最近、ナマ見でもブログなどの画像でも青い紫陽花が多いですね。
赤いのと比較すると断然多いように思います。
昔の紫陽花は七変化と言われたように色が途中で変わったり
したものですが、気付いたらもう何年も前からそんなに大きく変わらないまま
枯れて行ってしまうような気がします。
色の違いが出る最大の要因はアントシアニンと補助色素にアルミニウム。
咲き始める頃は緑色で補助色素が生成されてアントシアニンと反応して
ピンク系の要素が出てきます。
だから本来はピンク系となるべきなんですね。
その後成長が進むにつれて地中のアルミニウムが取り込まれて青くなって
いくのです。
金属のアルミニウムはそのままでは吸収できないのですが、地中の
酸と化合して酸化アルミニウムの水溶液として吸収されます。
だから土壌が石灰分が多かったりしてのアルカリ性の土地だと
まず青くは変化しません。
アルミニウムがアルカリに溶け出しなくいからです。
最近は酸性雨が降り注ぐために、特に肥料など施さなくてもドンドン土壌は酸化していて
微量のアルミニウムでも溶け出しているのです。
そのために緑からすぐにそのまま青い色となってしまって間の赤い色の状態が無くなって
しまっているわけです。
一つの株でも色が違うのは微妙に根の吸収率が違ったり、土壌の状態が一定でなかったり
するためです。
見る側にとってはカラフルなのがイイですね。