うちの前の道は道路幅が狭く車のすれちがいができません。うちを出る時は気をつけないと車に接触する可能性もあります。
昔その道には江戸時代の御用水が走っていました。近くを流れる町屋川から桑名市中に配水する施設です。私は覚えていませんが母親がこの地に嫁いだときは家の前に溝があったといっていましたからそれは多分御用水ですよね。その後御用水は埋め立てられ今に至っています。
その御用水の向かいに電柱が並んでいて狭い道がさらに狭くなっています。電柱は景観を害したり災害のときに救難の妨げになるのでなくすべきなんでしょうけど桑名市内ではごく一部の道路しか電線の地中化はなされていません。
でも個人的には電柱のある都市景観は嫌いではではありません。あのラインの微妙な重なりぐあいはそのつもりでみるとなかなかのものに見えませんか。古い時代の電柱は材質も木製で電線の並び具合も異なりこれまた風情があります。
20世紀から21世紀のアイコニックな景観ともいえる電柱のあるこの景色、未来の人がこの時代に来ることがあればその奇観に思わず声をあげるに違いありません。