リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

やっと・・・

2006年04月17日 21時52分35秒 | ローカルネタ
かねてから懸案だった、動かない自作パソコン、今日も少しやってみました。しかし何で動かんのでしょうね。昨日思い切って新品のCPU、それもPentiumの3.2ギガを奮発しました。これなら、しばらくは問題なく使えるだろうと思いましてね。6年近く前、5万円近くしたPentium iiiの1ギガはまだ使ってます。ある程度お金をかけたものは長く使えて、結局安くつくもんですね。

で、さっそく新マザーボードと新大奮発CPUその他をつなげてみましたが・・・むむむむ、やはり、うっ動かん。(^^;)新品だし、またT電器に電話をかけて聞いてみました。

「・・・というマザーボードを使って、つなげてみたんですけど、どうも電源がだめみたいですけど・・・」
「えーっと、コネクタはしっかり差し込んでありますよね」
「ええ、でも4ピンのATA補助電源コネクタって、田形のどの方向に差したらいいでしょうね?全ての方向にささっちゃうんですよね。Eって字が書いてある面があるんですが、これってアースでしょうかね?」
「え?何か変ですね。ケーブルの色が黄色と黒の4ピンコネクタですよ」
「え゛??黄色と黒と赤と橙ですけど」
「あー、なるほどわかりました。それって20ピン24ピン両対応型セパレートコネクタの4ピンの部分みたいですね。4ピンで黄色と黒ケーブルがよじってあるものありません?」
「うーんと、ないなー。・・・・あ、ありました」

ということでそれを差すと何事もなかったかのように、ファンが回り、ハードディスクが動き、キーボードランプが点灯し、VGAから出力された情報が液晶ディスプレイに表示されました。なーんだ、アホみたいに初歩的な間違いだったんですね。

新しく買い込んで組み付けてしまったパーツは今更払い戻しはダメで、結局約1台分余分の部品が出てしまうことに。(>_<)3000円くらいのケースでも買ってきて組んでみようかな。

それにしてもこんな初歩的なところでつまずくとは・・・やはり3年間のブランクは大きいです。

言い換え

2006年04月16日 23時59分48秒 | 日々のこと
最近アスベストの被害が各地で問題になっていますが、これって「アスベスト健康被害」っていうみたいですね。昔式に言えば、アスベスト公害でしょうけど、公害ということばはあまり使いたくないのかな?

テレビをつけていましたら四日市公害の話をやってたので、ふとそう思いました。マスコミって結構油断ならん感じがするんですけど、これって言葉をすげ替えて巧みに世論操作をしているのでは?アスベスト公害っていうと過去の色んなイメージが重なってきますが、「健康被害」というと何か少し軽いというイメージがある感じです。このあたりに、私は疑り深いせいか、マスコミに何か意図というか情報操作みたいなものを感じてしまうんですよね。

ま、厳密に分類すれば、アスベスト健康被害と四日市公害は成り立ちがかなり違うのでことばとしては分けた方がいいのかもしれませんが、何も罪の人が被害を受けてしまうと言う点では同じなので、過去の一連の公害と結びつけて、「公害」という言葉を使った方がいいような気もします。

もうひとつ、いままで言葉の「すげ替え」みたいに思ったのは、湾岸戦争などで使われた「多国籍軍」。これって本当は「連合軍」ですよね。多国籍という言葉は、多国籍企業という言葉が表すように、ある一つ企業がの複数の国籍(みたいなもの)をもっている場合に使う言葉ですよね。元々はナントカ国にあったナントカという会社が世界に進出して、世界各地に拠点を持っている場合みたいな。ネスカフェなどで有名なスイスのネスレみたいに。

ところが多国籍軍は、イタリア軍、フランス軍、アメリカ軍、オランダ軍などいくつかの国の軍隊で編成し一緒に行動する軍隊ですよね。「多国籍軍」が複数の国籍を持っているわけではないですよね。このことばの使い方で言えば、多国籍企業というのは複数の国籍の企業が集まり一緒に活動する企業体ということになりますが、いわゆる多国籍企業というのはそうではありませんよね。

これって勘ぐれば、「連合軍」というとかつての大戦のことを思い浮かべるからことばを避けたのかも知れません。実際はどうかは知りませんが・・・どうでもいいことかも知れませんが、何か情報操作みたいなものを感じてしまってあまりいい気分がしませんねぇ。


六華苑コンサート

2006年04月14日 22時24分52秒 | ローカルネタ
今日桑名の六華苑のヴァイオリン・コンサートに行って来ました。洋館のホールにはピアノを置けないので、無伴奏のコンサートです。

時間ぎりぎりに行きましたので、まず駐車場にあいているところがありませんでした。仕方がないので、アプローチの通路にデカいエスティマを「路駐」。ちょっと人に迷惑をかけてしまったかな。(笑)自転車で行ったらよかったです。

会場の洋館ロビーはもう人がいっぱい。ざっと数えてみましたら(数えてなんかいないで演奏を聴かないといかんのですが(笑))90人弱でした。床に座布団で座っている人もいるんですが、思ったより沢山人が入るんですね。うーん、六華苑の苑長さん、やっぱりここで予算を建てて企画コンサートをしないといけませんよ。

曲目は日本の曲を含めていわゆる名曲オンパレード、聴衆の平均年齢は50歳弱、最頻値はもうちょっと上くらいですね。女性が圧倒的に多いです。このあたりを考慮してプログラムを作らないといけませんですね。

六華苑の担当の方と相談して私たちのグループ「ビアンカ・ローザ」のコンサートは10月21日(土)1時と3時に行うことに正式に決まりました。入場は無料です。近在の方はぜひお越し下さい。

86%

2006年04月13日 19時57分40秒 | 日々のこと
最近発売されたんですが、明治製菓のチョコレート「チョコレート効果CACAO86%」はなかなかいけますねぇ。私は実は大のチョコレート好きですが、それなりに結構うるさいんです。スイスにいたときは毎日スイスチョコレートを食べていましたが、日本のチョコレートは少し味が落ちるものが多く、スイスチョコレートを懐かしむ今日この頃でした。

季節限定のロッテの「ラミー」は、日本のチョコレートの中ではごひいきだったんですが、4月に入ってからはもう市場に出ていません。高い気温で溶けやすいからだと思いますが、まだいけるんじゃないですか、ロッテさん。

で、スーパーのチョコレート売り場をうろついていたら、目に入りました。86%!お、ついに国産品もこの手のものが出てきたかと思い、さっそくゲット。食べてみますとなかなかいけます。味はどちらかというと苦みの中にもマイルドさが漂う、日本的な作り。包装も1つずつ包んであるし、箱の工夫も細やかさが出ていて好ましいですね。

チョコレートは太る原因だという人がいますが、どうもそうではない感じです。カカオ成分が86%もあるとかえって健康食品としていいのではないかと思います。ま、食べ過ぎると鼻血が出る(よく子供の頃そう言われました(笑))かもしれませんが、ぜひお好きな方はお試しあれ。

いわなきゃ・・・

2006年04月12日 23時38分13秒 | 日々のこと
名古屋でリハーサルが終わったあと、大須に行きまして作りかけのパソコンのパーツを買いに行きました。以前買ったパーツを組んだところ、どうもうまく動かないので、T電器の人に聞いたら、マザーボード、CPU、メモリみんな壊れた可能性が高いって言うんで別のを買いに行ったというわけです。

贅を尽くしたものをこの際作ってしまおうと一瞬思いましたが、ケースは5年前のもの、他のパーツもみんな古いので、そういう血迷った考えは捨てて、基本コンセプトはとにかく安価に。(笑)

T電器のお兄さんにいろいろ聞いて(さすが詳しいです)9000円くらいの旧式のマザーボード、Celeronの一番安いもの、メモリも256を2枚で一番安いものを選びました。カードを出してサインしようとしたら、お兄さんいろいろ聞いてきます。

「今まではどういうものをお使いでしたか」
「えー、もう古いやつで、5年くらい前のです。Pentium iiiの1ギガをWindows98SEで使ってます」
(一瞬おにいさんに少し哀れみのような表情が・・・)
「それをお使いなら、どうしてまた今回のものを組む気になられたんですか」

と尋ねられたので、いままでの事情を説明。

すると、CPUは壊れていない可能性もあるとのこと。ホー、そんなんならとりあえずCPUなしで買う手もあるな、と思いまして、

「あ、そうなの。じゃ、今回はCeleronはなしにして、前のCPUで試してみますね。で、だめだったらまた買いにきます」

ということで、結局買ったのは、9000円台のマザーボードと安物のメモリだけになりました。お兄さん、いろいろ聞くもんだからCPUを売りそこなったって感じです。ま、わかりませんけどね。CPUが壊れている可能性もありますから。

弦張り職人

2006年04月11日 23時11分41秒 | 音楽系
今日は弦張りに終始した一日でした。ふぅーっ。
おとついにドイツのK社から追加注文のガット弦が到着しましたので、張ってみました。これがいいかどうかはっきりわからないので、評価しながら張っていくため結構時間がかかります。

ヴァイオリンの4本弦でもいろいろ弦のタイプを吟味し出すと結構時間がかかると思いますけど、何しろバロックリュートは24本もありますからねぇ。いろんな組み合わせがありすぎます。

一応合成樹脂弦での確定した弦のデータはあるんですが、ガット弦の組み合わせの可能性がどうかということで最近いろいろやっているわけです。途中やっていると、ガットなんてやめときゃよかったなと思えてきましたが、高いお金を出して買ってしまったことだし・・・

先月末にも少しガット弦について書いたことがありますが、今日までの結果としては1コース用極細弦(直径0.36mm)は、製造の出来もあまりよくなく使い物にならず、2コースも1週間で使い物にならなくなりました。

それに対して3,4コースはまだどうもありません。一般の愛好家の方よりはたぶん沢山弾いていると思いますが、3,4コースは十分実用になるでしょう。で、後で届いた分も期待して張っていきました。

途中経過は省略して、結果として使い物になるのは、この3,4コースに加えて、6コース、7~9のオクターブ弦だけでした。あとは残念ながら切れる切れない以前に音としてちょっと使えませんでした。ま、好みの問題もあるでしょうけど。

1コースは少し太め(0.38mm)を注文してあったのでそれを張りました。これはかなり行けそうです。耐久性はまだわかりませんが。あと、弦の保管箱を見たらかなり前に買ったG社のガット弦(0.44mm)が出てきましてこれを2コースにはりましたところ、結構行けるのでこれも使ってみることにしました。G社の方が音がいいみたいです。

ということで、1~4コースガット、残りは基本的には合成樹脂を中心に一部ガットという感じにしました。1,2コースの耐久性を除けばなかなかいい組み合わせになりました。

それにしても、専門の弦張り職人とか弦アドヴァイザーみたいな人がほしいですね。奏者が身銭を切って時間もかけて弦をセレクトするもんじゃないですね、バロックリュートの場合。(笑)


・・・駅を出て少し行ったところの路地を入ると「ストリングス」という看板が見える。ここしばらくは店に行っていないが、主人は元気にしているだろか。
「やあ、久しぶりですね、中川さん。今日はどういう弦を?」
「ちょっとテンションが高めのガット弦ソリューションにしてみたいんだけど、何かいいのないかな」
「最近X社のガットはよくなっているよ。これを使ったらどう?」
「そうだね、じゃ、5コースまでそれにしてもらおうかな。6コース以下はいつものパターンで頼むよ」
と言って楽器を彼に預けた。彼はケースを開け楽器を取り出し、手慣れた手つきで弦を次々と交換していった・・・


なんてね。おっとこれは来年の4月1日ネタに使えそう。(笑)

町内デビュー

2006年04月10日 20時01分13秒 | ローカルネタ
今まであちこちでコンサートをしていますが、桑名市内とか町内とか近くではほとんどやったことがありません。変と言えば変ですが、ま、自分の活動基盤が名古屋から始まっているので、致し方ないところです。でもそれではいかんと、今いくつか桑名市内でのコンサートを企画しています。

一つはこのブログでも書いていました、桑名の豪商諸戸氏所有であった邸宅を整備した六華苑でのコンサート。これはいろいろ交渉の末、10月21日に無料ミニコンサート実施ということで行けそうです。

それから、もう一つは有料ですが、家の町内の隣町にあるカトリック教会で11月25日に行う予定です。これはもう決定しました。このカトリック教会のあるあたりは、桑名で最も神聖な場所です。何しろ、カトリック教会のすぐ前に神社があり(その神社は町内の人半分くらいが氏子です)その隣に立正佼成会の教会、これでお寺があれば完璧ですが、実は何とすぐ向こうにお寺がちゃんとあります。(笑)

いずれのコンサートも最近組織しましたバロック音楽のカルテット(ソプラノ、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート)によるコンサートです。曲目などの詳細は未定ですが、追々ホームページで案内しますので、近所の方で(近所の方でなくとも)お時間のある方はぜひいらしてください。11月の有料コンサート、町内の方は無料です。今日町内の寄り合いがありまして(一応役員をしています)宣伝してきました。(笑)

マタイ受難曲

2006年04月09日 22時25分16秒 | 音楽系
BCJのマタイ受難曲行ってきました。会場のしらかわホールはほぼ満席。すごい人気ですね。来ているお客さんはいわゆる古楽だから来ているのではなくて、BCJを聴きに来ているみたいです。古楽関係の人は(ってそんなに名古屋にはいないでしょうけど)あまり見かけませんでした。もう古楽、古楽って言ってる時代じゃとっくにないんですよね。団塊の世代かそれに近い人で昔から、「古楽」やっていると思っている人は、頭を切り換えないといけませんぞ。

今回の演奏は初期稿に基づいて、鈴木雅明さんの考えも取り入れたものですが、中規模のコーラスが2組あって、子供のコーラスも入ったものに比べるとずいぶんさっぱりした感じでした。ガーディナーのCDに聞き慣れた耳からすると、少しさっぱりしすぎかも。私はこんなのの方が好きですけどね。

第57曲は一般的に演奏される版のヴィオラ・ダ・ガンバによるオブリガートではなく、リュートのオブリガートです。今日はじめてこの演奏を聴いた人は、ひょっとして今度一般バージョンのガンバオブリガートを聴いたら、リュートの方がいいじゃん、って言うかも。こんなにいいのに何で次のヴァージョンでバッハはリュートをガンバに替えてしまったんでしょうね。

ヨハネでもそうですが、キリストが処刑されていくあたりのクライマックスの部分にリュートオブリガートのアリアが来ています。そこだけは静寂が支配しますが、かえってそれがクライマックス感を強調することになります。この様な重要な場面にリュートを選んだのはさすがバッハは慧眼ですねぇ。

リュートの今村さんは最初から入って、何曲かアリアの通奏低音もやっていました。彼はヨーロッパでオペラなどの通奏低音の経験が豊富な手練れの奏者です。大変好演でしたので、名古屋の聴衆にもリュートによる通奏低音の良さをアピールしたのではないかと思います。彼は今月18日に名古屋のスタジオ・ルンデでソロコンサートを行いますので、時間がある方はぜひお出かけ下さい。

終演後、コーラスに入っていたテナーの石川さんにあいさつして(彼とはバーゼルでよくリュートソングをやりました)今村さんを名古屋駅まで送って行きました。彼は今日は名古屋泊まりじゃないので、ちょっとあわただしかったですが、駅弁を売っているところまで案内しました。ふと見ると、エヴァンゲリストも駅弁を買っていました。(笑)

お花見

2006年04月08日 17時59分54秒 | 日々のこと
夕べはあちこちで花見のはしごをしてきました。先週所用で東京に行ったんですが、東京はもうその頃は満開でした。なぜかこっちの方が花は遅くて、(いつもとは違うような)昨夜あたりが満開でお花見のピークでしょうね。風もなくいい陽気でしたし。

日本の桜を見るのは3年ぶりで、やはり3000万年前から日本列島に咲いていたという日本固有種の桜はさすがに美しい!バーゼルにも桜は一応ありまして、春になるとそれらしい花を咲かせていましたが、咲きっぷりも散りっぷりもイマイチでした。それに比べると日本の桜の花びらは豊かで色も美しいです。散ったあとの地面に落ちた花びらも美しいんですね。

実は私が桜の花で一番美しいなと思うのは、満開の日のあとに雨が降って(風も少し吹いて)散った花びらが水たまりに敷き詰められたときなんですね。それを見にわざわざ名古屋市内の某神社まで行くくらいですから。咲いているときよりずっと綺麗だと思います。妙なよっぱらいのお兄さんやおっさんもいませんし。(笑)

明日はマタイ受難曲を聴きに名古屋に行きますので、その帰りにちらっと見てこようかと思っています。

1686

2006年04月07日 15時49分55秒 | ローカルネタ
私の家は旧市街にあり、近所の道はいわゆる生活道路で狭く、車のすれ違いはできません。家のすぐ近くにあられ屋さんがあるんですが、目立たないところなのに、結構お客さんがきます。

今日所用で出かけたて帰宅するとき、そこのあられ屋さんの前にお客さんの軽自動車が止まっていて通行できませんでした。運転される方が乗っていたので、すぐ移動してもらいましたが、ナンバーを見るとなんと1686!ヴァイスの生年と同じですねぇ。=私の車のナンバーと同じです。

私の車はわざわざお金まで出して、ヴァイスの生年にしたんですが、(笑)まさかその軽自動車のおじさんはヴァイスを弾いたりしないんでしょうね。意外にそうだったりして・・・(笑)

ヴァイスの生年は一説には1687年とするのもありまして、これが本当だったら、もう1686の車には乗れません。即買い換えです。(って嘘ですよ)

私の家内の車は1685で、これはバッハの生年に合わせました。こちらの方は「実は1684年かも知れない」という説はもう出てこないでしょう。2台の車のナンバーを見た近所の人からは、1番違いにしたんですね、って言われますが、バッハとヴァイスの生年が1年違うので、たまたま1番違いになっただけなんですよね。いちいち説明はしていませんが。(笑)