![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/c9/b7e970ecffe01654ac6fa494d5145d0f.jpg)
3月28日早野龍五教授の講演会が松本市民芸術館で開催されました。Twitterでお届けしようと思いましたが圏外で残念ながらできませんでした。実際のデーターをもとにしたお話で勉強になりましたが、不完全燃焼のところもありました。とりあえず、講演の中で行われた「いきなりテスト」をアップします。〇か×でお答えください。回答は明日アップします。
1、ウランは宇宙誕生(ビッグバン)の時からつくられた元素である。(×)ビッグバンでは水素・ヘリウム・リチウムが作られた。ウラン超新星爆発で作られたと考えられている。
2、セシウム137が地球上に大量に存在するようになったのは最近のことである。(〇)1950-1960の大気圏内核実験以来のこと。
3、2013/3/26に柏崎刈羽原発6号機が停止した。通常手続きで止められたので、仮に今後、長時間電源が止まっても、炉心が溶けるような事故にはならない。(×)原子炉が止まっても、核燃料は「崩壊熱」を出しているので冷却を止めてはいけない。
4、私は、今、この部屋の中でα線による内部被ばくをしている。(〇)希ガスのラドンが肺に取り込まれ、α線内部被ばくを起こす。肺がんのリスク要因。米国などでは住宅のラドンを減らすキャンペーンをしている。
5、私は、今、隣に座った人の体から出たγ線を浴びている。(〇)人体からもカリウム40崩壊が出すγ線が出ている。もちろん非常に微量。
6、天然放射性物質は、人口放射性物質と異なり無害である。(×)細胞は放射線が天然放射性物質起源であるかどうか区別できない。
7、福島原発事故以前、日本で放射性セシウムを含む食品が流通したことはない。(×)過去には大気圏内核実験、チェルノブイリ事故で、数Bq/日/人の汚染。
8、食品の放射能検査器は試料が出すα線β線γ線の個数の和を数える装置である。(×)測っているのはγ線の個数とエネルギー。
9、食品の放射性セシウム濃度を二度測定したら、95Bq/kg,102Bq/kgと異なった。この測定器は不良だ。(×)放射性物質の崩壊は気まぐれ「神のサイコロ」。