リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

トヨタ・ヤリス・レビュー(1)

2021年09月17日 15時25分25秒 | 日々のこと
愛車のミニクロスオーバーF60を点検に出しましたので、代車のトヨタ・ヤリスに乗っています。ディーラーの代車はミニを貸してくれるときもあるのですが、大体はトヨタ・ヴィッツでした。昨年の2月にヴィッツがフルモデルチェンジして外国での車名ヤリスに統一、そして早くも今年の5月にマイナーチェンジをしました。代車のヤリスは昨年の7月の登録ですから初期モデルになります。



運転してすぐ気がついたのは、車内に安っぽい音が入ってこないことです。ミニからヴィッツ(代車)に乗り換えた時は、いかにも安物の車に乗ったという感じがしましたが、今回のヤリスの場合はそれほど落差を感じませんでした。1KR-FE型996cc3気筒のエンジンはパワーこそ非力ですが、3気筒としては振動は少なく音も静かです。



CVTのチューニングも随分改善されています。ヴィッツではアクセルペダルを戻しているのに回転が下がり切らないとか、アクセルを踏んでいるのに車速が上がらずワンテンポ遅れて急に加速するなど、アクセル操作とエンジン回転、車速がばらばらで、よくこんなものトヨタは作っているなぁと思ったものでした。それがヤリスでは急加速時にはまだCVTのネガを感じるものの、それ以外では本当に自然に走るようになりました。

もうひとつ特筆すべきことは、直進安定性が極めてよくなったことです。ヴィッツだけでなく、私が以前乗っていたエスティマやプリウスαは時速70kmを超えるあたりからフラフラしてまっすぐ走らなくなり、高速道路ではとても疲れました。

試しにヤリスで高速道路を走ってみましたが、時速120kmあたりでもまっすぐ走ってくれます。これも新しいプラットフォームを採用した賜物でしょう。ヤリスが出たときに自動車評論家たちは、この車は今までのトヨタ車とは別物だと絶賛していましたが、実際に乗ってみて私も同じ感想を持ちました。

ただ代車のヤリスのエンジンは非力で92N.m/4400rpm 69ps/6000rpmしかなく、高速で直進性はいいのですが、エンジンはうなっているだけでちっとも加速してくれません。1500ccのエンジンだとCVTがDirectShift-CVTを搭載していることもあり、高速道路は楽に走れるのではないでしょうか。

代車のヤリスは一番下から2番目のグレードです。価格はなんと税込みで150万を切っています。調べてみましたらホンダの軽自動車N-Boxより安いのです。ヴィッツは安かろう悪かろうでしたが、これだけきちんと作ってある車が150万以下で買えるとは驚きです。今時の安全装備もフルセットではありませんが、そこそこついてのこのお値段です。