リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

伊勢湾台風襲来62周年

2021年09月26日 14時45分06秒 | ローカルネタ
今から62年前に当地方は今でいうスーパー台風「伊勢湾台風」に襲われました。被害にあった地域は三重県の北部、愛知県の南西部、名古屋市南部などで死者は5000人を超えました。

被災地には伊勢湾台風の慰霊碑が建立されていますが、桑名市内には3つの碑があります。そのうちのひとつ、昭和37年に建立された伊勢湾台風不忘碑には次のように記されています。

最大気圧940.0mb、瞬間最大風速51.3m/s、死者202名、家屋全壊259世帯、家屋流失135世帯、家屋半壊1649世帯、床上浸水4791世帯、床下浸水1138世帯、公共施設被害41億8千万円・・・



これは書かれているように桑名市内の分だけです。旧市街と低地にある田園地帯が壊滅的な被害を受けました。この床下浸水1138世帯に我が家も含まれています。

この不忘碑の場所から堤防沿いに南下して城南干拓地の突端にいきますと、伊勢湾台風殉難の碑があります。



そしてそこのちょうど対岸、長島町の長島温泉すぐ近くに伊勢湾台風水難犠牲者慰霊碑があります。伊勢湾に面しているこの2カ所はもうほとんど水没したくらいの水害に見舞われた場所です。

長島町の碑は温泉に行く観光客が多く、まだ目にすることもあるでしょうけど、城南干拓地にある碑は少しさびれているのが気になります。10年位前まではいつも新しいお花が飾られていましたが、数年前あたりからそれも減ってきていました。さらに少し前に近くにあった温泉施設が閉鎖されたこともあって近くを訪れる人や車が激減し、目に触れる機会がなくなっているかも知れません。