年中行事、一つひとつやらないことが増えていく

2024年11月16日 | 日々のこと

長野牧場の10月桜

仕事を終えた後、4時から打ち合わせがひとつ。
悩みを伺う。
誰かに話すことにより、心が整うのだと思う。

大丈夫ですよ。
どれだけ沢山の責任を負っておられるのか分かるだけに、その心の負担を支えて差し上げたい。

私は1晩は悩みますが、それ以上は悩まないことにしています、と。
まあーそんなに簡単にうまくいかないが、それでも眠れないほど悩むのは1晩だけにすることにしている。

若い頃は、そのストレスでしばしば目が回ったものだけど、だんだん目が回る予兆のところで発散することを覚えた。
そういえば最近そんなことぜんぜん起きないわ(笑)

きっと面の皮が厚くなったということかもしれないし、それだけ責任のある仕事もしなくなったということなんだわね。

今日は月に1度の友人たちとのランチ。
40年来の地域の友人、その昔婦人会の役員仲間。
コロナ以来、行事がなくなり集うことが少なくなって寂しい話から、ところで19夜様のお当番はどこで止まっているのかしらの話に。
私たちの年代で最後かもねの話になってしまう。
ここで中断すれば、何百年も続いた伝統が途絶える。

ところで19夜塔の周囲のお掃除、お当番でやらないかしらと提案。
私もいつまでできるかわからない、何とか道筋だけは付けておきたいと。
そしたらなんと、私の言っている19夜塔ではない19夜塔があって、みんなはそこにお線香を立てていたらしい。
知らんかったわ。
そう言われてみれば、確かに立っているわ。

そのいわれをしっている人たちははもうご存命ではない。
石碑に年号や施主が彫られているかもしれない、と好奇心が頭を持ち上げて来る。
地域の歴史は案外知らない。

19日はおおぺっ様(恵比寿講)の日。
働きに出ていた神様が家に帰ってくる日。6人の仲間うちでその行事をやっているのは半分。
舅姑に使えた人達は、面倒なんてこと言えないからやってきたのだわね。今やっている人は夫がしっかり行事を伝えようとしているから続いているという。

お膳を2つ用意して、イワシもしくはサンマにダイコンや人参、じゃがいもを丸く切ったアラ煮にあとはその日のごちそうが添えられる。もちろんお酒も付ける。
これが各家庭で微妙に違うところが興味深い。山盛りのご飯と思っていたら、うちはうどんという声もあったり。
翌朝も同様にする家と、朝はしない家も。

来年1月に神様が働きにお出かけになる前夜と出立する朝も同様なお膳を供える。
各家庭でその中身は微妙に違う、きっと戸主の好みが反映されてきたのだろう。
若い人達はもうやらないわね、と。
そう核家族はそれを教える親世代がいないのだものという話に。

今年は十日夜のお餅搗くの忘れたわと、いう友。
我が家も、十日夜のお餅は久しくついていない。
実家の母が搗いた餅を升に入れて、外のテーブルに載せていた記憶がある。

私たちもこうして一つひとつやらないことが増えていくのかもしれない。

お読みいただきありがとうございました。

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