マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

ドクターの力、歯科衛生士の力。ちょっと、過激な意見だけど・・・。

2006年11月06日 22時28分13秒 | ブログ内歯科相談
松見歯科診療所は一般歯科として開業していますが、得意とする分野は歯槽膿漏(歯周病)です。

先日、高松も指折りの高レベルの歯科医院の院長お二人と話をしている折に、うちと比べてあまりにも歯科技工士さんに支払う金額が多いので質問をさせていただきました。
「ポケット11mmの歯槽膿漏はどうされますか?」
「そら、もうあかんでぇ」
「あかんでぇって、エキスト(抜歯)?」
「そうやなぁ」
「・・・・」

うちの歯科衛生士が持つ臨床でポケット11mmを回復させるなんて言うのは、よくある話なのです。よって、衛生士に「ポケット11mmの患者さまがいたら、どうする?」って聞くと「重度だけれど、できる限り残す方向で治療を進める」と言うわけです。

一流高校をでて、(今回の先生お二人とも県立高松高校出身)歯科大学を6年間行って国家試験を通り、20年ほど歯科医師をしている県下でも優秀な先生が、残せないという歯槽膿漏を、当院の歯科衛生士は残すと言う。残したいという。彼女達は、中堅の高校をでて、二年間の衛生士の学校をでて、たった1年足らずから5年足らずの小娘なのです。

さて、どちらの方が優秀なのでしょうか?

ご自身の歯を残すことの大切さは、歯を残すことの大変さに比例します。
彼女達の努力は、並大抵ではないのです。

皆さんは、どう評価なさいますか?
保険での診療報酬制度の評価は、残した場合より残さなかった方が点数が多いという事実は本当に残念な話です。

●ちなみに名誉の為にお断りしておきますが、この先生お二人は、そんなに歯を抜かない先生です。

歯槽膿漏の治療の格差・抜歯する前に知って欲しいこと

2006年07月23日 17時06分51秒 | ブログ内歯科相談
先日、主人の歯医者仲間と飲む機会がありました。皆さん一緒に勉強会をしている方々で、香川でも優秀な歯医者さんとお聞きいたしております。

私どもよりもお若い歯医者さんが、外注として歯科技工士さんにお支払いする金額が年700万円だとか・・・。自慢そうにお話されておりました。
当院が外注させていただいている歯科技工士さんも私の隣で飲んでいらっしゃったのでちょっと肩身の狭い思いをさせてしまって申し訳なく思いながら当院と比べていました。当院の歯科技工料は年300万円~350万円ぐらい。歯科技工士さんはうちだけでは食べていけないので何軒か掛け持ちでお仕事をしなくてはなりません。

何故、こんなに差が出てくるのでしょうか?

当院では主に院長、ベテラン歯科衛生士3名の4人で患者様を診させて頂いております。お一人1時間の治療時間で一日一人7人×4人ですから28人から35人程度の患者さまがご来院なさります。決して暇で暇でというわけではなく、アポイントはぎっしりつまり、普通一ヶ月先ぐらいまで予約で埋まります。

それでも技工料が半分です。先のお若い先生の医院も同じくらいの規模です。20分や30分で治療が終わっているのかも知れませんが歯槽膿漏の治療となるとそんな時間では終えることができません。

では、いったい?

技工物は、義歯、かぶせ物など。つまり、歯を抜いたり削ったりすることが多いほど発注が多くなるのです。

そこで、主人以外にいた2人の先生に質問いたしました。

「歯周ポケット11ミリあったとして、先生はこの歯を残せますか?」

お二人の先生は口を揃えて「それは無理だ」とおっしゃいました。
どちらの先生もとても優秀な良心的な歯医者さんです。わたしもよく存じ上げており人間的にも素晴らしく大好きな先生方です。

しかし、うちの歯科衛生士は全員が「よほどのことが無い限り、残せます」と答えます。そして、日々重度の歯槽膿漏の患者さまに向かい合っています。

皆さんはどうお考えでしょうか?

ドクターと高校卒業して2年間歯科衛生士学校に行った彼女たちとどちらが優秀なのでしょうか?

インプラントなどの最先端治療だって、歯を支えている骨が溶ければ(つまり歯槽膿漏)抜け落ち、永久なものではないのです。

ポケット11ミリのぐらぐらの歯を残すということは、この歯を支えている溶けた骨を再生させる、あるいは骨密度を高める必要があります。もちろん高度な歯科治療技術も必要ですがそれだけでは成し遂げることができません。

これを可能にするのは、意外にも(私達は当たり前と思っておりますが)食事を改善するということなのです。
ドクターではない歯科衛生士は、治療のできる範囲がありますから当然ドクターに勝るものではないのですが、しかし、食事改善へのアプローチは正しい食事法さえ学び知っていれば誰にでも出来ることなのです。

正しい食事法の指導が出来ない先生に当院の歯科衛生士が勝る理由です。

当院の歯科衛生士たちは、歯槽膿漏でたくさんの歯医者を回りまわって多くの歯を失ってきた患者様のお口の中をのぞく度に涙します。もう少し残せたと思うからです。歯科の業界誌に載る最先端医療の臨床を見るたびに、こんなに切ったり貼ったりして高いお金を使わずにも、歯を残せるだろうと嘆きます。

もし、歯槽膿漏でお悩みで歯医者さんに抜きましょうと言われたら、ひょっとしたら抜かずに残せるかもしれないと立ち止まってください。

ご自分の歯に勝るものはありません。一本でも多く残すことが人生を楽しく生きる秘訣です。


マクロビアンも虫歯になる、かも。(その6)

2006年07月06日 08時02分39秒 | ブログ内歯科相談
九州平戸の柿本先生が、硬派なたまさんと評してくださったのですが(とってもうれしいホメ言葉でした)、シリーズで書いております「マクロビアンは虫歯にならない、はず。」を再々呼んでみると、う~ん、やっぱり柔らかさにかけておりまする。

もちろん「マクロビアンの歯医者は虫歯にならない、はず。」であってほしいので、歯医者さんに限ってはこのタイトルを使うことにし、歯医者さん、歯科衛生士さん以外のマクロビアンにとってちょっと過激なタイトルではなかったかと自己反省。

そこで、標記「マクロビアンも虫歯になる、かも。」(笑)に改名いたしました。
記事としてはつづきですので、今回は(その6)ということで・・・。


さて、虫歯になる原因の4番目<糖類の摂取>。いよいよ、本題です。

今回のテーマには虫歯の原因でもある砂糖のもっと怖い現実を併せて書いてみたいと思います。

まず、糖類ですが、単糖類と多糖類に分けられます。虫歯にとても関わってくるのが単糖類。ショ糖、果糖などが上げられます。ショ糖=砂糖(白砂糖)です。以下、白砂糖と呼びます。

白砂糖はもともとは暖かい土地で出来る(陰性です)砂糖きびという竹のような(やっぱり陰性ですね)植物から作られたものです。
より純度を上げるため、精製を繰り返し本来砂糖きびが持つミネラルや栄養素を全てこそぎ落として作り上げたものが、白砂糖と呼ばれるものです。

白砂糖などの甘味料の多くは炭酸(酸性)飲料や、酸性の清涼飲料水で、お口の中のPH(ペーハー)を下げ虫歯の原因になることは前回に書きました。

さらに、砂糖(糖類)が添加されるとどうなるのか?

砂糖水自体は中性ですが、お口の中の磨き残しに住む虫歯菌(ミュータンス菌)は甘いものを餌に増殖をし、その排泄物が非常に酸性のものでさらにお口の中は酸性に傾き虫歯を作るリスクが重複し高くなります。

これでも甘い砂糖(糖類)の魅惑に甘んじてしまいますか?

■さて、ここからは虫歯よりももっと怖い話。

お口の中が酸性に傾いてくると当然お口から奥、体内でも酸性となります。人間の身体はとてもよく出来ている高性能機械ですから、酸性に傾かないようにバランスをとろうとします。ホメオスターシス(恒常性)といって、常に身体を一定に保とうとする力が働くのです。

つまり、酸性に傾こうとするためアルカリ性のものを体内に出し中和させて体内の環境維持を図ります。身体の中のアルカリ性・・・「骨」?そうです。カルシウムを溶かして酸性に傾いた体を本来の弱アルカリ性PH7.4を保とうとします。当然、カルシウム不足を起こすわけです。

したがってからだの骨はお口だけではなくスカスカに溶けてしまうのです。

とろで、カルシュームが不足すると「いらいらする」と言われるのを聞いたことありますよね。そうなんです。カルシュームはかなり精神面にも影響を及ぼす栄養素なんです。

さて、この白砂糖、精製によりミネラルや栄養素の全くない物質と化します。これを飲食すると代謝の過程で身体に蓄えたビタミンB群(VB1、VB2、VB3、ナイアシンなど)を大量に奪い取ってその力で代謝を遂げます。つまりVB群の不足を起こします。

VB群は心の栄養素とも呼ばれ、精神活動にはなくてはならない大切な栄養素です。このVB群の不足を起こすと、躁鬱病やパニック障害、統合失調症、摂食障害、ひき こもりなどなど、心の問題を引き起こします原因となります。

さらに、砂糖を摂取すると急激に血糖値が上昇いたします。そこで、膵臓がびっくりし、インスリンと言うホルモンを大量に放出します。これによって、血糖値は下がりますが何分大量にインスリンを出してしまっているので、今度は低血糖を起こしてしまいます。

ここで、人間は生命の維持を図るため捕食行動に移ります。つまり、血糖値を効率よく上げてくれるものが欲しくなるのです。この一番筆頭に上げられるのが砂糖の入った食べ物です。ですから、延々、高血糖→インスリンの放出→低血糖→甘いものを食べる→高血糖→インスリンの放出・・・・と繰り返してしまうのです。(その結果糖尿病が始まるのです)
また、捕食行動以外に、身体の中でも変化が起こります。
低血糖を起こした身体はまた、ホメオスターシスの働きで何とか血糖を上げようとします。
身体の中の肝臓には、糖をグリコーゲンと言う形で蓄えております。これをブドウ糖に分解して血液に送り込み血糖を上げようとするわけです。
ただ、このグリコーゲンは肝臓に刺激を与えないと出てきません。
で、どんな刺激を与えるかと言いますと、「アドレナリン」「ノルアドレナリン」というホルモンを体内に放出し、その刺激によって目的達成するのです。

「アドレナリンは怒りのホルモン」「ノルアドレナリンは恐怖のホルモン」と言われこれらのホルモンが体内に充満することで、人間の精神的バランスは大きく崩れます。

以上のことにより交感神経優位(陰性)になると、人はストレスを感じ、結果お口の中は酸性になり虫歯(カリエス)が出来るのです。
そして、身体の骨のカリエスも当然起こるわけです。

ちょっとここで整理をしますと、砂糖を摂取することで虫歯は当然起こるわけですが、それ以外に、カルシューム不足、VB群の不足、アドレナリン、ノルアドレナリンの放出、ストレスの形成・・・、最近の子ども達が切れたりする大きな原因はここにあるのです。そして、同時にこの子ども達は概ねひどい虫歯を持っています怖いですね。

虫歯を起こさないお口の環境を整えない限り、繰り返し繰り返し虫歯を起こし、歯肉炎、歯槽膿漏と病気は悪化の道をたどるのです。(つづく)

マクロビアンは虫歯にならない、はず。その5

2006年06月29日 07時32分47秒 | ブログ内歯科相談
虫歯になる原因について、3、酸性の強いものを飲食する。があります。

先日、ブログでも紹介いたしました、○ルシャンの本搾りチュウハイですが、グレープフルーツはともかく(とはいえ、そうとうph低いですね)、ライムは危険。調子に乗って飲んでいると歯が溶けます。歯が溶けるという感覚を皆さん感じたことがありますか?

歯は、phが5.4より下がりより酸性になると溶け始めます。

当院の歯科衛生士・今川の実験レポートに、「清涼飲料水による抜去歯牙への溶解テスト」がありますが、清涼飲料水はことごとく歯を溶かす結果データとなっています。どんな実験かといいますと、抜去歯牙の半分を蝋着しさまざまな清涼飲料水に24時間浸しておくと言うものです。一時間おきの写真データを作りました。24時間後、蝋を溶かし、コーティングしていたところとむき出しのところの溶け具合を検査したものです。水、砂糖水、缶コーヒーにおいてこの実験では歯を溶かすことはありませんでした。(この理由は虫歯になる第4番目の理由のところで述べます。早まって砂糖水なるもの、砂糖入り缶コーヒーを飲んだりしないでくださいね)コーラ、な○ちゃん、ク○ー、トマトジュース、林檎ジュース、オレンジジュース、○カリスエット、アクエリ○ス、アミノ酸飲料などなど、全て歯を溶かしてしまいました。

■これら清涼飲料水のph値を調べてみました。(実名ですがごめんなさい)

 ●コカコーラ      2.75
 ●コカコーラ・ライト   2.92
 ●ペプシコーラ     2.72
 ●ダイエットペプシ   2.97
 ●ミツヤサイダー    3.18
 ●ファンタレモン    2.92
 ●アクエリアス     3.56
 ●アクエリアスレモン  3.70
 ●ポカリスエット    3.58
 ●ポカリスエットステビア  3.54
 ●午後の紅茶ストレートティ   5.53
 ●午後の紅茶ノンシュガー   5.75
 ●バヤリースオレンジ30%  3.78
 ●果汁100%リンゴ  4.03
 ●カルピス5倍希釈    3.48
 ●ヤクルト       3.60
 ●飲むヨーグルト    4.13
 ●ジョージアオリジナル   6.47
 ●ネスカフェエクセル(熱)砂糖入  5.45
 ●ネスカフェ(冷)砂糖入    5.36

さあ、どう感じられましたか?
これでは、飲めば飲むほど、歯は溶けて虫歯になる一方ですよね。数字は静かに物語っています。虫歯になる飲み物が、身体に良い飲み物なのでしょうか?
そして、歯だけが特別に溶けるのでしょうか?

スポーツドリンクは、もっとも体液に近い飲み物でアルカリ飲料と言いますが、手元にあるアクエリアスのペットボトルの空容器には、3種類のアミノ酸(アルギニン・パリン・イソロイシン)なるものが入り、さらにクエン酸も入っていると特別にわざわざ標記しています。これだけの酸が入ってアルカリ飲料とはこれいかに?ph値を見ても、アルカリとは決して言えますまい。

また、もっとも体液に近いと言いながら、ローヤルゼリー、アロエエキス、海藻エキスが入っていると大きな文字で良いことのように目立つように書いてあります。

あなたの体液の中にはアロエエキスが入っているんでしょうか?(笑)

西日本新聞社の佐藤記者が、知り合いの有名サッカー選手にきいたところ、スポーツドリンクは3倍の水で薄めなければ、試合中に飲むことは出来ないと言われたそうです。

さあ、これでもあなたは、清涼飲料水をがぶがぶと飲めますか?
これからの暑い時期、実験してください。一ヶ月、これらの飲み物を飲み続けると、まず歯肉が赤くはれ上がります。その後は、虫歯です。虫歯の後には何が起こるのでしょうか?

マクロビアンは当然こんなもの飲みませんよね。だから虫歯になるはずがないのです。そうそう、今流行の黒酢なるものも、そうとう危険ですよ!お気をつけて

マクロビアンは虫歯にならない、はず。その4

2006年06月23日 14時15分21秒 | ブログ内歯科相談
虫歯になるその理由2.について。

最近口呼吸の方が増えました。

まず、アレルギー性鼻炎により鼻呼吸が出来ない人。食生活の影響を受けた身体の退化病による鼻腔の気道が狭くなり鼻呼吸できない人。糖類(陰性)過多による口唇の緩み、腸・大腸の弱りからくる口唇の腫れ・膨張などで厚くめくれ上がり口唇力が低下し緩むためいつも口を開いている人。

などなど。そういえば最近の化粧品のCMに登場するモデルさんはほとんど唇がぽってりと厚く(セクシー?)なっている人の起用が多いですよね。そして、わざとかどうか少し唇を開き気味に流し目を送ってきます。あぁ~、甘いものがやめられないんだろうなぁ。

昔のモデルさんは笑うときゅっと締まったピンク色の歯茎と相場が決まっていましたが、最近は歯茎が赤く腫れ上がって、タバコのせいで黒く色素が沈着した・・という方が多いですね。(残念~)

で、前回に書きましたが、口呼吸となると口腔内は乾燥しPHが下がってきます。つまり、虫歯になりやすい環境となるわけです。前歯など特に気をつけてください。(ついでに申しますと、口呼吸をしていますと、前歯が突出し、つまり出っ歯になります。)

この件に関しましても、マクロビオティックを実践していく中で数年で問題解決となりますから、マクロビアンはやっぱり虫歯になりませんね。玄米をよく噛むことは口唇力アップにもつながりますし、大腸などの臓器を健康にしてくれます。また結果としてアレルギーが改善され鼻腔の気道がしっかりと開いてきます。

そのことによって口呼吸はストップし正常な鼻呼吸を得られ虫歯の元となるPHの低下が予防できるわけです

マクロビアンは虫歯にならない、はず。その3

2006年06月22日 20時48分13秒 | ブログ内歯科相談
皆さん、何故虫歯が出来るのかご存知ですか?

まさか、槍を持った虫歯菌が歯をつっ突いて虫歯ができる?なんて思ってはいないでしょうが、でも実際のところ何故虫歯が出来るのか知らない方のほうが多いようですね。

虫歯はお口の中のPHが5.4を切って酸性の状態が続くとき、発生します。つまり、PH5.4から歯が溶け始めるのです。

では、何故お口の中のPHが下がってしまうのでしょうか。

考えられる理由として・・・。

1. ストレス(口が渇く状態)により唾液(アルカリ)の分泌が低下し、口腔内を  酸化させてしまう。

2. 口呼吸により口腔内が乾き酸化させてしまう。

3. 酸性の強いものを飲食する。

4. 糖類を摂取した時。

それぞれを考察してみましょう。

まず1.について。極度のストレスを表現するとき、「口渇」という言葉を用いますが、人はストレスを感じたとき口の中はカラカラになり「喘ぎ」「灼熱感を抱く」ようになるわけですが、言葉が表現している通り口の中は水分が干上がり、結果として酸化を始めます。酸化している口腔内では、糖類などの摂取がなくともPHが下がり歯が溶けるという現象を起こします。
すっぱい梅干を食べたりレモンを食べたりたりすると条件反射で唾液が出てくるのは、口腔内を酸化させないためのホメオスターシス(恒常性)の働きなのです。ストレスを受けるとこの唾液の緩衝能が低下し、口渇となるわけです。

さて、どうして人はストレスを受けるのか?独断と偏見で考察すると、ストレスを受けやすい人は、血糖値の上がり下がりが激しい人となります。血糖値が急激に上がると膵臓からインスリンというホルモンが大量に放出され、結果、血糖値は必要以上にさがり低血糖を起こします。低血糖を起こすと、私たちの身体は、血糖不足を感じ肝臓に貯蔵しているグリコーゲンを取り出しブドウ糖に変えて血液の中に送り込み血糖の調整を行います。このグリコーゲン、どうやって肝臓から取り出すのでしょうか?実は体内にアドレナリン、ノルアドレナリンを放出させ、その刺激でグリコーゲンを取り出すのです。つまり、常に血糖値のバランスを崩している人は、日常的にアドレナリンやノルアドレナリンを体内に放出していますから、ちょっとしたことに感情の起伏を表してしまいそれがストレスとして出現するのです。

マクロビオティックを実践していくと、まず低血糖を起こすような現象が起きないためストレスフリーとなり、口腔内の口渇が起きることなく、虫歯を起こすことは考えにくくなる訳ですね。

では続きの考察はまた、明日。

マクロビアンは虫歯にならない、はず。その2

2006年06月20日 20時40分10秒 | ブログ内歯科相談
昨日の書き込みで、久司系マクロビアンを敵に回してしまったと(笑)周りで心配の声が聞こえます。

いいえ、決して批判をしようとしているわけではありません。診療室で毎日患者さまを診ていますと、虫歯になる人、歯槽膿漏になる人の食生活にはやはり共通する問題点が見えてくるのです。

私たちが歯科の立場でマクロビオティックを選択したのは、はっきりと玄米を食べることと砂糖を一切取らないの2点において正しいと感じたからです。

そして、歯科だからこそできる係わり合いを大切にできる(つまり皆さんが健康で喜んでくださる)のがマクロビオティックの食事法だったのです。
私たちは、ストイックに上記2点に関して決して曲げることのないものとして捉えてきたところがありますので、この点に妥協点を見出すつもりがないのもちょっと強引に聞こえるゆえんかもしれません。

マクロビアンだって、虫歯になってもいいし、お病気になっても何のお咎めがあるわけではありません。現に私だって、ちょっと気を緩め邪食が続くと風邪を引いたり熱を出したりするわけですから・・・。でも、虫歯にはならないのです。歯をそんなに磨かなくってもです。

これは、やっぱり糖類の選択と摂取の仕方にかかわってくるのではないでしょうか。

話は反れますが、マクロビオティックが宗教と違う点は、「絶対」がないところではないでしょうか?
ノンアニマルといっても、場合によっては白身なら、川魚なら、貝類なら、有精卵ならと箍をはずします。ノンシュガーといっても、米飴なら、甘酒なら、メープルシロップなら、甜菜糖なら・・・。
そこに落とし穴があるのです。誰が箍をはずし、誰が許容するのか。
桜沢先生の教えでしょうか?
いいえ、私(あなた)自身なのです。

あなたは、岩石のような意思の強さをお持ちですか?

米飴なら、米由来だからいいのよ、いいのよ、いいのよ・・・。知らず知らずのうちに糖類の取りすぎになっていやしませんか?

この続きはまた明日。


マクロビアンは虫歯にならない、はず。

2006年06月20日 00時04分01秒 | ブログ内歯科相談
マクロビオティックを実践していても、虫歯になる方が結構いらっしゃいます。
「おかしいなぁ・・・」

本当に桜沢先生が提唱したマクロビオティックの実践者であれば、マクロビオティックに出会う前に出来た虫歯か、砂糖の害を身を持って実験をされるよほどの方でない限り虫歯になることはありえないことです。(お口の中が虫歯が始まる数値ph5.4を切る酸性状態に追いやられるようなストレスを受けた場合は別ですが・・)

しかし、私の知る限りでは相当の方が、しかも指導者の立場の方をもが虫歯、歯槽膿漏というおおよそ考えられない問題をお持ちでいらっしゃいます。

なぜ?

考えられる理由としては、マクロビオティックを実践していない、ということに尽きます。

「ドキッ」としたツクロビアンは大丈夫です。「ハレの日がちょっと多かったんですよねぇ、ね、ね」。早々に虫歯を治療して、今後は精進なさってください。

「えぇっ?」と声にでてしまった陰性のあなた(口が開くのは陰性な思いです)、何故陰性体質なのか?一番の原因を考えてください。


小児科医の真弓貞夫先生も、玄米菜食をしていれば歯を磨かなくっても虫歯にはならないとまで豪語なさっています。(まぁ、ブラッシングはして欲しいですけれどねぇ・・・)

特に、いまどきのクッシー系マクロビアンは要注意です。久司マクロスイーツは甘アマ過ぎですね。久司先生の教えをゆがめて解釈してはないでしょうか?


そうです。糖類の取り方、選択のしかたで虫歯を作るマクロビアンになってしまうのです。

甜菜糖、メープルシロップ、黒糖、蜂蜜などなど・・・。(毎日の野菜ジュース、果実ジュース、果実もそれ自体がph4を切りますので注意。黒酢なんて危険。)

甘味は出来るだけ、米由来のものを少量、ハレの日に。

この原則こそ、桜沢先生が提唱されたマクロビオティックです。メープルシロップなどは白砂糖よりはマシというレベルのものです。
このことがウソかホントかはあなたのお口の中に答えがあります。
虫歯、歯肉炎(歯肉の腫れ・・・膨らむ力は陰性)、歯槽膿漏があるマクロビアンの方は、よく考えてください。歯が溶けるような食事が正しいかどうか・・・。
次回、砂糖の話につづく)

3mix-MP法ってどんな治療法ですか?

2005年10月20日 07時50分26秒 | ブログ内歯科相談

Q.3mix-MP法の詳細を教えて下さい。

A.3mix-MP法とは、虫歯の治療に使うものです。簡単に言えば、3種類の薬剤(抗生物質など)を用いて軟化した象牙質を硬化させる事ができるので、大きく削る事がなく無痛歯科治療として使用されています。                (http://www.3mix-mp.com/01_hanokaibou/index.htm)ご参考に。

 当院では、重度の虫歯の方で、神経にまで達し神経を失いかねない場合に限って使用しています。
 
 この方法は、無痛でしかも他力本願(対症療法)で歯の再生を目指すもので、患者さまにとってはお手軽、お気軽になりがちで、本来の虫歯予防の観点から行くとお口の環境を変えようと患者さまご自身の努力が望めない場合が多く、その歯を治療しても又別な歯に問題を起こしてしまうことが予想されます。
 
 ですから、何でもかんでもこの方法を用いる事については、賛成いたしかねます。主治医の先生とよく相談をして治療に当ってください。