マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

じょうぶな子どもをつくる基本食・・・幕内秀夫さん講演会

2013年07月29日 21時22分35秒 | 庵主の日記
昨日は、善通寺市において「学校給食と子どもの健康を考える会・香川支部」の主催で、<じょうぶな子どもをつくる基本食・幕内秀夫先生講演会>が開催されました。

香川支部の初代代表をさせていただいていたこともあり、幕内秀夫先生とはもうかれこれ15年以上の交流をさせていただいております。
現在は、若いお母さんたちががんばって下さっていて、松見歯科はオブザーバー的な立場で応援をさせていただいております。



幕内先生のお話を聴くたびに思うことは、この15年、本当にぶれない!ということです。

子どものおやつは「ごはん」!

これです。
ときどきごはんの代わりになるものは、かぼちゃ、とうもろこし、豆、芋。
野菜というより、デンプン質のもの。

そして、飲み物は水か麦茶か番茶。

おやつは、八つ時の食事であって、デザートやスイーツやお菓子という表現に置き換えてはいけないことをずーっと言い続けてきました。そして、今も同じことを繰り返しお話されます。



以前は砂糖のことや、精神疾患について、あまりお話をされていませんでしたが、今回は、このあたりについても突っ込んだお話をしてくださいました。

講演会の後は、世話人の方との交流会で、院長と私と息子の3人も会食にもぐりこませていただいて、ご一緒させていただきました。
講演会ではお伺いできないような、幕内先生のいろいろ幅広いお話は、本当に楽しく、役得ですね。

二次会は、前回に続き、我が家で深夜までまじめにいろいろなお話をさせていただき、あらためて幕内先生の人間力と魅力を感じました。

話しは食から脱原発までおよび、国の在り方、メディアの在り方、国民の在り方にも熱く語っていただき、あっという間の数時間でした。

幕内先生の生き方は、「変な給食」というタイトルでもおわかりのように、名指しでの、学校給食の変な献立を全国に叩きつけ、大反響の中、さらに追い打ちをかけた続編の「もっと変な給食」と食い下がらず、反響に満足することなく、徹底的に改革を求める姿勢に表れています。

つい先日、新刊『日本の食卓 夏』アスペクト  1500円(本体) (2013年 7月22日発売)という幕内秀夫先生と、「分とく山」料理長、野崎洋光氏との共著が出たばかりですが、もうすぐ、あの佐藤初女さんとの共著「粗食の基本食}という本が出版されます。

佐藤初女さんとは、H11年の4月に、香川で初めて「学校給食を完全米飯に」というタイトルで1000人を動員した講演会を主催させていただいた折に、基調講演をしてくださり、「穀力」というお話をしていただいて以来、大ファンとなり今に至りますが、その初女さんとのコラボ出版とは本当に楽しみです。

頂いたご案内のチラシに、「マクロビなんて大嫌い!」というマクロビオティックを志すものにとっては衝撃の一文が大きく載っていますが、院長の「マクロビ嫌いなん?」という素朴な疑問に答えてくださった幕内先生のマクロビ批判は、それに則って批判している方々の真意とは大きくかけはなれていることを確信いたしました。

以前にこのブログでも紹介しました幕内秀夫先生が1991年に書かれた論文「玄米正食批判試論」をしっかり読み説くと、桜沢如一という天才食養家によって構築されたマクロビオティックが日本の伝統食と同一ではないということを伝えています。

昨日も「玄米正食」という、玄米が正しい食と言い切ることの危うさについて、幕内先生は懸念しておられましたが、いろいろある食事法のなかではマクロビオティックが一番伝統食に近い、とおっしゃられました。玄米についても、できれば未精製の穀類がいいと、講演会の中でもお話をされておられました。

なんでも陰陽で語ろうとすることへの先生の違和感は、陰陽の複雑さを理解しないマクロビオティック実践者の未熟な罪によるものと理解しますし、もうひとつ、マクロビオティック=食事法と認知されたところについてはちょっぴり残念に思いますが、便乗してマクロビオティック批判される方とはまったく違う認識なのだということに、うれしく思いました。

この秋、実りの新米が出始めるころには、糖質制限食批判の本も出る予定だそうで、これもめちゃめちゃ楽しみです。

次のご来県は来年3月2日(日)に開催される「食生活基礎講座」です。
こちらは定員60名と、6時間で食生活の基礎をしっかりと学ぶためのセミナーです。

また、小児食生活アドバイザー養成講座(2年制・通信講座)なども開催いたします。お申し込みお問い合わせは、gakkou9syoku@yahoo.co.jp または 090-3785-6779(大佛さん)まで。

たくさんの方にご参加頂き、ボランティアスタッフのみなさん、本当にお疲れ様でした。
香川県の学校給食が子どもの健康に役立つものになるように、がんばっていきましょうね。







































 



土用のうなすび(笑)

2013年07月22日 17時57分20秒 | マクロビオティック薬膳<神草の慧古>
今日は土用。
夏、真っ盛りですね。

昨日、主人と頂き物の三越の商品券で、滅多と行くことのない(たぶん、15年ぶりくらい)三越のレストランで、鰻のかば焼きを頂きました。
2500円もするのですが、主人のすかさずのチョイス!?に、私も負けまいと(って、どんな闘争心やの?)、頂いた商品券ってとっても気が大きくなるんですね(笑)、ありがたくごちそうにあやかりました。

さてさて、それにしても鰻の高騰に、鰻好きの日本人には厳しい土用となりました。

そんな時にちょっと耳寄りな土用のうなすび丼はいかがでしょうか?

先月の平戸で作りました、薬膳の献立の一つです。

作り方は簡単。

なすびを縦に4枚位に切って、フライパンに胡麻油をひき、両面焼き色がつくくらいにソテーして、同量のお醤油と水に好みの量の米飴を小鍋で沸かしてとろみが付いたら、そのままフライパンの茄子にかけてさっと火を入れてなじませたらOK。

炊きたてのご飯に乗せて、山椒の粉をかけてできあがりです。

なすは、暑気払いにも効果的。
暑い夏の、「土用のうなすび」いかがでしょうか!






ゴーヤと薄揚げのチンジャオロースー風


きゅうりの含め煮


トマトとコーンの春雨スープ









































ときをためる暮らし

2013年07月13日 11時35分53秒 | 庵主の日記
久しぶりに、素敵な本を見つけました。

このところ、医療の本だったり、原発の関連の本だったり、交感神経をはたらかせるような本ばかり読んでいたなぁって、ふと思いました。

「ときをためる暮らし」という本は副交感神経にささやきかけるような、
80歳を超えた老夫婦、お二人で171歳の
キラキラした暮らしの物語、
青春のような瑞々しい日々の記録。







ふんわりとそこにいて、目の前にいるお二人からお話を聴いているのかと錯覚するような
そんな、やわらかな本でした。

つばた英子おばあちゃんと、つばたしゅういちおじいちゃんの青春。

暮らしを大切に大切にしながら、寄り添って、しかも自立して。
歳を重ねることが、とってもいいなぁって思えてくるようなお話でした。

300坪の土地に二人が暮らすお家を建てて、庭には家庭菜園、雑木林・・・。
その中で、しずかに、丁寧に暮らすことを楽しんでおられて、
ああ、暮らすってこういうことを言うんだなぁ。

すこしずつ、暮れていく人の営み・・・。

忙しい人は、ぜひ読んでください。
さわやかな清涼感を味わえるひと時となると思います。