切さや、食の大切さを伝える活動をしてきました。

今回は、卒業間近かな6年生のデンタルタイム最後の授業でした。テーマは、やっぱり「ご飯を食べよう!」です。歯は全部生えると32本。肉魚を食べる犬歯(肉食獣の歯)が4本、野菜を食べる門歯(草食獣の歯)が8本、ご飯(穀類)を食べる臼歯が20本になります。この割合で食事を摂ると、身体を壊さないという事を、コンビに弁当の中身で実験しました。いくつかのコンビ二弁当を用意して、生徒にご飯とおかずの割合を調べてもらいました。圧倒的におかずが多くて、健康に悪いことを学びました。

   



また、清涼飲料水の中に含まれる砂糖の害についてもお話いたしました。 



40分の短い時間でしたが、子どもたちは真剣に話を聞いてくれ、実験にも積極的に参加してくれました。

今回の小学校6年生のみんなは、平成15年小学校4年生の時の血液検査で、5人に1人が高脂血症、6人に1人が肝障害、肥満と診断された子どもたちです。この子達が成長して日本を背負っていくとき、一番の障害となるのは健康でしょう。私たち大人(親)の責任は、学業などよりも先に教えなくてはならないことがあります。それが「食の大切さ」ではないでしょうか。

出前出張講演、いつでも請け賜ります。是非、健康な子どもたちを育てて行きましょう。


春匂いたつ、蝋梅

2006年01月25日 11時01分55秒 | 庵主の日記
ここ2、3日いいお天気が続いておりますが、庭にはヒヨドリが可愛いくちばしで南天の実を頬張り噤んでは、もう一ついい?って聞いているようにこちらの様子をうかがっています。春はそこまで・・・。

患者さまがお庭の蝋梅の花を切って持ってきてくれました。なんといい香り。香りと言うより匂いの方がなんとなく似合っている凛とした大人の花です。
玄関に他の花などと併せずに蝋梅だけを活けました。


梅醤番茶

2006年01月24日 22時40分16秒 | 自然医食のお手当て 掌(しょう)のコース
皆さんは梅醤番茶と言う飲み物をご存知ですか?
あらゆる感染症に効くと言われる、日本の昔からある養生法で使われる飲み物です。作り方はいたって簡単。

1.お番茶(できれば三年番茶)を煎じる。
2.お湯飲みに、中くらいの梅干しを入れよくつぶして、古式醤油(大豆、小麦、自然塩だけで作っているもの)を好みの量、生姜のしぼり汁を数滴入れ、そこに熱いお番茶を注ぎ、よく混ぜる。美味しいと思える量で作ってください。

心臓病、胃腸病、肝脾障害、血の道病、冷え性、貧血、風邪、糖尿病、腎臓病、神経痛、リュウマチ、関節炎、下痢、疲労、癌など、万能薬として使えます。
朝、空腹時に服用するのが効果的です。

私は旅行の時、携帯用の梅干し番茶(ムソー)と節蓮根の粉末だけは忘れずに携行します。旅先で何があっても梅醤番茶が飲めるほど心強いものはありません。

それぞれの成分が陰陽両面から働き、万病に効くと言われています。風邪かなっと思ったら梅醤番茶です。是非お試しあれ。

包丁砥ぎは感性を磨ぎ澄まします

2006年01月24日 14時05分49秒 | 庵主の日記
 皆さんは包丁をどのくらいの頻度で砥ぎますか?

 実は私の実の母は、割烹を営んでおり物心ついたときから包丁は切れるのが当たり前の暮らしをしてきたので包丁が切れないと精神が乱れます。
指先を包丁で切るのも、切れなくなってきた時が多いですね。

 母は、よく葱が糸の輪のようにつぶれることなく切れなければ包丁でないと申しておりました。確かに包丁が切れるときは、葱の分身たちはコロコロと面白いようにまな板の上で転がり真ん丸い可愛い姿に生まれ変わります。

無何有庵の包丁はよく切れるとご定評を頂きますが、これは私庵主の心意気です。

 正食は、まさに食事こそがお手当と考えますから、材料を一つ一つ大切に、命を失うことなく調理したいと思います。変な例えですが、鋭い刃物で指を切断してしまった時、切れた指の切断面を合わせて包帯を巻いておくだけで指がくっつき、元の状態に回復するそうです。しかし切断面がもぎ取られたような場合、どんなに高度な縫合手術を受けても元どうりにするのは大変難しいとか・・・。

 切れる包丁と切れない包丁では、料理に生きているか死んでいるかの違いが生じます。美味しい料理(腕前)は、ものを大切にするところから始まるようですね。

 ちなみに、包丁を砥いで大切に使っていきますと、だんだんぺティナイフのように小さくなっていきます。最後の最後は、ペーパーナイフに使う・・・。一度、そんな経験をしてみたいと思いませんか?








血球検査への誓い

2006年01月23日 23時33分17秒 | 友達 永久保存
17日後の2/9に血液顕微鏡検査を受ける決心をしました。

決心というのは大げさではなくキレイな赤血球(Red Blood Cell)
の画像を出す決意の表れだ。

少しの邪食も血液像に反映されるのでうどんもお酒もせんべいも
パンも断ちます。

今回で四度目のチャレンジ、どんなことをしてでもキレイな画像を出す!

一度でいいから出す!

今回、成功するためのポイントを考えた。

1、空腹で就寝する

2、週に何日かはゆったりした時の流れを味わう

3、玄米を切らさない

4、少食にする

成功するかどうかは別にして2/9までに
心や身体の変化などいろんなことを
感じるだろう。 



 


正食協会 むすび誌 連載から

2006年01月23日 19時28分42秒 | 院長のブログ <歯医者さんの健康常備学>
歯医者さんの健康常備学(その1)

年は歯が命令する………80才で何本の歯を残せますか?

私の診療室には80代後半で歯を25本以上残している超ウルトラ級にお元気な方が6名。
皆さんには共通した特徴があります。
①自分一人で徒歩や自転車やオートバイ、車を運転(高速道路もOK!)して来院します。
②耳が良く聞こえ補聴器は必要ありません。目も良く見え白内障も大丈夫。
③ボケ知らずで同じ話しを繰り返す事はありません。会話が楽しいです。
④持病を持たず健康に過ごしています。背中がまっすぐ。骨粗鬆症にも縁がありません。
⑤家族や周りの人や世間の人のため、その人で無ければ出来ない仕事を持っています。
⑥お洒落で美男美女、お口の周りにはしわ一つありません。
⑦何でも食べられ食事が楽しい。和食、伝統食中心の一汁一菜、素食です。
読者の皆さんいかがですか?歯を多く失っている方は若い方でも多くの項目で‘ブゥ~♪’では無いでしょうか。
 実は私の母は今年96歳。歯科医です。歯が26本残っています。86歳まで現役でした。薬は一錠も飲んでいません。風邪一つ引きません。⑤の項目以外はクリアです。我が家では超獣(長寿)智恵ゴンと呼ばれています。
 さて、年は歯が命令すると書いて年齢となりますが、どうも歯を残す生活が元気で長生きの秘訣のようです。
虫歯や歯槽膿漏などで歯を失わないお口の環境作りは、プロの口腔内予防管理、ブラッシングと数々ありますが、一番大切なことは食事の改善…砂糖やパンなどの酸性(▼)食品を控え、玄米菜食(正食)を心がけることです。何を食べるかで、虫歯になる人もいれば、健康になる人もいると言う事なんですね。

ああ、久しぶりの書き込みです

2006年01月23日 12時44分49秒 | 庵主の日記
こんにちは。無何有庵 庵主のたまです。
昨年から、時間軸のずれが生じているのか、私の脳のねじがはずれかけているのか、ほっこり自分時間の捻出が滞っておりましたが、本日休診日、家事もほったらかしでブログとデートすることに決めました。

なぁ~んだ、決めればできるじゃん! byどんどん
(我が家の愛猫、どんぶりです)

最近、スタッフがブログ遊びを始めました。まだまだ、書き込む事はご挨拶程度ですがそのうち本領発揮となるでしょう。大田先生はお仕事と自己啓発の合間を縫って、色々な情報を流してくださりありがとうございます。
阿蘇の脇園さんは昨年Myブログを始めたので、こちらの書き込みはコメントで頂いております。本当にありがとうございます。ブックマークで脇園さんのブログをご紹介しますので、また皆さん見て下さい。

阿蘇の2006年元旦の写真です。
阿蘇の初日の出、小槍ヶ岳と中岳と猫岳、脇園さん家の魔女?。阿蘇の満願寺農園は今雪の下です。本を読んだり・・充電の時間のようです。

昨年バタバタとご紹介できなかった出来事をすこし。

10月27日(木)は、東京から調和道丹田呼吸法の指導員、勝田索子先生が前年に続きご来庵。呼吸法の勉強会を開催することができました。
 
 
調和道丹田呼吸法は、遡れば「禅の健康書」として知られる「夜船閑話(やせんかんな)」(白隠禅師が若いころ、禅修業がもとで起きた難治の禅病を「内観の秘法」と「軟酥の法」という白幽仙人より授かった「想念を用いる丹田呼吸法」によって克服しその事を自分と同じ禅病に苦しむ弟子たちのために説いた)にひもとかれた養生のひとつです。
現在は、社団法人調和道協会として帯津三敬病院の帯津良一先生が会長を務められています。帯津先生の一文をご紹介致します。
 
 西洋医学が臓器を見る医学なのに対して東洋医学は臓器と臓器の繋りを見る医学であるということ。だからこの二つの医学を結合させることに意味があること。その繋りの重なり合いを“場”と呼ぶならば、私たちは“場”の中の存在であること。内なる場のポテンシャル(潜在エネルギー)を人間の全体とするならば、人間を丸ごと見ようとするホリスティック医学は“場”を見る医学であること。生命が本来備えているところの、自ら場のポテンシャルを回復する能力がいわゆる自然治癒力であること。場をととのえ、自然治癒力を充分に発揮させ、さらに場のポテンシャルを高め、ということを日々の生活の中で心がけていくことが「養生」であること。
 私たち一人ひとりがきちっと養生をはたしていくとき、コミュニティの場も大自然の場も、そのポテンシャルが上昇し、難病も環境破壊も紛争もない美しい地球の場が取り戻せるということ。そして、その養生のための方法論の一つが「呼吸法」である。

古代の中国のあるいはインドに源を発し、未来に滔滔と流れる養生思想の大河の中にあって、蘇東玻-白隠-藤田靈齋-村木弘昌と受け継がれてきた清冽なる名流、調和道丹田呼吸法はただ、健康回復のための手段ではなく、生き方そのものに繋がるものではないでしょうか。そんなことをぼんやりと思いながら朝ベッドの中で息を吐いていくと、その後には見事にまっさらな「気」が身体の中一杯にあふれます。

11月は、高山、新穂高、白川郷、白山スーパー林道と紅葉を楽しみに休暇を取りました。
  高山の古い町並みで食べたみたらし団子はお醤油だけのたれでやいているので私にも美味しく食べることが出来ました。からくり人形も愛らしくて人間の知恵はすごいなぁと感心しました。
紅葉は、今ひとつということでしたが自然はしっかりと季節の訪れを告げていました。
  
白山スーパー林道には珍しい動物が一杯!

なんと、日本カモシカにも出会っちゃいました。小さくて見えるかなぁ。ちゃぁんと写っているんですよ。真ん中です。
 

12月は、院内旅行で台湾に行って参りました。
 
何が一番良かったかって聞けば、スタッフ全員「イケメンの軍人さんと答えます。見て下さい、この嬉しそうな面々。
  
兵隊さんは皆180センチ以上の長身で超美男子、衛兵中は一言もしゃべりませんし身動き一つしません。大変なお仕事です。横でピースなんてしているお調子者は一体誰でしょう?
台湾と言えば、足裏マッサージですが、気持ちよかったですよ。昨年の院内旅行はタイでしたが、タイ式マッサージの方がよかったかなぁと院長が申しております。タイエステも良かったですね。2月から、正食協会で「足心道」を学びます。また、高松には、官足法をされる「心とからだの健康道場」主宰の太田光夫先生がいらっしゃいます。この先生もすごく面白い活動をされているのでまた、別な機会にご紹介しますね。

ながながと昨年から書き込みそびれた事柄をやっと整理した感じで、ちょっと気が楽になりました。これからは、マメに書きますので、今年もよろしくです。