リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

イギリス・リュート協会例会

2007年10月26日 08時53分34秒 | 音楽系
If you happen to be in London...ではじまるメイルが年に数回届きます。これはイギリスリュート協会の例会案内です。8月に来て、つい最近もまた届きました。If you happen to be in London...の happen to は、受験英語では「たまたま~する」という意味なので、この案内文の冒頭は、もし「もしあなたがたまたまロンドンにいらしたならば・・・」という意味ですね。まぁ普通の日本語だと「ロンドンに来るようなことがあったら」というような感じでしょうけど、何となくイギリス的な感じがするいいまわしです。

スイスにいたとき、私も「たまたまロンドンに」いたことがありまして(笑)、このリュート協会の例会に参加しました。Easy Jetという格安飛行機に乗って、前日にロンドンに行き、朝10時45分から始まる例会に参加したのです。まず、朝軽くお茶して、その後昼食、午後のお茶を挟んで、講演会、研究発表、ミニコンサートが延々と続き、暗くなったころにメインコンサートが開かれるというふうに、ほとんどまる一日かけます。

参加者は老若男女、音楽学生、愛好家、プロの演奏家など多種多彩で、イギリスの伝統と層の厚さを感じます。またこういう文化的なことに打ち込む生活のゆとりも感じさせます。日本の場合だと、こういった類の会はできても、会員が30代になり結婚すると、そんなことやってられないとばかり、会の活動から離れる人が出てきたり、あるいは50代になって体力気力が衰えるとともに趣味の活動からも離れてしまう、というような例をいくつも知っています。まぁそういう場合いずれも大して本気で活動に取り組んでいたわけではないということでしょうけどね。

もし、11月24日にたまたまロンドンにいらっしゃったら、一度のぞいて見てはいかがでしょう。会場はthe Swedenborg Hall (20-21 Bloomsbury Way, London, WC1A2TH)、最寄りの地下鉄駅はホルボン駅です。