リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

金メダル噛み

2021年09月01日 13時17分47秒 | 日々のこと
世の中様々な話題が目白押しでもうさすがに登場しなくなりましたが、某政令都市の市長さんの金メダル噛みの話。

あの市長さんは失礼ながらあまり品のいい方とはお見受けしません。某市の音楽関係の方からは、文化芸術に全く理解がないという声も聞こえて来ます。私個人的にはあの方の方言(昔タモリがエビフリャーといってからかっていた方言ですね)はとても汚く乱暴で押しつけがましく聞こえます。日本の東西の方言の大境界線のそばに住んでいますので、ネイティブの方も桑名に来ることも子供の頃は多く結構耳にしていました。

懐かしの楽器たちのシリーズでも紹介しましたギター製作家加納木魂氏のお母さまもその町の方言でお話をされていましたが、若い頃私が加納氏のスタジオを訪問すると「よー来てくだしゃーしたなも」みたいにとてもゆっくりと豊かな抑揚をつけて声を掛けていただいていました。それまでは私は名古、おっと某市のことばはいつも「たーけーたーけー(たわけです。アホーアホーという意味です)」って言っているみたいな印象でしたのでこんなに美しい響きの言葉なのかと驚いたものでした。

で、その市長のことばはその汚い方のことばです。最近ではもうその方言で話す人ってほとんどいないみたいというか聞いたことがありません。でもわざわざそういう方言で言うのは庶民らしさをアピールするつもりかもしれませんが、そのセンスに問題がありそうです。

さてメダル噛みの話に戻りますが、私はそもそもメダルを噛むこと自体が下品なことのように感じます。もともとあまり品のよくない行為を品のよくない市長がやったもんですから、あれだけ嫌われたのかも知れません。そのあとのセルフフォローもよくありませんでした。

これがもし市長以外の人物、例えばキムタクが金メダリストと合って、そのメダルを噛んだらどうでしょうか。メダル噛みの下品さはかなり軽減され、それどころか逆にそのメダルの価値が上がり、当の金メダリストも大喜び、になっていたかも知れませんが、そもそもキムタクだったらそんなことはしないでしょうねぇ。