院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

女性のハンディ

2012-08-10 05:31:49 | 文化
 昔、車夫や円タクの運転手に女性はいなかった。

 自動車の運転を女性がするようになったのは、モータリゼーションが始ってからだが、男性よりも遅れた。当時、女性は自ら運転が下手だと思い込んでいて、思い込んでいたからかえって運転が下手だった。

 今、オリンピックの種目を見ると、マラソンや陸上はもろんだが、女子の重量挙げやボクシングまである。すべての種目が女性でも行われるようになった。

 世の中全体がそうなってきて、女性の重機運転手や溶接工が見られるようになった。これらは、世界的な現象で、女性の首相が見られるようになったのと軌を一にしている。

 趣味の方面でも、歴史好きの女性は「歴女」、鉄道好きの女性は「鉄子」、登山好きの女性は「山ガール」、カメラ好きの女性は「写ガール」なぞと呼ばれている。昔は女性には珍しかった趣味だから、あえて名づけられたのだろう。

 一方、サウジアラビアなどは、まだ女性の運転が認められていない。だが、世界の趨勢には逆らえず、いずれはかの地の女性も解放されるだろう。

 だが、完全に男女が同じになるのは不可能である。当たり前のことだが、出産と授乳は男性には置き換えられない。

 仕事のスキルがもっとも鍛えられる時期と、出産授乳の時期が重なる。これがなくならないと、女性が男性と一般社会で伍していくのは難しいだろう。社会が今とはまったく別の体制とならない限り・・・。