こんにちは「中川ひろじ」です。

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放射能汚染がれきの行方

2012-05-06 23:07:26 | 脱原発・危機管理
放射能に汚染されたがれきの取り扱いについて県民世論が二分している。
一方は東日本大震災の復興のために長野県民も少しでも役に立ちたいということから積極的に受け入れるべきだという意見。
もう一方で、放射能に汚染されたがれきは慎重であるべきという意見。
放射能に汚染されたがれきの処理基準を環境省が示したのは4月17日。①それも8000?以上のものについては国が責任をもって処理をする。②被災地では8000?以下でも、モニタリングの設置、埋め立て方法の基準を徹底する。③それ以外の県の8000?以下の焼却灰は基準がない(国が責任をもたない)。④償却前の段階で240?。
はたして8000?という基準値の根拠は何か?環境省は、「日本原子力研究開発機構安全研究センター」が昨年6月19日に発表した「災害廃棄物の処理処分における放射性物質による影響の評価について」で、もっとも被ばくの危険性がある汚染焼却灰の処理作業をする労働者が年間1㎜?以下となる基準が8000?とした。IAEAもこれにお墨付きを与えているが、何しろ75ページにわたる代物で理解するにはもう少し時間がほしい。
これに対して阿部長野県知事は、長野県における基準も②の被災地並みの基準を適用するよう求めているのは、至極当然の話だ。
今朝の信濃毎日新聞の報道で、上田市の焼却灰を埼玉県のリサイクル業者が受け入れを決めたと報道し、取材で「上田市と長い付き合いだから」という理由をのべているが、本当に長い付き合いだけで受け入れられるのだろうか。受け入れ先の住民は納得しているのだろうか?
いずれにしても、「放射能を拡散させない」処理を国の責任で進めるということが基本だと思う。

社民党「震災廃棄物(瓦礫)の広域処理問題について論点整理」

コメント
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