いつぞやの「水ダウ」こと水曜日のダウンタウンで意外と背が高い芸人のネタをやっっていました。テレビで見ているとそれほど背が高い感じを受けない芸人に実際に会ってみると思っているより背が高いことがあるというのです。大柄な男性と女性のタレントそれぞれ一人ずつが街頭に出て、実際に会ってみた印象を街の人に聞いて見るという趣向です。
この逆になりますが、思っているより背が低いという人もいます。昔初めてヨーロッパに行った帰りの1976年8月のことです。航空会社は大韓航空でしたが、行きは羽田-アンカレッジ-パリ-アムステルダムという経路で帰りは南回りでパリ-バーレーン-バンコク-羽田の予定でした。(当時はまだ成田空港は開港されていませんでした)
ところがオーバーブッキングなのでヨーロッパ発はパリではなくチューリッヒに変わります、3日後です、という無茶苦茶な話をカウンターでされて困ってしまいました。チューリッヒは飛行機か鉄道で自分で行ってください、と無責任なことをおっしゃる。
実は数人同じ目にあった日本人がいまして、団体交渉をしてチューリッヒまでの交通費と3日分のホテル代を持ってもらえるようになりました。それで同日さっそくチューリッヒ空港に行きました。到着して通路を歩いていると前の方からなんか見たことがある人がやってきました。よく見ると小澤征爾さんです。
すれ違うときに「こんにちは」と声をかけましたら、気さくに「こんにちは」と笑顔が帰ってきました。それだけでしたが、印象に残ったのは気さくさもさることながら、身長の低さでした。
小澤征爾さんを見るのは指揮台で指揮をしているときか何かのインタビューのときくらいで、周りに背丈を比較するものがありませんのでいつも「大きさ」を感じていました。人間が大きいと背丈も高いと勘違いしてしまいがちですが、勝手に大柄な人だと思い込んでいたのですね。確かナポレオンも小柄だったとか。
人間やはり中身です。小柄でも人間が大きい人はいっぱいいます。中には見てくれは大柄で立派でも見かけ倒しの人もいますが。(笑)
同感です。
テレビでは小柄の人を大きく見せる工夫をしてるものです。それはテレビカメラのアングルですぐにわかります。
男性の歌手で常に下方からのアングルで写してるは大きく見せるためでもありますね。
私も実際、そういう経験をしました。某人気エレキの奏者のコンサートに行ってロビーでサイン会が行われたのですが、すごい小柄な体系で驚いたことがあります。でもテレビでは大きく見えるんですよね。カメラがいつも下から手元、顔を映していたのですから。
今は男性の場合、秘密の靴というのがあって、10cmくらい背が高くなる紳士靴があるのです。実は。。。
私はそんなに小柄でもないほうですが、太っちょで、もう少し背を高く見せたくて、5cmアップの秘密靴を一足持ってます。これを履いて約180cmになります。5cmといえど全然見る景色が違いますし、平均的な中高齢男性や若者よりも上から目線というのは満更でもないです(笑)。
まあ、中身の立派な人はたとえ小柄でも人物は大きく見えるものというのは確かだと思います。私も経営者の末端に座る者ですが、昔、著名なコンサルタントの方の講演で、小柄な人はせかせかせず、敢えて動作はゆっくりと落ち着き、声音は低いが響く
ような感じにし、握手の場面では自分から手を出さず、敢えて一瞬ひっこめるようにして握手するのが1歩リードする方法だとのことでした。商談や仕事上の心理術で、舐められないための方法とか。
たしかに一理あるなあと実験してみて思ったものです。
それはともかく、人間、外見もありますが、中身の充実を常に心掛けたいと思いますし、見掛け倒しにならぬようにしたいものですね。