NTTがまだ電電公社だったころ、電話機はほどんどがダイヤル式だった。間違い電話が非常に多かった。正確にダイヤルを回しても、別のところにかかってしまうことがよくあった。
電電公社は「総通話量の何十%が間違い電話です」と、ダイヤルを正確に回すようにキャンペーンを行なったこともあった。私たちもダイヤルを丁寧に回した。それでも、間違えてかかった。それを自分たちの操作のせいだと思っていた。
プッシュホンが普及してきて、相手の番号を記憶することができるようになった。その記憶された番号を使用して、直接電話をかけることができた。
そのとき初めて分かった。電話機が記憶しているはずの番号にかけても間違い電話となることがあるのだと。
つまり、間違い電話はすべて人間のミスによるものではなく、交換機が間違えることがあるのだ。おかげで、私たちは随分無駄な支払いをさせられていたわけである。
確かに今は交換機がデジタル化されて、交換機自体が誤動作することはなくなった。しかし、リレーを使用したアナログ交換機は結構ミス接続をしていたのだ。
そんなことがあったとは、NTTも口をぬぐってしまっている。あるいは往時を知らない職員だけになっている。でも、私はアナログ交換機の誤作動を、利用者の操作ミスのせいにしてしまった電電公社をまだ許せないでいる。
電電公社は「総通話量の何十%が間違い電話です」と、ダイヤルを正確に回すようにキャンペーンを行なったこともあった。私たちもダイヤルを丁寧に回した。それでも、間違えてかかった。それを自分たちの操作のせいだと思っていた。
プッシュホンが普及してきて、相手の番号を記憶することができるようになった。その記憶された番号を使用して、直接電話をかけることができた。
そのとき初めて分かった。電話機が記憶しているはずの番号にかけても間違い電話となることがあるのだと。
つまり、間違い電話はすべて人間のミスによるものではなく、交換機が間違えることがあるのだ。おかげで、私たちは随分無駄な支払いをさせられていたわけである。
確かに今は交換機がデジタル化されて、交換機自体が誤動作することはなくなった。しかし、リレーを使用したアナログ交換機は結構ミス接続をしていたのだ。
そんなことがあったとは、NTTも口をぬぐってしまっている。あるいは往時を知らない職員だけになっている。でも、私はアナログ交換機の誤作動を、利用者の操作ミスのせいにしてしまった電電公社をまだ許せないでいる。