読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

小春日和・東尋坊に立つ

2010年01月25日 | 国内旅行

加賀温泉郷・山代温泉へ
  金沢と加賀温泉郷は電車でわずか30分。あわただしく乗り込んだ電車で「蒸し
 あわび弁当」を食べる。値1,250円。蒸しあわびを使っているにしては安いなと思
 っていたら、案の定あわびは薄く切られ、思ったほど枚数は多くなかった。
 ま、それはいいだろう。珍しい、地元らしい駅弁を食べられたのだから。

 乗った電車は「サンダーバード26号」。かっこいい。Thunderは雷のこと、Thunder 
 Birdは北米インディアン伝説で「雷雨を起こすと信じられた巨鳥」をいうらしい。
 この地域、こんな時期に走らせる特急の名称としてはどんなもんだろうか。
 ちなみに雷鳥はSnow grouse。別に「雷鳥」という特急も走っているので紛らわ
 しい。

  今回の宿は山代温泉「ゆ湯の宿白山菖蒲亭」。インターネット慎重に比較検討し
 選び抜かれた豪華ホテル(?)。12.5畳「飛翔の間」で天井には極彩色の天井
 画が。しかもトイレは男女別々。
 食事も朝夕とも部屋食だ(もちろん「越前蟹」、「治部煮」も)。

             

    著名な温泉地には必ずといってよいくらい「温泉神社」がある。珍しくここには
 「温泉寺」。開湯1300年という古湯だけに、白山に修行した僧行基に由来する。
  その近くに、有名な北大路魯山人の寓居跡がある(有料)。
  これまた、大きな温泉地には地域住民が古くから自由に入浴できる「共同湯」
 がある。草津などは観光客もタダで入れるが、ここにはやはり同趣旨の「総湯」
 (平成21年改築)がある(ただし外者は400円。)。隣地には明治時代に建てられ
 たという「古総湯」が再建される(平成22年完成予定)。

       
        総湯         北大路魯山人寓居跡      服部神社

若狭の国・東尋坊は春か?
  加賀温泉駅は最近改築されたらしく、なかなか洒落ている。しかし、次の目的
 地「芦原温泉駅」までわずか3駅で10分しか掛からないのに、人身事故とかで特
 急「雷鳥16号」は15分遅れ。「えちぜん鉄道」で三国まで行ってバスに乗り換え、
 「東尋坊」まで行こうというプランは諦めざるを得なかった。
  
  仕方なくTAXI で東尋坊へ。芦原温泉駅周辺に多少見られた雪はどんどん少
 なくなり、ついに東尋坊ではまったく雪は見られなくなった。ここが日本海の荒波
 と厳しい冬を象徴する地とはとても信じられない思いである。
  海は穏やか、波も殆どなし、うららかな日差しの中で観光中の子供や若い女
 性らの嬌声が岩の上を渡ってくる。
  世界的にも珍しいという海岸柱状節理の崖は思ったよりスケールが小さかっ
 た。
  松本清張の小説だったか、東尋坊の松林の散策路の果て自殺を思い止まら
 せる標柱が出て来た記憶がある。文字はかすれていたがその標柱があった。
  海から見上げると結構高い絶壁というが、果たしてここから身を投げて確実
 に目的が達せられるか・・・よく考えてからにしたほうがいい。

     
    
           
                        「粗末にするな親から貰ったその命 」とある

  
さて、帰りは予定通りのバスに乗って、芦原温泉駅へ。芦原温泉は駅からは
 車で10分ほど離れたところに展開されている。そこに「えちぜん鉄道」の「あわ
 ら湯のまち駅」がある。

  駅前のお蕎麦屋さんで、「越前そば」、「永平寺そば」をとった。そばそのもの
 同じで、上に載っている揚げ物などが違っていた。永平寺そばのたれは味噌仕
 立てで、また食べようとは思わない。

  いよいよ東京へ向けて帰路に着く。電車は「雷鳥17号」。
  金沢でお土産、夕食弁当(「あぶりさば寿司」)を買って、「はくたか17号」に乗
 る。
  直江津の駅はまだ雪に覆われていたし、十日町の川は雪解けにはほど多い
 感じだった。
  夕色迫る越後三山が懐かしく迎え、石打スキー場にはライトが点り始めて
 いた。

  越後湯沢で上越新幹線「とき336号」は乗客がほぼ満杯になって驚いた。

      
      雷鳥17号      はくたか17号       直江津駅構内      十日町市郊外

      
     越後(魚沼)三山      石打スキー場

   
(以上この項終わり) 

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