CCP社製は送受信器を近づけると、正常に動作しますが、離していくと、近い距離でしか動作しません。送受信器どちらもアンテナが紛失して無いので、これを付ければ解決すると思います。もう一方の正体不明品ですが、これはアンテナがあるにもかかわらず、アンテナを車のボディーに触るぐらいまで近づけないと動作しません(動作は正常)。送信機の電波は問題ない様なので、受信機の同調等、調査を行います。
アンテナ線に何を使うか考えていたら、思いついた。会社でステンレスTIG溶接に使用している溶接棒φ1.0とφ1.2をいただき、使って見ることにする。ステンレス鋼と違ってバネ性は無いが、加工しやすく、かえって安全かも知れない。
CCP社製は、会社で調達したステンレス溶接棒Φ1.0を半分(50cm)にして、送受信機に取り付けた。受信器はもともとリード線タイプなので、ボディーの部品を取り付けているネジを利用し、圧着端子とアンテナ線を共締めして完成。電波の到達テストをしたが3部屋分位でも動作するのでOKだろう。アンテナの先端は危険防止のため、必ず保護しましょう!今回はリング状に曲げて作りました。
正体不明品は、まさかのバンド違いでした。車が27MHzで、送信機が40MHzになっていたので、念のため依頼主に、他の送信機が無いか確認したが、これだけとのこと。やはり的屋さんが、ごまかして販売したみたいである。本人も納得してくれたので、このまま、返却することに。同じケースは2度目で、前回は依頼主が複数台持っていて、間違えて持って来たものです。他のドクターでも同じケースが有り、了解の上、アンテナを有線で結んで対応したそうです。単純な確認ミスで、無駄な時間を掛けてしまいました。以上で依頼品は全て一件落着。めでたしめでたし!