◇増尾城址公園を描く
今回の水彩画は各自素材を持ち寄って風景画を描いた。
正直いうと写真を見て描くのは余り好きでない。臨場感がないから。
とはいうものの、この寒い時期に外に出て風邪でも引いたらうまくないので「ま、
仕方ないか」。
昨年暮れに近くの増尾城址公園近くの雑木林の風景を描いたが、その際今度
はここを描こうと写真に撮っておいたポイントがあったので、今回はそれにした。
なぜそのポイントに絵心を魅かれたかというと、杉やスダジイなどが立ち並び
薄暗い木立の向こうに、城址の土塁と思しき小高い丘があって、その周囲だけ
木立もなく明るい。そして杉の木立と地面には木漏れ日がまだら模様をつくり、水
彩画向きかなと思ったから。
木漏れ陽の部分を塗り残したら随分コントラストが強く感じられるが、水彩画
の場合、見た目より少し強調したくらいが丁度いいとも言われるので、これでも
いいかと思う。
なるたけ丁寧には描かず、雰囲気中心にという先生のアドバイスは分かるもの
の、性分というものがあって、ついあれもこれも・・・ということになってしまう。
「綿密な観察と大胆な省略」は永遠の課題である。
(以上この項終わり)