毎月一回沖縄問題につて、新聞記事などを読みながら理解を深め合う学習会を行っている。
2月の名護市長選挙で辺野古新基地建設に反対てきた稲嶺ススム氏が負けて、今後どうなっていくのか不安は尽きない。沖縄の新聞である「沖縄タイムス」「琉球新報」を読みながら、また沖縄のことが長野県ではどのように伝えられているのか検証も行っている。
今回は、「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会ニュース」に掲載された沖縄平和市民連合の北上田毅さんの報告に注目した。表題は「八方塞がり」に陥った沖縄防衛局ー辺野古新基地建設事業の現状と問題点ー。
昨年4月25日にK9護岸工事に着手したが延長100mの仮設工事だけで停止している。原因として考えられるのは、①海底面の「空洞」や軟弱部がある琉球石灰層の存在、②厚い軟弱な沖積層、③活断層の存在がある。そのため公有水面埋立法に基づく設計概要変更申請を県に出して知事の承認を受けることが必要になる。
他にも、①美謝川の切り替えも設計概要変更に知事の承認がいる、②74000群体ものサンゴ類の移植のための知事の特別採捕許可、③石材の洗浄問題(2100万㎥の搬入土砂の外来生物侵入対策)、④違法ダンプ(過積載など)、⑤ゲート前の座り込みが功を奏し、石材を海上からの搬送に変更せざるを得なくなってきているが、知事の承認が必要である。
沖縄防衛局は辺野古川のK!護岸とN5護岸の工事をどんどん進めている。これは本来、K9護岸からA護岸から始めるはずだったが、上記の問題があることからやり易いK1護岸から手をつけ「県民のあきらめ」を誘っている。