京都の旅・・・・⑥

2018年11月25日 | 
妙心寺の退蔵院の瓢鮎図、これは日本最古の水墨画なのだそうです。国宝です。

 小さな瓢箪で大きななまずをいかに捕えるかという禅の問題です。悟りの不可思議を描いたこの瓢鮎図上には、京都五山の高僧31人の回答が並んでいるそうです。

 模本を見た時・・・・全然気が付きませんでした(笑)

 午後、京都観光おもてなし大使の司太夫さんに教えていただいた「大徳寺」に向かいます。

 この紅葉の季節だけ特別に見せていただける塔頭があるからです。

 バス停から降りて門前に向かいますが、気になるお店に吸い寄せられていく私です。

 布をつまんで髪飾りを作っています。その美しいこと、華やかなこと。

 つるし雛のなかでもあるのですが、上手な方の手にかかると、こんなにも芸術的になるのかと見とれるばかりです。

 私も頑張って、ちーちゃんの成人式の時の髪飾りを作れるようになりたいと思ったのでした。

 またまたそのお隣のお店で「大徳寺納豆」・昆布の類を3種類ゲットです。一休こんぶの松田老舗さんです。

 お店のおかみさんの笑顔があんまりに良かったからです。

 元ガイドだったというおかみさん、大徳寺の見どころ・・・特別公開している塔頭を地図の上に記してくれました。

 おかげで広い境内の中をむやみに歩き回ることなく、見て歩くことができました。

 龍源院に入ります。大徳寺の中で一番古い寺です。今より500年前に建てられたものなのでしようか。

 この頃から方丈を見ても、ほぼ同じに見えてしまいます。欄間があるとかないとか・・・・。

 どちらかと言えば「お庭」に心惹かれていきます。

 このお寺にも、前庭北庭、東の壺石庭、開祖堂前庭などがあり、どの庭も心穏やかにさせてくれるのでした。

 その次に興臨院です。ガイド氏が説明してくれます。

 ここではお茶室に心惹かれました。お水屋の方から内部をみることができます。

 次ぎの端峯院はお寺の行事があるとかで、入ることができませんでした。

 境内を歩き回るだけで、私の1日の歩行数は18.000歩・・・・もう限界。

 こうなればビールが欲しいわ、と酒屋さんの前を通りながらつぶやいたら「うちにありますよ」とお声がかかりました。

 水分補給とはならないけれど、水分補給です。酒屋さんのお店の中のイスに座って一息入れました。

 お店のオリジナルのお酒の試飲を勧められてハイ1本連れて帰りましたよ。

 お値段の割に美味しいお酒でした。

 錦市場でおみやげを買いたい・・・・・何十年前のイメージとは変わっていました。

 歩きながら物を食べるということが当たり前の景色になっていて・・・・驚き・驚き。

 日曜日のせいか、お休みのお店も多く、これが欲しいというものに出会えません。

 漬物を見れば・・・・自分で同じようなものを漬けているし・・・ちりめん山椒も自分で作っているし、と心惹かれません。

 あの量であの価格・・・・主婦には許せない感覚。

 それでもね、日頃の義理をお返ししなければね。

 結局デパ地下でおいしいお菓子をみつけることができたのでした。

 そして夕食は前夜の居酒屋さんに行ったのでした。

 料理は前日とずいぶん変わっていて、私を感激させてくれました。

 翌朝、手荷物を一切宅急便で送り、空のスーツケースをガラガラと引き、東寺を見学です。

 講堂の柱の太さ、長さとその数に、これだけのものを集められた財力に驚きです。

 仏像の一体一体見ていると飽きません。

 五重塔も初層の内部が公開されていました。内部の心柱を大日如来に見立て、その周囲面にそれぞれ如来像が安置されています。

 人数制限をしながらの参拝です。私の前の方は、その1面ごとに、膝まづいて長くお祈りをされていました。

 きっと大変な思いを今抱えられているのだろうと察しられたのでした。

 内部もかつては美しく彩色されていたのでしょう、その名残が残っていました。


 思いがけない秋の京都の旅でした。

 思ったり感じたりしたことが多々あったのですが、時間の経過と共に忘れていってしまいました。

 真田太平記を直前までかかって読んでいたことで、「わかる」という部分がありました。

 今あらためて、真田太平記を途中から読み直しをしています・・・・さすが2度目に読むと違います。

 これで京都の旅を閉じます。

 お読みいただきありがとうございました。

  依田美恵子
       軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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