昨年4月10日に父が亡くなって一年が経つ。
同姓・親戚の皆さんにお集まりいただき一周忌の法要を行った。
父は80才を過ぎたころから外に出ることが少なくなった。
それでも投票だけは出かけてくれた。
亡くなる半年前に肺炎で入院して、さいごまで家に帰ることができなかった。
容態が悪化してから、子どもである私たち兄弟が変わるがわる付き添うことができた。
腰が悪く最期まで痛がっていた。そのたびにさすってやると「ありがとう」と応えていたが、最期はことばもなくうなづくだけだった。
医者として40年働いた。90才ともなれば、かつてのお仲間も少なくなっている。
酒が好きだった。裏町をすみかとしていた。私も何度か一緒に飲んだ。
一周忌でも、裏町で一緒に飲んだ話が話題となった。今の人には裏町という言葉が通じないかもしれない。
もう一度、父と裏町でお酒を酌み交わしたかった。
P.S 母がジャガイモをそろそろ植えなければならないという。去年は4月10日だったという。