リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

若き二人の演奏家(3)

2007年10月10日 10時44分55秒 | 音楽系
翌日はチェンバロのWさんのコンサートです。場所は上野の奏楽堂です。これは旧東京音楽学校の施設をリストアしてコンサートホールとして再び使えるようにしたもので、重要文化財です。そういや今週末ビアンカ・ローザでコンサートを行う桑名六華苑も重要文化財でしたね。(笑)

上野公園を南に向かうと、ホームレスのおっさんたちが、まるで修学旅行の生徒みたいにきちんと列を作って座り、宗教関係の人の話に聞き入っているのが目に入りました。この光景は以前何回か見たことがあるんですが、キリスト教系の団体の支援活動(布教活動?)のようです。このあと食料支援があると思うんですが、何複雑な感じを抱いてしまう光景ではあります。

さて上野公園を縦断して西の方に向かうと、30分以上も前だというのに長蛇の列。こちらも大人気なんですねぇ。Wさんは私がバーゼルで2年目を迎える年にバーゼルに来た人で、東京芸術大学大学院を出た俊英です。バーゼルに来たころはまだ演奏に硬さというか、教科書通りという感じがしていたWさんですが、今回はどんな演奏を聴かせてくれるか楽しみでした。