実行委員会が主催する「永久に不戦を誓う集い」に出席し、社民党を代表して連帯の挨拶を申し上げました。
講演は信州大学人文学部教授の大串潤児教授です。演題は「第二次世界大戦の構造と認識」。
「戦争はいつ終わったのか?」という問いへの答え方により戦争の認識が異なる。一般的には8月15日の天皇の玉音放送だと答える人が多いと思うが、「天皇が終ったと言わなければ終わらなかったことをどう考えるのか」という問題にどう向き合うのか。あるいはポツダム宣言を受託した8月14日と答えた場合「多くの人はアメリカに降伏したと思っているがポツダム宣言はイギリス、ソ連、中国が入っていることを忘れている。特に中国に降伏したという認識はうすいのではないか」
「戦争認識には植民地支配をしている国家の戦争であったという認識が不可欠」だが、植民地支配が間違っていたという認識がない。
戦争の呼び方も、「太平洋戦争」というとアメリカとの戦争に負けたという認識しかないが、実際は「アジア・太平洋戦争」であり、満州事変、日中戦争、アジア太平洋戦争という一連のアジア支配から目をそらさせてしまっている。
戦争責任論、「だまし、だまされた」社会構造を問題にする。