マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

羹のコース<洋のスイーツをマクロビオティックする>講座

2011年03月03日 20時35分48秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
無何有庵の定期講座の応用編<羹のコース>の最終回を開催いたしました。
今回は<洋菓子をマクロビオティックする>をテーマに、
マクロビオティックの食事法のキャパシティに反しない素材を用いて、洋菓子を作るという講座です。

ケーキと言えば卵、生クリーム、砂糖など、マクロビオティックではあまり使わない食材が中心になりますが、それらを使わなくっても、美味しいケーキが作れます。

もちろん、松見歯科ですから、甘み素材は玄米甘酒、米飴のみ。
ドライフルーツは少しは使いますが、メープルシロップや甜菜糖、アガベなどは使いません。

巷ではマクロビオティックスイーツに欠かせないというのが甜菜糖、メープルシロップですが、
これは本来のマクロビオティックとは言えないと考えています。

糖類にうるさい松見歯科です(笑)。

でも、一週間に1回のおやつ(甘いお菓子、飲み物、果物、パンをひっくるめて)に楽しんでいただけるような洋菓子を作りました。





























今回のランチはカレーバーグ。

写真撮る前に、つい、食べちゃいました。
食べさしの写真ですみません。


















お菓子 スイーツ 洋菓子 ケーキ 生キャラメル タルト パイ マフィン フロランタン ケークサレ マカロン スイートポテト 焼きリンゴ クッキー クラッカー スチームケーキ チョコボール チョコトリュフ ブラウニー マクロビ 野菜 オーガニック ナチュラル 子ども 手作り   








にぎり寿司講座@横浜青葉台

2011年03月03日 15時31分11秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
マクロビオティックでにぎり寿司?って思われるでしょうが、
まったく魚介類を使っていません。
お野菜中心。
あっさりしてますが、いやいや、結構にぎり寿司です!

無何有庵の羹のコースで人気のメニューです。

横浜のMY Kichen青葉台教室で、開催させていただきます。

●海の幸をマクロビオティックする。

日 時: 3月11日(金)10:30~14:00 
参加費: 5000円



*もどき寿司8貫とお味噌汁orお吸い物、デザートを作ります。(マグロ、イクラ、貝柱、うに、鮑、うなぎ、エビ、数の子 風のお寿司です)



お問い合わせ、お申し込みは e-mail: my-kitchen●drive.ocn.ne.jp
までご連絡ください。●は@にかえてメールしてくださいね。
ご参加お待ちしております





















横浜 青葉台 マクロビ 野菜料理 玄米菜食 アニマルフリー SUSHI 料理教室 自然住宅 チルチン人 暖炉 薪ストーブ 香川 高松 歯医者  


バンザ~イ!

2011年02月09日 09時24分32秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
月曜日のこと。

ミツバチからのメッセージのゲスト、竹下先生から出演の決定のご連絡があり、
コープ自然派の大川理事長、JA香川中央会連合会の宮武会長と、ご依頼しておりました皆さんが全てご快諾くださり、思わず主人と・・・



そして、こちらは



「シェ~」でしょうか・・・?



















ペット 芸 ぽちたま 猫 ミツバチ ネオニコチノイド オーガニック 自然食 料理教室 マクロ 香川 高松 歯医者

マクロビオティック料理教室<羹のコース(応用)>第10回

2011年01月13日 10時12分21秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
羹のコースでも人気のテーマ<和のスイーツをマクロビオティックする>を開催いたしました。

このスイーツカリキュラムがやってくると、いよいよ羹のコースの仕上げな感じです。
あとは洋のスイーツで最終回となります。

松見歯科では、甘いものは週に1回(パン、果物、ジュース、お菓子など含みます)と決めていますので、このカリキュラムはみんなが待ちに待った解禁日です

和菓子は、洋菓子に比べて添加物が少ないので、素材のおいしさをそのまま味わうことができますね。
今回は甘味は玄米甘酒、米飴(香川のぎょうせん飴)、デーツ、レーズンでした。
添加物は天然重曹、アルミフリーのベーキングパウダーです。

油も殆ど使いませんのでヘルシーですね。

今回は、荻田先生、中原先生の素敵なアイディアで、かわいい創作和菓子となりました。





桜せんべい





椿だんご





きんつばギフト



あれこれあんのベリーヌ



あわ善哉



うさぎ甘酒まんじゅう



いちご大福



花びら餅



どらやき



稗ドーナツ



雑穀ご飯せんべい



焼き芋シナモン

以上12品作りました。


おいしかったですね。
来月は、マクロビオティックの洋菓子を作りますよ。
ロールケーキやパウンドケーキ、クッキーやブランマンジェ、クレームブリュレなどなど、こちらも楽しみです。
単発参加もお受けしておりますので、興味のある方はご参加くださいませ。

















無何有庵マクロビオティック料理教室<羹のコース>和菓子

2010年12月29日 16時00分17秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)

羹のコースはお料理のレパートリーを広げ、創作力もついて、食材を見てからオリジナルなレシピのアイディアがあふれてくるようにご指導いたしております。

新春の内容は<和菓子をマクロビオティックする>をテーマに、砂糖フリー(甘味は米飴、玄米甘酒、ドライフルーツ、果物のみ使用>で乳製品や卵などの動物性の食材も使わず、ケミカルフリーな自然素材を使って和菓子を作ります。

今回は、15品ほど作る予定です。

和菓子の定番から創作的なものまで、オリジナリティあふれる和のスイーツをつくりますよ。講師の荻田先生、中原先生との打ち合わせで、今までの内容をさらにかわいくアレンジしたり、盛り付けも変えたりと、見た目も美しいものにリニューアルいたしました。是非、お楽しみくださいませ。

日 時 2011年1月11日(火)
    10:00~15:00予定
    (多少ずれ込む時もありますのでお時間にゆとりを持ってご参加下さい。)

参加費 7000円
    (通常の教室よりも品数が5倍ほどになりますので、ご了承下さい。)

一回のご参加で和菓子の色々が作れるようになります。
レギュラーの方もいらっしゃいますので、単発のご参加には限りがあります。
お早めにお申込みくださいませ。

お申込みは松見歯科診療所 098-881-2323 メディカルコンシェルジュ加藤まで。




















羹のコース(応用)第9回、開催いたしました。

2010年12月17日 17時46分44秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
昨日は、月に一度の開催のマクロビオティック料理教室<羹のコース>の第9回目でした。テーマは、<ソース、ドレッシング、タレ>です。
植物性の材料から21種類+鉄火味噌を作りましたよ。



鉄火味噌は牛蒡、人参、蓮根を吹けば飛ぶぐらいに超微塵に切ったものを油で炒めて八丁味噌を加えて、鍋底にこすりつけるようにしながら陽性の火を入れていきます。
ぽろぽろのそぼろ状になったら、空気を入れるようにして細かなフレークにしていきます。



お猪口の肌についた小さな小さな粒が見えますか?
これくらいの超微塵切りです!
皆さん、一生の思い出になる実習です。



出来上がりはふんわりおいしく出来ました。



ソースもいろいろですね。
最近は荻田先生と中原先生にお任せしておりますので、
いったいどれがどれだか私にはわかりませんが、どれも美味しいものばかりでしたよ。



ソースを使って、お皿に絵を描く練習もいたしました。

お料理をおいしく彩るソースは、使い方によってはアートにもなります。
見た目も大切ですものね。



今回も、季節のお野菜をスチームしたり、焼いたりして、ソースをつけていただきました。



玄米おむすびは、焼きおむすびと塩むすびです。



野菜に、野菜のソース。



スープは残り物野菜でちょちょいと作ったものですが、とってもおいしかったです。

今回も、ご馳走さまでした。













マクロビオティック料理教室<羹のコース(応用)>第8回

2010年11月25日 23時55分38秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
今日は、羹のコースの第8回目を開催いたしました。

テーマは「豆をマクロビオティックしよう」でした。

10種類の豆を使いました。

●ひよこまめ
●小豆
●大豆
●青大豆
●赤隠元豆
●白隠元豆(銀手亡)
●黒豆
●レンズ豆
●トラ豆
●空豆

小豆とレンズ豆以外は前日から浸水しました。





ひよこまめの玄米ボール



チリコンカン



マッシュ大豆のコロッケ



黒豆ペーストの生春巻き



白いんげんのマッシュサラダ



かき揚げ



ビーンズカクテル



醤油豆



赤隠元と蓮根のハンバーグ



小豆のドレッシング



青大豆の玄米ドリア



レンズマメのスープ



白いんげんと蕎麦のモニコドモンブラン



小豆のきな粉ボール



黒豆のココアパンケーキ



小豆茶



黒豆茶


以上豆尽くしでした。

お豆さんは本当に可愛らしくて、もっと、食卓に登場させたくなりました。
トラ豆なんて、かわいすぎです。












無何有庵マクロビオティック料理教室 定期講座<羹のコース(応用)>第7回

2010年11月04日 18時11分55秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
10月28日に、羹のコースを開催いたしました。
今回は乾物がテーマでした。



乾物って案外使えていなかったりしませんか?

高野豆腐や麩、切り干し大根やかんぴょう、湯葉、干ししいたけ、麺類、きくらげや海藻類などなど、日本には一杯乾物がありますね。

マクロビオティックをはじめて、乾物を使う頻度がとても増えました。

そして、高野豆腐一つとっても、いろいろに使えることを発見いたしました。

乾物だけでこんなにお料理ができるんですよ~。

今日はご参加のメンバーの息子さん(20歳)が顔を出してくれて、味見をして帰ってくれたのですが、ふつ~に美味しいっていってくれました。
イケメンのカッコイイ、イマドキの青年なのに、麩とお豆腐で作ったティラミスを「んっま♪」と小さな声でつぶやいてくれたのを聞き逃しませんでしたよ~!!

どれも、美味しくてぺろりと平らげてしまいました。



車麩の治部煮



高野豆腐のエスカベーシュ



ラフランスと切り干し大根の甘酢 



無水煮牛蒡の昆布巻き



蓮根ボールのイガ栗揚げ



豆腐の湯葉包み



玄米ビーフンサラダ



きのこのチャーハン



地のりの玄米おむすび・圧力鍋&ぢわもん鍋炊き



地のりのスープ 

 

お手当ての椎茸スープ



白きくらげと棗のコンポート



もち麩の豆腐ティラミス


以上、13種類を作りました。




今日の講義は、<五行>について。
特に<水>についてのお話をいたしました。
ここ二、三日でグッと寒くなりましたので、冬の季節の養生をお伝えいたしました。

<五行>は、とりあえず丸暗記してください。
そして、相生、相克の関係を知りいろいろな日常のことを当てはめていくと、必ず自由に使いこなせるようになりますよ。

陰陽だけでは判断できないことも、五行で考えるとなるほど~って納得できて、
そこから、陰陽も見えてきたりします。

是非、おぼえてくださいね。














マクロビオティック料理教室<羹のコース(応用)>14期生の受付

2010年10月17日 14時14分53秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
『羹(こう)』とは、道元禅師が書き記した<典座教訓(てんぞきょうくん)>の中にその意があらわされておりますが、「おかず」という意味です。

「おかず」といっても、決して奇を衒ったご馳走ということではありません。
季節の中で陰陽のバランスをとりながら、召し上がる方がココロからホッとし、活力とならなくてはなりません。

道元禅師は「食べる人の事だけを思って料理を作ることに専念することが、典座(料理を作る修行僧)の仕事(修行)」となることを説いています。
そして、とても高い位を授けました。

台所に立つ人が、それが自分のためだけであっても、食をおろそかにしない姿勢は
食事を作るということが全て心身の成長となり、自分を高めていくことになります。
それが、この世においての役目を全うすることにもなるということです。

<羹のコース>は、おかずのバリエーションを広げる目的もありますが、
コースの名前は、典座のココロをウツシ、伝えていきたいとの思いからつけられたものです。

かといって、精神修行を目的にするというわけではありませんよ(笑)

内容はマクロビオティックをさらに楽しく広げていけるように、お料理のレパートリーをしっかりと学んでいただける特別カリキュラムです。
肉魚、卵、乳製品、砂糖などから解放されるマクロビオティックのお料理は、厳選された素材のみを使用しますので、その中からお料理を創造するのはとてもクリエイティブでエキセントリックです。世界のセレブたちを虜にするのが良くわかります。
ワクワクしながら美味しさと健康を生み出していくマクロビオティックのお料理の数々を体験していただきます。
これから、仕事に活かしたい方も、マクロビオティックの可能性にきっと胸を躍らせることでしょう。

毎回10品~20品におよぶメニューの数々。カテゴリー別に深く掘り下げていきます。
お手当ての内容だけで、食養講座となるものです。
たくさんの皆さんが、できるだけご負担のかからないように、また、長期に渡る学びとならないように、すぐ実践できるマクロビオティックに出会うチャンスとなるようにお手当てのカリキュラムを組みこんでおります。


ご参加くださった方からは、こんなにお得な教室はないと絶賛していただいております。

羹のコースの様子やお料理の内容はこちらをご参照ください。

13期から半年12回のコースを一年12回に延ばしご参加しやすくいたしました。
14期のクラスは、13期の後期と合同となります。
先輩達の上達振りを見ながら学べますので、とても勉強になると思います。




羹(こう)のコース(2010春夏)応用 毎月第4木曜日(第4で無い場合もありますのでご注意ください) 10:00~16:00




■第1回(第7回)  10月28日(木)
乾物をマクロビオティックする。

海藻、きのこ、麩、高野豆腐、切り干し大根などを使った様々なメニューを実習いたします。

●お手当て《椎茸スープ》


■第2回(第8回)  11月25日(木)
豆類をマクロビオティックする。

様々な豆を使い、豆料理の達人になります。

●お手当て《鯉こく》
(但し、活き天然鯉の調理実習はご参加人数が8名以上の場合のみの実施となりますのでご了承願います)


■第3回(第9回)  12月16日(第3木曜日)
ソース、ドレッシング、たれをマクロビオティックする。

様々な雑穀を自由自在に使ってバリエーションやアレンジ力のつく品々。

●お手当て《鉄華味噌》


■第4回(第10回)  1月 27日(木)
和のスイーツをマクロビオティックする。

和風スイーツの基礎を集中講座いたします。

●お手当て《小豆茶》


■第5回(第11回)  2月24日(木)
洋のスイーツをマクロビオティックする。

洋風スイーツの基礎を集中講座いたします。

●お手当て《望診法》


■第6回 4月21日(第3木曜日)       
玄米をマクロビオティックする。        

主食からデザートまで、全て玄米を使って料理します。
玄米完全使いこなし術をマスターします。                                                  

●お手当て《玄米クリーム》《玄心》          
       


■第7回 5月19日(第3木曜日)        
出汁、スープをマクロビオティックする。     

和洋中の出しの作り方、植物性出汁のいろいろを使って様々なお料理を作ります。

●お手当て《甘い野菜のスープ》



■第8回 6月16日(第3木曜日)       
野菜をマクロビオティックする。    

葉物、根菜、果菜を使って、煮る、蒸す、揚げるなどの調理法を完全マスターします。

●お手当て《里芋パスタ―》


■第9回 7月22日(第3木曜日)                
雑穀をマクロビオティックする。      

雑穀を使った主食、さまざまなおかずを作り、お料理のレパートリーを広げます。
                                           
●お手当て《大根干葉湯》                


■第10回 8月18日(第3木曜日)        
フェイクフィッシュをマクロビオティックする。

植物性の食材で魚介類の雰囲気を楽しく創作いたします。

●お手当て《枇杷の葉の温灸、蒟蒻温シップ》

     
     
■第11回 9月30日(第5木曜日) 
フェイクミートをマクロビオティック。        

ベジタブルな材料で肉風料理を創作いたします。
 
●お手当て《コーフー》


■第12回 10月13日(第2木曜日)

卒業制作、パーティ。




<ご参加に当って>

このコースは、マクロビオティック料理の経験のある方を対象としています(未経験の方は、飯のコースの第1~3回、理のコースを受講なさってください。陰陽テキストブックは2,500円でお分けいたします)。

マクロビオティック料理の基本を踏まえ、毎回10品~20品ほどを実習。

デザート、お手当てまでしっかり学べる上級~師範、料理講師レベルのレシピをご指導します。
通常の料理教室ですと4品程度のメニューですが品数が多くなりますので
ご参加人数により終了時間が遅くなるときもございますので、余裕を持ってご参加くださいませ。

受講料は、品数からするとかなりリーズナブルな設定にいたしておりますので、ご参加人数が5名を切る場合は開催を見送りとさせていただきますのでご了承願います。



全12回・1年、歯科診療を受診される方は60,000円/1回5,000円、受診されない方は72,000円/1回6,000円となります。)単発での受講も受け付けています(1回7,000円)。税別。開始10分前に集合してください。できるだけ歯科受診の上の受講を頂き、総合的な健康管理をお薦め致します。

補講につきましては、次回の同カリキュラムのご参加のみお受けできます。
詳細は松見歯科診療所 087-881-2323 受付窓口にお問い合わせくださいませ。








無何有庵マクロビオティック料理教室 定期講座 <羹のコース>第6回

2010年09月30日 20時39分45秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
今日は、羹のコース(応用)の第6回目を開催いたしました。

今回のテーマは<畑のお肉をマクロビオティックしよう>でした。

座学では、お肉をたべることについてのお話でした。
もしあなたが、山で一人っきりで住むことになり、食べるものが、イノシシの肉と鹿の肉しかなかったらどうしますか?という質問から始まりました。

生きるということは食べることです。
命をつないでいくということです。

38億年まえに、細胞を一つしか持たない小さな命が、その体の中に葉緑体やミトコンドリアを包括し、共存する生き方を選択した植物と、体の中で栄養を合成することができずに、自分以外のものを食べることで生きる選択をした動物に分かれていきました。

たった1個の細胞が、約60兆個もの大きな細胞の集合体として進化を遂げた人間ですが、生きるスタイルは38億年がたった今でも変わりがありません。
つまり「他者」を「自分」の体という核の中に取り込み、消化し、同化させて「他者」を「自分」に化えることで生きているのです。

それでは「他者」とは何でしょうか?

地球に生まれた生命体は、まず、自分の力で栄養を作り出せる地に足をつけた生き方のできる植物が歴史の一歩を踏み出しました。
私たち人間の祖先は、その植物を補食することで
生きるための栄養の恩恵を受けたのです。

「他者」とはつまりのところ、植物のことなのです。

植物は、動物に食べつくされてしまっては絶滅してしまいます。

植物も動物も、この世に生命として誕生してからは、繰り返し繰り返し、生と死を引き継ぐことが宿命として決められました。
誰も変えることの出来ない、法則なのです。

ですから、食べられないような工夫をしてきたのです。

動物は、植物の抵抗(進化)を受けて、果敢にも挑み続け、抵抗されても抵抗されても追いかけて、ついには海から陸上へと這い上がることができたのです。

呼吸はエラ呼吸から肺呼吸へと変化しました。
生のリレーは、子孫を残すための工夫もしました。

海の中では、それはたくさんの卵を産み落とし、子育ては温かくも厳しい母なる海に任せました。自然という多くのリスクゆえに卵の数はそれは無数でした。

陸に上がった私たちの祖先は、両生類とか爬虫類とか呼ばれてきましたが、かれらは子孫の残し方に変化を起こしました。

亀は海から陸に上がり、砂浜に深い穴を掘り、そこにピンポン玉のような硬い殻に覆われた卵をたくさん産んで、砂の中に埋めます。その数は魚ほどの無数ではありません。
小亀が孵化するまでは、砂と殻に優しく守られますから。

さらに、大恐竜時代が絶滅の危機に襲われ、わずかに生き残った生命体は、哺乳動物の形を持ちました。

哺乳動物は、卵を母親の体内に保護する能力を身につけました。
その能力は人間という進化の最後尾にいる今に至っております。

「動物」である人間は、他の「動物」を食べることは、ある意味「自分」が「自分」を食べることとなります。いわゆる共食いです。

私たちは日常的に猿を食べる習慣はありません。
それは何故か?
あまりにも「自分」に近いからです。

では、牛や豚はどうでしょうか?

人間は進化したとは言え、子孫の残し方は同じ方法です。
かなり「自分」に近いといえるのではないでしょうか?

マクロビオティックで動物食は進化の遠い魚とかせいぜい鳥までと言われるのはこんな理由があるからですね。

成長の過程でいうと、私たちが動物食を必要としたのは、胎児期から乳児期の期間です。わずか3年と思われるかもしれませんが、1個の細胞から多細胞の人間として、自分で補食できる(乳歯が生え揃う)までの壮大なドラマは30億年に相当するといわれるくらい長い長い宇宙時間なのです。
この30億年の記憶の再生をたった3年で成し遂げようというとてつもないプランですから、この期間は、お母さんの血液(胎盤から胎児に送る血液、乳児期の母乳)という究極の肉食が成長を助けます。

その後、細胞が60兆個にまで成長する20歳くらいまでは、計画的なたんぱく質の補給は必要かもしれません。

しかし、20才になり細胞がマックスまで分裂することが出来た後(本来生えるべき親知らずもようやくこの頃に萌出することになっています。)は、本来「動物」としての「他者・・・植物」を捕食して安定をはかるのです。そして、寿命という運命に従いながら、最期は還元されていきます。つまり分解され、単細胞に戻るのです。




さあ、始めに提起した質問に応えてみてください。

あなたがどうするのかで、マクロビオティックがいわゆるマクロになることができる分かれ道かもしれませんね。


今日のお料理は、荻田先生と中原先生がご指導くださいました。
私は試食させていただく、お得な役割です。
美味しくいただき、ご馳走様でした。








お料理全体。



蓮根の水餃子。



ドライマーボー丼



手羽先の甘酢あんかけ風



トンカツ風



細切り肉の生春巻き風



蓮根と大豆タンパクのミニハンバーグ



牛蒡の肉巻き風トマトソース煮込み



コーフーと蒟蒻の煮込み



固まり肉のすき焼き風



蓮根の肉詰め



焼きコーフー



切干大根の戻し汁で煮込んだ牛肉の時雨煮風



車麩の角煮



麩と白玉粉のソーセージ



切干大根のサラダ

以上でした。

今日はいつになく濃いお味となりました。
肉って(畑の肉だけど・・・)陽性だから?
なんて声もありましたが、これまでに同じテーマでしたときよりもしょっぱい感じ。

このところ急に寒くなってきたのがこれほどまで、皆さんの味覚に影響するとはびっくりでした。

超猛暑でかなり陰性なものを志向してきた上に、いきなりの陽性志向となると、
かなりマクロビオティックを駆使してお料理しないと
体が右往左往してしまいそうですね。

皆さんもお気をつけくださいませ。


























無何有庵マクロビオティック料理教室 定期講座<羹のコース(応用)>第5回

2010年09月21日 18時51分32秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
重ね重ね(笑)遅ればせの記事となりますが、8月26日(木)に羹のコースの台5回目を開催いたしました。

写真、ダウンロードする方には(宿題レシピ作りのため)大変お待たせいたしました。
ごめんなさい。

今回は<海の幸をマクロビオティックする>がテーマでした。



毎期、人気の握り寿司を作りましたよ。



人参の蒸し煮のペーストと豆乳で作ったエビ



白身魚のナゲット風



ちょっと落書き



タピオカのいくら風



豆腐のうなぎの蒲焼封



人参と豆腐のたらこ風



牛蒡の田作り風



エリンギの貝柱風



トマトのマグロの漬け風



アマランサスの数の子風



まいたけの牡蠣フライ風



フレークサーモン風の押し寿司



デザートは、マクワ瓜の甘酒ソース 雑穀シリアルのチュイール添え

以上美味しく頂きました。

トマトの漬けにぎりにはこんなご感想もいただきましたよ。

100%植物性の海鮮にぎり、おいしかったですね。
もどき料理はきらいって方もいらっしゃると思いますが
楽しくおいしく、マクロビオティックならこんなことができるんだっておもっていただければうれしいですね。















鯉こくを作ります。

2010年07月09日 10時54分31秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
無何有庵マクロビオティック料理教室<羹のコース(応用)>で、
久しぶりの<鯉こく>の実習をいたします。

天然鯉を活きたまま捌き、大量の牛蒡の笹がきと一緒に長時間焚き上げたものです。

造血の効果が高く、古くから、母乳の出が良くなるといわれてきました。

何度も作ってまいりましたが、そのたびに鯉こくのパワーを感じます。
無何有庵でも、ここ数年、年に1回開催できればラッキーな講座ですので、ご興味のある方は、この機会にぜひご参加くださいませ。


☆募集時のご案内は下の通りでした。

■第5回  8月26日(木)        
フェイクフィッシュをマクロビオティックする。
植物性の食材で魚介類の雰囲気を楽しく創作いたします。
     
●お手当て《鯉こく》
(但し、活き天然鯉の調理実習はご参加人数が8名以上の場合のみの実施となりますのでご了承願います)



羹のコース今期受講者もしくは前期受講者に限っては、鯉こく実習受講(10:00~12:00)は実費2100円でご参加頂けます。
今期受講者で、必要の無い方は12:00スタートとなりますので、お時間のご確認をお願い申し上げます。

鯉こく実習+羹のコースを単発受講される方は、通常受講料6825円+@2100円となりますのでご了承願います。通常羹のコースのみの方は12時スタートで6825円で受講していただけます。

また、鯉こくのみの受講をご希望の方は、受講料4000円となりますので、ご了承願います。10:00~12:00のご参加になります。


鯉こくご参加の方で、9時頃からご参加できる方は、牛蒡の笹がきの量がとても多いのでお手伝いいただけると幸いです。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。


お申込み、お問合せは、松見歯科診療所 087-881-2323 受付 川田までご連絡くださいませ。




















 

マクロビオティック料理教室<羹のコース(応用クラス)>第3回を開催いたしました。

2010年06月25日 23時38分25秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
今日は、無何有庵マクロビオティック料理教室、応用クラス定期講座<羹のコース>の第3回目を開催いたしました。

梅雨真っ只中。湿の邪気で覆われている季節です。
この季節の養生について、陰陽五行の大極図からお話いたしました。

お料理は、今回のテーマは<野菜をマクロビオティックする>でした。

夏野菜など、ずらりと20種類以上。
陰陽を判断しながら、順番に並べるところからいたしました。

ここで皆さんに学んで欲しいのは、野菜の陰陽から、陰陽とは何なのかを推し量ってもらうことです。

陰陽は、絶対ではありません。

何かと比べて陰なのか陽なのか?

陰陽どちらかが、良くて、どちらかが悪いというものでもありません。

唯一つなるものから生まれた二つの極。
どちらも唯一つなるもの。

世界はひとつなんですね~。

陰陽に囚われず、
陰陽を使いこなすこと、陰陽を感じること。

でも、まあ、一度はガチガチになってください(笑)。
そこを通ることも、意味が大きいですから。

さて、今日もがんばりました。



美味しいお料理の数々、ご覧ください。






彩り夏野菜のテリーヌ



ポテトサラダのブロッコリースープのすり流し



きのこのスープ





本シメジと野菜のマリネ+茄子の皮のきんぴら+大根の皮のきんぴら



きゅうりと玉ねぎのすりおろしリンゴの膾



赤&黄パプリカのムース



焼きもろこしごはん+大根葉の醤油炒め



玉ねぎのグリル



ロータススチームドリア



焼きなすのビシソワーズ



スイートポテトの胡麻ドーナツ



針大根のズッキーニ巻き、玉ねぎと人参の梅酢ソース



たっぷり野菜のチヂミワッフル



ニラ醤油



梅ねぎ醤油



かぼちゃのマフィン



蒸し煮牛蒡の甘煮



蒸し煮大根の照り煮

野菜以外の素材は、小麦粉、米飴、リンゴ、米酢、醤油、塩、ごま油、菜種油、ソイマヨネーズ、豆乳、葛、寒天、BPでした。

夏野菜の素敵な役者が勢ぞろいでした。
ご馳走様でした。































無何有庵マクロビオティック料理教室<羹のコース(応用)>第2回 

2010年06月03日 22時03分48秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
5月20日は、羹のコースの第2回を開催いたしました。
何だかんだで、二週間近く記事のアップが遅れてしまいました。

今回は、<出汁、スープをマクロビオティックする>というテーマでした。

昆布や干し椎茸、野菜や、豆といった精進出汁を使って、和洋中、様々なお料理を作ろうというちょっと、実験的な教室となりました。






まずは出汁の種類と割合についてお話いたしました。
そして、混合出汁を作る前に、それぞれを味くらべいたしました。

昆布出汁に塩だけ、醤油だけ、塩・醤油で味をつけたもの。
干し椎茸出汁に塩だけ、醤油だけ、塩・醤油で味をつけたもの。
昆布と干し椎茸の混合出汁に、醤油だけ、塩・醤油で味をつけたもの。

9種類の出汁をそれぞれ、味見いたしました。



野菜屑をオーブンで空焼きして、スープを取ります。



写真を撮り忘れてしまいましたが、炒り大豆や切り干し大根の出汁も作りました。

それらの出汁を使ってたくさんのお料理を仕上げましたよ。





今回もたくさん作りましたね。



寿司揚げに玄米ごはんとカボチャのマッシュなどを入れて揚げ焼きにした巾着にトマト風味のスープでいただきました。



玄米焼きおむすびに春雨で作ったふかひれ風スープをかけました。



甘い野菜のスープの野菜屑を使った甘い野菜の寒天よせ。



切干大根と取れたての生わかめをさっと湯通しして二杯酢で和えた酢の物。



切り干し大根の出汁で作った大豆タンパクの時雨煮。



小松菜と焼き椎茸のお浸し。



干し椎茸や残り野菜とスープを寒天と屑で固めて包んだ小龍包。



カボチャのポタージュ。



カボチャの和風プリン。甘味は一切いれず、上にかけたあんは野菜屑のスープに醤油と葛でつくりました。びっくりする甘さでしたね。



玄米ごはんのロールキャベツはトマトスープで煮込みました。



揚げ車麩の中華スープ



混合出汁と豆乳に玄米粉でとろみをつけた青梗菜のクリーム煮



打ち込みそうめんの白湯スープ



トマトスープパスタ



ラタトゥイユ



お手当てのめにゅーとして、甘い野菜のスープ



デザートはバニラウォーターのクリアジュレ


以上昆布、干し椎茸、混合出汁、豆、切干大根、屑野菜、バニラビーンズの7種類のスープをベースにアレンジして、17種類のお料理をつくりました。

みなさん、お疲れ様でした。




























マクロビオティック料理教室<羹のコース(秋冬)>卒業式(まだまだ続くのですが途中経過)

2010年06月03日 21時58分28秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
あとキャプションがまだですが、とりあえず写真だけでもアップします。


4月3日(土)は無何有庵マクロビオティック料理教室定期講座<羹のコース(秋冬)>第12期生の卒業制作&卒業式でした。

11時頃から順次集まりだして、盛り付けなどの準備をして、遠方(加古川)からの方など
もいらしたので、結局13時頃から試食が始まりました。

羹のコースの卒業制作は、ご飯、おかず、汁物、デザートで組み立てて、習ってきたことの集大成を発揮することが条件です。
もちろん、ソースなど、市販品、加工食品などは使わず出来る限り手作りをします。
甘味は米由来のものを使用。
出来るだけ、オーガニックな素材を使用する。
調味料は、古式製法のものを使用する。
という基本ベースを大切に作っていただきます。

早々に来られたIさんは、「自分でもこんなに作れるようになっているなんて、びっくり!レシピ無しで、次々できるから、めちゃめちゃ嬉しかった。我ながら凄いってちょっと自慢しそうです~」ってとても嬉しそうに語ってくださいました。

「とにかく楽しかった。はじめは大変やって思っていたけど、全然そんなことなくって、むしろ楽しくて楽しくて!」そんな風に仰る方もいらっしゃいました。

「前日早くに寝て、夜2時に起きて作りました」という方も。

「朝早くから、頑張っていたので、主人が洗い物を担当してくれました」

「主人が、メニューカードを一生懸命作ってくれたんです」

「お孫ちゃんが、一緒に作ってくれました」

などなど、作品にはその方その方のストーリーやヒストリーがあるんですね。
だからこそ、卒業制作は、とてもパワーがあって、皆さんの気持ちがこもっているんです。

今回も、素晴らしい大作が誕生いたしましたよ。





あきちゃん。
真剣な表情で・・・
かっこいい~。



「え?写真撮ってるの?」
でも、やっぱり笑顔が素敵です。



食器どれにしようかなぁ・・・



穀類をたくさん使って基本食を上手にアレンジしましたね。



玄米おむすびの<きんしゃり食堂>オーナーらしく玄米ボールがメインです。
お、のびるのぐるぐる、特製柚子味噌ですね。



里芋とジャガイモをマッシュしたもっちりほくほくコロッケ。ソースは根菜ベースで作りました。



もち黍と無水煮した人参と牛蒡を大根で包んだ、あっさり大根餃子。



コーフーを焼いてマスタード醤油で味付け。季節のアスパラも添えました。
美味しかった~。



切り干し大根と青菜、人参の和風マリネ。
これ、大好きです♪



デザートは和風に、牡丹餅と畑の蓬の白玉団子 黒胡麻ソース添え。
牡丹餅は柔らかな甘さで、作り手の優しさが伝わってきました。

あきちゃんの味付け、私好みだわ~♪



いつも黙々と動いて、万事スマートな中原あささん。
パン教室のnatural food klass te-maを主催されています。
今年からマクロビオティック対応のパン教室もスタートいたしました。



エスニックなコースに仕上げました。



大豆のチリコンカン&三年番茶玄米ごはん



きんぴら牛蒡の玄米粉クレープ巻き~白胡麻ソース~



小豆カボチャと玄米のペッパーコロッケ



彩美な野菜と麦のエスニックスープ





天然酵母のコーンブレッド&ひじき蓮根とアボガドのディップ





くるみのバナナケーキ&レーズンクッキー



どれも、大人の味わいで美味しかったです。
盛り付けも洗練されていましたね。
ご主人が一生懸命書いてくれた、メニューカードが輝いていましたよ。





きんしゃり食堂のあきちゃんと同様、教室に通いながら自宅カフェ<玄季旬菜食堂こにこ>を立ち上げた猪熊けいこさん。
マクロビオティックに出会って、人生が本当に楽しく輝き始めたお一人です。
ご自身の体調管理も万全になり、定期健康診断も、全てクリアになりました。
何せ、飯のコース受講の半年間で七号食を3、4回やってのける素晴らしい女性です。
彼女の持ち味は、何といっても「おかあさん」のあたたかさです。

今回の卒業制作には、ご主人の協力がとても大きかったようです。
洗い物は全てご主人が担ってくださったそうで、いつもながら仲の良いところに当てられっぱなしです。頂く前から、ごちそうさまでした(笑)。



テーマは春のお弁当です。



春の香りを乗せた桜のお寿司。



干し椎茸に味を含ませて、具を詰めて焼きました。
あんかけにしていただきます。



牛蒡の蒸し煮と菜の花を板麩で巻きました。



蓬豆腐と土筆など。



竹の子のオーブン焼きとわさび菜のジェノベーゼ



ひじき蓮根ごはんの白菜巻き



里芋のコロッケ