リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

第2回講座終了

2013年07月05日 03時13分42秒 | 音楽系
バロック音楽の旅7の第2回講座が終了しました。本シリーズから会場を変更しまして、コンサートはメディアライヴの多目的ホール「時のホール」で行います。会場が変わると準備の細かい部分が変わりますのでいろいろ大変です。ホールが固定椅子ではないので、出されているテーブルをかたずけることとか、椅子をどうやって並べたらいいのかとか、会場のパーティションをどこにするかとか「初期設定」することがいろいろあります。



大体準備の仕事量はわかりましたが、次回からはスタッフをもう少し増やす必要がある感じです。

この会場、以前から目をつけていたのですが、予想通り非常に残響が豊かできれいに響きます。桑名って、六華苑といい時のホールといい、古楽に最適な会場が2つもあるなんて贅沢な町ですねぇ。特に今回の会場「時のホール」がもし名古屋市内あったなら、結構引っ張りだこになるんじゃないでしょうか。

名古屋市内に最近オープンした、コンタクトレンズの会社が運営しているホールがありますが、100席ですが会場使用料が安いので大人気です。でも天井が低いし、残響も努力賞という感じですが、それと比べると「時のホール」は天井が2階吹き抜け以上あるし、会場の区切り方次第では200席くらいまで対応できます。楽器の搬入口もありますし、照明も一応あります。控室も質素ながらちゃんとありますのでホールとしての体裁は整っています。そして空調も音楽ホールなみでほぼ「無音」です。音は良くても空調の音がするというのでは話になりません。

付帯設備的にはそこそこですが、音は特上というこのホール、桑名市民ホールの中ホールや大ホールよりずっときれいに響きますよ。聞くところによると、書道の作品展なんかには使われることはあってもあまり音楽ホールとしては活用されてないようです。別に書道展がいけないというわけではないですがもったいない話です。だって書道展に吹き抜けの天井なんていらないですよね。(笑)なんか宝の持ち腐れという感じですね。よく地方にありがちなパターンです。

さて第2回講座は、ヴィヴァルディ、コレルリ、ハイドン、コハウトのリュートを中心にした作品、リュートコンチェルトやリュートオブリガートの作品を中心にお届けいたしました。共演はヴァイオリンが熊谷祥子、渡邉瑞衣、ヴィオラ・ダ・ガンバが熊谷寿彦の各氏でした。



一般的にはリュートがアンサンブルに入るときは通奏低音に回るものですが、今回の作品の多くはリュートがメロディを弾き華々しく活躍する作品です。いつも縁の下の力持ち的な役回りですから、たまにはこういうのがあってもいいでしょう。

次回第3回は10月6日で少し間があきますが、歌とリコーダーがはいったアンサンブルで今回よりさらにゴージャスになります。ソプラノは武内朋子、リコーダーが太田光子、チェロが高橋弘治、チェンバロが杉浦道子そして私がテオルボで入ります。私を置いておくとして、超豪華メンバーでしょ?まだ講座に参加されてない方でも途中からの参加も可能です。ご希望の方はご連絡ください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿